2025年6月1日日曜日

自分の想いを問い質す

私たちは、肉体を使って自己表現しています。

生まれた時からそうしているので、当たり前のように感じられますが、そうではありません。



死ぬと肉体はなくなります。

別の媒体で自己表現を始めます。

そこでは想ったことが、直ぐに具現化します。

想いが周りに知れる、嘘や偽りが存在しない、ありのままの世界です。



地上での行いの全ては、魂(オーラ)に刻み込まれています。

死後に人生を振り返る時が来ますが、自分の行いがどんな結果をもたらしたのかを知ることになります。



同じ行いであっても、動機は様々です。

例えば、大きな災害が起きると、被災地を支援する人たちが現れます。

支援する動機が、被災者のために役に立ちたいという人がほとんどでしょうが、中には見栄や称賛を得るための人もいます。

外からは知ることはできませんが、その動機が問われます。



地上を生きる人間は、肉体、精神、魂(霊)の3者から成り立っています。

3者の存在する次元は異なります。

私たちは物(肉体)的次元の存在ですが、同時に精神的次元、霊的次元にも存在していると言えます。



肉体、精神、魂(霊)は、それぞれの次元の法則の働きによって支配されています。

私たちが認知しているのは物的次元に働いている法則です。

物理的、化学的、生物学的法則などがそうです。



精神的法則は、精神次元に形成されている自我に働いています。

別れの時に悲しくなり、裏切られた時に怒るのもそうです。

特定の出来事に対して、特定の感情が生じるのは、精神的法則の働きによるものと考えられます。



霊的次元の法則は、魂に働いていて、進化成長に関わっています。

他者に奉仕をすること、困難や障害を乗り越えようとすること、内なる神の声に耳を傾けることで、霊的次元の法則に則って、魂は成長します。

人を傷つけたり、苦しませたりすると成長は妨げられ、償いが生じるのも同じ法則の働きによります。



霊的次元の法則は、目に見えない想い(動機)に対しても働いています。

想い(動機)が、役に立ちたいなど利他的なものであれば、法則に叶っているので成長を促します。

見栄や称賛を得るためなど利己的なものであれば、法則に叶っていないので成長することはありません。

同じ行いをしても、想い(動機)によって魂に与える結果は大きく違って来ます。



自分の心は自分のものです。

何を想っても自分の自由だろうと考えている人もいるでしょう。

行動に移さなければ、何を想っても構わないと考えている人もいるでしょう。


壁を手で押すとどうでしょう?

壁から押し返されます。

これは「作用・反作用の法則」(ニュートンの第3法則)の働きによるものです。

霊的次元においても、同じような法則が働いていると考えられます。

憎しみや恨みなどで他者を貶めようとする想いが生まれると、魂を貶める結果となって自らに返って来ます。

想いは具現化する力です。

行動に移さなくても、自分から生じた想いは、形を変えて具現化するので、気を付けなければいけません。



あらゆる次元の法則の根幹を成しているのは「因果律」です。

人に喜んでもらうと、自分もうれしい気持ちになります。

愛情を知らない動物たちが、飛び切り愛情深い家族に迎え入れてもらい、幸せそうに暮らしている姿を見ると、自分もとても幸せな気持ちになります。

幸せになって欲しいという想いは、自分自身を幸せにしてくれます。           

良くも悪くも行動を起こした想い(動機)は、霊的次元の法則の働きにより、自分に返って来ます。



人のためにと思っていても、実は自分のためにしている時があります。

法則は誤魔化せません。

どんな想いで行動しようとしているのかを、自分に問い質す必要があります。



シルバーバーチの霊訓にはこう書かれています。

「自我を発達させる唯一の方法は自我を忘れることです。他人のことを思えば思うほど、それだけ自分が立派になります。」

地上において培われた、誰かのために何かをしようとする想いは、霊界で遺憾なく発揮されて、自らを成長させることになります。

全体のために、もっと自分を役に立てたいと言う想い(動機)があったからこそ、居心地の良い霊界を離れて、さまざまな体験ができる地上に生まれて来たのです。




7 件のコメント:

弥生 さんのコメント...

