地上にいる私たちには理解しにくいのですが、霊界では時間という概念は存在しません。
そこでは、永遠の今を生きている感覚になるようです。
地上では、毎日のように太陽が昇り、沈むという自然現象があります。
そのサイクルによって、1日は24時間という概念が確立されています。
過去、現在、未来という「時間の流れ」が存在しているために、永遠の今を生きているという感覚を理解するのは極めて困難です。
霊界に行くと、物的な太陽はなくなります。
それとは関係なく、霊的な光が絶え間なく降り注いでいます。
朝が来たら起きて、夜が来たら眠るという、地上では当たり前の習慣もなくなります。
また、肉体がなくなるので、成長や老化といった変化もありません。
そのような環境にいると、時間の感覚は薄らいで来ると思われます。
時間の感覚がなくなる理由は他にもあります。
霊界は想念の世界です。
想ったことが、直ちに具現化します。
一方、地上は想念を媒体である物質(肉体)を介して具現化する世界です。
霊界と違って、具現化するのに、労力と時間を要します。
例えば、どこかに行こうと思えば、歩いたり、車に乗るなど交通手段が必要です。
当然のことながら、移動する距離に応じた時間がかかります。
想像するのが難しいのですが、霊界ではどこかに行こうと思った瞬間、目的地に移動しています。
行こうと想ったことが、直ちに具現化する世界だからです。
シルバーバーチの霊訓には、具現化する驚くべき様子が、このように書かれています。
「霊界にも電車がありますか?」という問いに対して
「ありません。ただし電車に乗りたいと思えば電車が目の前に現れます。理解できないでしょうね。でも夢と同じようなものです。電車で行きたいと思えば電車が現れるのです。」
霊界において想念は、実体を作り出すエネルギーなのです。
また、こんなことも書かれています。
「こちらの世界ではそれ(想念)がすぐに表面に出ます。心に思ったことがすぐさま他に知られるのです。因果関係がすぐに知れるのです。従って醜い心を抱くと、それがそのまま容貌に現れて、霊格が下がるのがわかります。」
肉体がある地上では心に思ったことを知られることはありませんが、醜い心(思い)を抱き続けていると、やがて表情や言動など外部に現れて来ると思います。
結果が現れるまでに時間を要するのが地上です。
例えば、入学試験を受けたとします。
試験が終わった時点で、受験生の点数は確定しているので、合否はすでに決まっているはずです。
けれども、採点や集計を行うので、結果が発表されるまでに日数がかかります。
それまでの間、不安な日々を過ごすことになります。
霊界では因果関係(結果)がすぐに知れるので、地上のように先のことで不安を感じたり、取り越し苦労をすることはなくなると考えられます。
結果が現れるのに時間を要しない霊界では、未来と現在は隣り合わせにあると考えて良いのかもしれません。
それでは、過去はどうでしょうか?
自分の人生で、少し考えてみました。
現在、歯医者をしていますが、これは親が歯医者の家に生まれること、高校で歯学部に行くことを、自分で選択して行動してきたからです。
自分で決めて行動したことによって、現在の自分に至っているのが分かります。
これまでの人生で起きた出来事と、その時の行動が積み重なって、現在の自分がいます。
そう考えると、現在の自分には、過去の自分の全てが含まれていると言って良いのかもしれません。
以上のことから、過去と未来は現在の中にあるように思います。
物質の世界である地上では、時間や空間という概念が生まれるために、過去や未来を意識するようになります。
想念の世界である霊界に行くと、因果の関係が分かるようになります。
過去の自分は現在の自分が作り出し、未来の自分は現在の自分が作り出しているのが、はっきりと分かるようになります。


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