2021年10月24日日曜日

人生は楽しむためにある?


「終活」と言う言葉がだいぶ定着して来ました。

以前は、死を考えること自体がタブーでしたが、意識が変わって来ているのでしょう。

それでも、死について正確に理解している人は、まだ少ないようです。



霊的真理と出会い、死は怖くなくなりました。

次の世界へ移行する自然現象であることが、はっきりと判ったからです。

それでも、死ぬ時に苦しみや痛みを感じたくはありません。

摂理(自然法則)に適った生活をしていれば、苦しまないで死ねるようです。

熟した実が木から落ちるように、ごく自然に、穏やかに次の世界に移行したいものです。



さまざまな霊界通信によって、死後の世界の様子を窺い知ることができます。

総じて、今いる世界よりもはるかに快適なようです。

肉体はないため、病気にならず、老いもありません。

食べて行くために働く必要もありません。



そんな次の世界の様子が、はっきりと判ったらどうでしょう?

この世から逃げ出してしまう人が続出するかもしれません。

過ちを犯さないために、ベールに包まれていると思います。



この世に生まれて来た目的は、成長するためです。

自分に足りない資質を手に入れるためであり、過去の過ちの償いをするためです。

志願して生まれて来たのにもかかわらず、生きているのがつらいからと、自分で終わりにすることは許されません。

何とか踏み留まろうとするのは、自分で終わりにすることが過ちであること、生まれて来た目的を、奥底にいる自分は知っているからです。

そして、守護霊が必死に止めさせようと、働きかけているからです。




人生は楽しむもの、楽しくなくてはならない、そう思っている人は多いです。

私もそうでした。

人生には、楽しいことはたくさんあります。

躊躇することなく、思いっ切り楽しめば良いと思います。



しかし、楽しいことばかりではありません。

苦難と言われるようなことも起きます。



自然法則の働きにより、苦難を乗り越えて行くことで、人は成長するようになっています。

もし、楽しいことばかりの人生だったらどうでしょう?

周囲からは幸せそうに見え、羨ましがられます。

しかし、霊的には得るものが少ない、成長の乏しい人生になってしまうと思います。



シルバーバーチの霊訓にはこう書かれています。(以下「」内の文章はシルバーバーチの霊訓から引用)

いつも日向で暮らし、不幸も心配も悩みも無く、困難が生じても自動的に解決されてあなたに何の影響も及ぼさず、通る道に石ころ一つ転がっておらず、征服すべきものが何一つないようでは、あなたは少しも進歩しません。向上進化は困難と正面から取り組み、それを一つひとつ克服していく中にこそ得られるのです。

もがき苦しみながらも、降りかかる困難を克服して行くことで、向上進化するようになっています。



向上進化は、行き当たりばったりではなく、計画的に行われています。

地上へ誕生してくる時、魂そのものは地上でどのような人生を辿るかをあらかじめ承知しております。潜在的大我の発達にとって必要な資質を身につける上でそのコースが一番効果的であることを得心して、その大我の自由意志によって選択します。

その意味であなた方は自分がどんな人生を生きるかを覚悟の上で生まれてきているのです。その人生を生き抜き、困難を克服することが、内在する資質を開発して真の自我、より大きな自分に新たな神性を付加していくことになるのです。

生まれる前に立てられた計画に沿って、人生が展開して行きます。

計画が思い出せないのは、私たちがまだ未熟なためと考えられます。



次の世界では、想ったことが直ちに具現化します。

一方、今いる世界では、物質(肉体)を介して具現化しなければなりません。

具現化するためには、精神的、肉体的な労力を必要とします。

しかも、思い通りに具現化するとは限らず、失敗もします。

具現化する意志と労力を培うことが、魂の成長を促していると考えられます。



次の世界では、自分と極めて似ている人しか周りにいません。

今いる世界は、自分と似ていない人たちに囲まれながら生きています。

肉体的、精神的、霊的にさまざまな人がいるので、交わると種々の問題が生じます。

生じた問題は、神の叡智(摂理)を学ぶことにより解決されて行きます。

言い方を変えると、神の叡智を学ぶために、さまざまな人がいる地上に生まれて来たと言えます。



次の世界に行くと、地上のような困難や障害を経験しなくても良くなります。

そんな世界に、ずっといたくなるような気がします。

何もかもうまく行き、日向ばかりを歩み、何一つ思い煩うことのない人生を送っていては、魂の力は発揮されません。

苦痛のない快適な世界を離れて、地上に生まれて来るのは、さまざまな経験をすることができ、そこから叡智を学び、自分を大きく成長させることができるからです。



それでも、何で自分がこんなつらい経験をするのかと思う時もあります。

時として人生が不公平に思えることがあります。ある人は苦労も苦痛も心配もない人生を送り、ある人は光を求めながら生涯を暗闇の中を生きているように思えることがあります。しかしその見方は事実の反面しか見ておりません。