おはようございます。

ご無沙汰しております。
6/3 父が亡くなりました。
4年半前に家の門の前で転び脳挫傷で自宅での生活が出来なくなり施設に入りました。
昨年5月再び施設で転び意思表示が出来なくなり
そして経鼻栄養を受けていました。
誤嚥性肺炎を何回か繰り返したため点滴の栄養に変えました。
あまり長くは生きられないと告げられ弟夫妻と交代で毎週帰省していました。  
6/1から義妹と帰省していつものように施設に父に会いに行った翌日朝6:30目覚まし時計を止めたすぐに施設から父が今、息を引き取ったと連絡がきました。
どれくらいからか呼びかけにも反応しなくなった父だったのですが亡くなる前日、奇跡が起こり私の呼びかけに反応し目で会話が出来ました。
弟にも同様の出来事がありました。
5月には、私、弟の息子たちが父に会いに行きました。
父は意思表示はできませんが、きっと嬉しかったと思います。
6/4お通夜、6/5お葬式が無事に終わりました。
父が会いたくて仕方がなかった母と再会したと思います。
両親とも居なくなってしまいました。
心にポッカリ穴が空いてしまいました。 
イクミ様、父の今の想いを受け取られることができましたら教えていただけますか?
とても知りたいです。
    

イクミ さんのコメント...

弥生様

お久しぶりです。
お父様が亡くなられたのですね。
4年半前に転んで脳挫傷を起こして施設に入られたそうですが、遠方に住む弥生様は、いつもお父様のことを案じられていましたね。

反応がなかったお父様が、亡くなる前日に弥生様の呼びかけに応えてくれたのですが、危篤状態の患者さんが、急に元気になり、家族と会話をするという話を時々聞きます。
仲の良い家族に、別れのあいさつの時間を(神が)与えてくれたと考えています。

お父様は意識がない状態が長かったので、霊界へ頻繁に行っていたと考えられ、スムーズに順応していると思います。
お母様と念願の再会を果たして喜んでいるのは言うまでもありませんが、これからは、ご主人やお母様と一緒に弥生様ご家族を見守ってくれると思います。
弥生様が霊的真理を理解しているのことを知って、喜んでくれるでしょう。

お父様の存在が大きかったのですね。
亡くなってからまだ日が浅いので、上手く行くか分かりませんが、お父様の想いを受け取ることができましたら、このコメント欄でお伝えします。

弥生 さんのコメント...

返信いただきありがとうございます。
父が意識がない状態が長かった為、私たち家族は寂しく辛かったのですが霊界に順応できているとお聞きし安心しました。
母との再会、どんなに待ち望んだことだったでしょう
イクミ様が父の想いを受け取けとることができられたら是非教えていただきますようお願いいたします。

イクミ さんのコメント...

弥生様

おはようございます。
今朝起きた時に、お父様に焦点を合わせてみたところ、あるイメージが浮かびました。
それはご飯とみそ汁が入ったお椀でした。
お父様は生前、お母様の作った食事をもう1度食べたいと思っていたようです。
その願いが叶えられて、とてもうれしいようです。
もちろん肉体がないので食べる必要はありませんが、そのことに何よりも強くお母様の存在が感じられるようです。
お母様もお父様の願いを知っていたので、そうしてやりたいと思っていたようです。

弥生 さんのコメント...

おはようございます。

返信ありがとうございます。
ご飯とお味噌汁の椀が浮かばれたのですね。
経鼻栄養を約一年くらい続けていました。
経鼻栄養になる前も嚥下機能の低下で
ムース食、その上、前頭葉損傷の影響で
味覚も失いました。
父はムース食だから味がしないと思い込んでいました。
食べる事が好きだった父ですので見る方も辛かったです。
今は肉体がないので、
母の作った食事を楽しんでいることを
想像する事が難しいのですが、
念願だったこと、全て叶えられているという事ですよね。
そう思うと、残された私たちの悲しみが少しだけ軽減される気がします。
父が亡くなったことで私自身が変わった事があります。
死ぬことに恐怖が全く亡くなったことです。
母、主人が亡くなった時も会いたい気持ちはいっぱいでしたが自分が死ぬことは怖かったのです。
それが父もいなくなった今、全く怖くなくなりました。
もし、些細なことでも構いませんので
父から想いが伝わった時には教えていただけますか?
ご迷惑をおかけしますがよろしくお願い致します。

イクミ さんのコメント...

弥生様

お父様は身体の束縛から解放されて、自由を満喫されています。
ご家族からの親愛の念が届くと、直ぐに傍に行けるようになりました。
願いがことごとく叶えられるようになりました。

お父様が亡くなって死が怖くなくなったのですね。
霊的真理の理解が深まり、自我(エゴ)の働きが弱くなったからではないでしょうか。

地上のご家族への想いもあるでしょう。
何か伝わって来ましたら、このコメント欄に書きます。

弥生 さんのコメント...

イクミ様

父が色々なことから解放され
のびのびと自由を満喫している姿を想うと
「本当に良かったね」と祝福しなければいけませんね。
父がイクミ様を通して私たちに何か伝えてくれればいいのですが。
その時はどうぞよろしくお願いいたします。