まだまだ未知の要素があることに気づいておりません。私はあなた方に比べれば遥かに永い年月を生き、宇宙の摂理の働き具合を遥かに多く見てまいりましたが、私はその摂理に絶対的な敬意を表します。神の摂理がその通りに働かなかった例を一つとして知らないからです。

出来事は、因果律の働きによって起きています。

因果律を創造した神の目的は、生命(魂)を向上進化させるためです。

苦難の経験は霊的成長として報われることを、霊界にいる人たちは、地上の人に分かってもらいたいのだと思います。



苦しみを感じるのは、地上で成長する余地が残されているからだと思います。

感じなくなれば、霊界で向上進化して行くようになると思います。



楽しもうとする欲求は、何でも好きなことができる、次の世界で十分に満たされています。

満たされると、楽しむことにそれほど喜びを感じなくなり、もっと大切なことに気付くことになると思います。

もっと大切なこととは、自分が成長することです。

成長して、周囲のためにより自分が役に立てるようになることです。



楽しいことをすれば、喜びになります。

役に立った時の悦びは霊的なものであるため、より深く、永続的なものとなります。

真の悦びを味わうために、私たちは地上に生まれ、さまざまな経験をしています。



以上のことから、楽しむことを目的に、地上に生まれて来た人はいないと考えられます。

この世の人生は楽しむためではなく、成長するためにあります。




11 件のコメント:

あさよ さんのコメント...

いくみ様
ブログ読ませて頂きました。
とてもいくみ様のブログの更新を楽しみにしています。

苦しみを感じるのはまだまだ成長する余地が残っていると
大小様々な苦しみがおきます
私はまだまだ成長しなければならないのですね?
私は嫁いだ身ですがやはり、主人亡き後
実家の家族との関わりだけとなり長女の私には負担がまだあります
下の弟は58歳になるのですが末っ子でまだまだ人生の成長期真っ只中…
もう私には荷が重いのですが?仕方ないのですね

この世の人生は楽しむためではなく、成長するためにあるのですから
いくみ様
主人のところへ行きたいと思う事がまだあります。
なかなか成長できない私は
無理ですね。

ありがとうございます。

イクミ さんのコメント...

あさよ様

こんばんは。
早速、ブログを読んでいただき、ありがとうございます。

シルバーバーチはこう言っています。
「苦しみを感じず、幸せばかり感じるようになります。難しいことですが真実です。
苦しみを何とも思わない段階まで達すると、どんな環境にも影響されなくなります。」
何があっても、苦しみを感じない境地までは、先が長そうです。

長女としての自覚があるのでしょうが、弟さんは立派な大人なので、負担を感じる必要はありません。

ご主人のところに行きたいと思うのですね。
どうしても会いたい人がいない私でも、早く行きたいと思う時があります。
しかし、やることが残されていて、苦しみながらも成長し続けて行かねばならないのだと思います。

佐藤 さんのコメント...

イクミ様 栗男様 Miki様

今春から何度もヒーリングでお世話になりました佐藤です。
報告ですが、昨日経過観察のため病院に行きMRIを撮ってきました。
その結果、かなり治療効果が出ているとの診断をいただけました。
先生の表情がゆるむほどで、このまま経過観察の継続になりました。
これも皆様のヒーリングの効果のおかげだと思います。
本当にありがとうございました。

イクミ さんのコメント...

佐藤様

おはようございます。
治療の効果がMRI上にはっきり出ていると聞き、安心しました。
副作用が出ておつらい思いをされている時期もありましたが、報われていて良かったです。
良い方法を選択されたと思います。

さらに良くなって行くことを祈っています。
また何かありましたら、遠慮なく連絡して下さい。

ユーリ さんのコメント...

いくみ様

長引く体調不良も、何度かヒーリングをしていただいたおかげで、食事の量が少しずつ増え、不調がマシになってきました。ありがとうございます。
ワクチンの副反応も人よりひどかったものの、今はすっかり落ち着いていて、ワクチンを受けて良かったと思っています。

ところで、先日てる様のコメントを見てハッとしたことがあります。
私は数多くのミディアムセッションを受けてきましたが、そのうちの信頼するミディアム3人に共通して言われたことが、私が生まれる前に亡くなった会ったことのない親戚の一人が、私を見守っているとのことでした。
とても偶然とは思えず、叔父からその人の写真を取り寄せ、今は毎日手を合わせています。
霊界で母と一緒にいるようです。
そんなこともあり、霊界を徐々に信じられてきています。
ただ、写真を取り寄せたときに、叔父から宗教にハマっているのではないかと批難されたことは辛かったです。
お墓まで遠いですが、手入れされていないお墓が可哀想で、直系ではないですが父と二人でたまにこっそりお墓参りに行っています。
巷では、お墓参りや供養が大切だと言う人がいる一方で、お墓には亡くなった人はいないから必要ないと言う人がいますが、どう思われますか?
私と父は、なるべく手を合わせたいと思っています。

イクミ さんのコメント...

ユーリ様

こんにちは。
副反応は人よりひどかったそうですが、今は落ち着いているそうで安心しました。
これで感染のリスクは下がり、重症化は免れると思います。

ミディアムセッションで、3人から同じ様に、会ったことのない親戚に見守られていると言われたのですね。
会ったことのない先祖が付いてくれることはあるようです。
そして、霊界があることを、疑っていたあなたに信じてもらうために、出て来てくれたのでしょう。
毎日、手を合わせているそうですが、とても良いことだと思います。
これからも、守り導いてくれるでしょう。

スピリチュアリズムでは、お墓参りや供養はあまり必要ないとされています。
しかし、私は墓の手入れをしたり、手を合わせたりします。
ご先祖が喜んでくれていると思うからです。
あなたもお墓参りに行っているそうですが、見守ってくれている親戚は、きっと喜んでいると思います。
その気持ちがうれしく感じると思います。

てる さんのコメント...

イクミさま
ユーリさま

こんにちは。

ミディアムシップをさせていただくときに感じる事は
「この世で関わりのあった人だけが、深い繋がりがある相手というわけではない」
と言う事です。

私も、最初は、この世で会ったことのない人が来てくれていることにとても驚きがありましたが、来てくださるスピリットさんから伝わってくる愛情はとても温かく深く、
「魂のレベルで繋がっている同士」
は、この世で関わる人に限らない事を本当に実感します。
そして、この世を生きている人が、そのスピリットさんが自分に寄り添ってくれていることを知らなくても、そんな事は関係なく「無償の愛」のエネルギーを注いでくれている事に、胸がいっぱいになります。

一人でも多くの人に、スピリットさんからの愛のエネルギーが届くよう、そのより良い通路となれるよう日々祈りながら過ごしています。

大切なのは、身内だからとか直系だからという、この世の価値観よりも、ただその方(故人)を想ってくれる、思い出してくれる人がいることなのだと感じます。



ユーリ さんのコメント...

いくみ様

お返事ありがとうございます。

私も、亡き親族が私に、霊界と母の存在を示すために現れてくれたのだと思っています。
知らない親族が現れることは想像していなかったので、びっくりしました。

いくみ様もお墓参りされているのですね。私も続けていきたいと思います。

ユーリ さんのコメント...

てる様

会ったことのない親族が出てくる例は他にもあるのですね?それを聞くと本当なんだなと安心します。

私があの世に行った後で初めて会えるのかもしれませんね。

逆を言うと、母は霊界に行ってまだ年数が経っていないので、こちらと通信をとる能力がまだ足りないのかと感じました。
決して私と会いたくないわけでも話したくないわけでもないと思っています。

色々教えていただきありがとうございました。

紀子。 さんのコメント...

彼がこの世を去り2年と10ヶ月になろうとしています。

その間私は何か成長できたのかそうでないのか自分ではわかりません。

ただ彼が恋しくてただ声が聞きたくて。
仕方ありません。

以前にてる様から、彼の事を想い、小田和正さんの確かなことを教えて頂きましたが最近では最後まで聞く事が出来ずにいます。

一日でも良いから早く彼に会いたい。
その為の修行なのか…。

自分の決めた寿命が随分先にあるならとても不安です。

紀子。

イクミ さんのコメント...

紀子様

おはようございます。
あと少しで3年経つのですね。

私もそうです。
去年よりも成長しているのかと、ふと疑問に思う時があります。
年を取ると成長して、生きる苦しみよりも楽しさを感じられるようになると思っていましたが、そうでありません。
課題が次々と生じて、乗り越えて行かなければなりません。
地上に生きている限り、そのようになっているのだと思います。

アスリートが結果を出すためには、ひたすら練習しなければいけません。
厳しい練習をしている時は、ただ苦しいだけで、選手として成長しているのかどうかなど判りません。
後で、結果が出ることによって、気付くものです。

人生も同じであり、生きることに苦しみを感じている最中に、成長している実感など持てません。
先になりますが、地上を去り、この世の人生を振り返ってみて、初めて実感するものだと考えています。

1日でも早く会いたいのですね。
前にもお伝えしたと思いますが、寿命が来る時まで待たなければいけません。
どれ位、先になるのか判りませんが、これも決められたことであり、目的があってのことです。
本当におつらいでしょうが、耐え忍ぶしかありません。
目的は、過去生まで遡って、初めて判るものかもしれませんが、あなたの学びや成長にとって大きな意味があることは間違いありません。
あの時の、悲しみ、苦しみは、このためにあったのだと、判る時がいずれ来ます。

今が1番つらい時期ですが、彼の存在、そして想いを信じれば信じるほど、苦しみが和らぐと思います。