2021年7月31日土曜日

出来事が自分を変える


東京オリンピックが行われています。

コロナ禍で開催するのは、正直なところどうかと思いました。

しかし、全力で挑んでいる選手たちの姿を見ていると、心を動かされて、応援してしまいます。



オリンピックで結果を出すために、選手たちはどうしていたのでしょうか?

当然ですが、毎日のように厳しい練習をしていたはずです。

けれども、行き当たりばったりの練習をしている人はいません。

専属のコーチが付いて、目標を設定して、綿密な練習プログラムを立てて、実行していると思います。



人生も同じだと思います。

この世に生まれて来たのは、自分(魂)を成長させるためです

自分(魂)にない資質を獲得するため、あるいは既に持っている資質をさらに高めるためです。



魂の資質には、いろいろなものがあります。

シルバーバーチは慈悲、慈愛、寛容心、協調的精神、奉仕的精神などがあると言っていますが、勇気も資質に入ると考えています。

持っている資質が、人によってそれぞれ違うために、個性が生まれるのかもしれません。

例えば、優しいけれども、勇気がない人がいます。

その逆に、勇気はあるけれど、優しさがない人もいます。

優しさも勇気も大切な資質あり、神の心を表現するために必要です。



スポーツ選手が結果を出すためには、理に適った練習が必要です。

マラソン選手に、重いバーベルを持ち上げるような練習は必要ありません。

持久力をつけるために、走る練習をした方が良いに決まっています。

一方、ウェイトリフティングの選手が、毎日数十キロを走る練習をしても、あまり効果はないでしょう。



求めるものを手に入れるためには、それなりの対価を払わなければなりません。

自分にない資質を手に入れるためには、理に適った経験をしなければいけません。

勇気がなければ、何かに挑む経験が必要になるでしょう。

挑む時に、勇気を出さなければならないからです。

例えば、リスクを伴う難しい手術を受けなければならない病気になったとします。

そうすれば、否が応でも勇気を出すことを強いられます。



優しさがないのであれば、まず優しさの大切さに気付く経験が必要になります。

死ぬか生きるかの状況になり、もうダメだと諦めかけた時に、周囲から救いの手が差し伸べられたとしたらどうでしょう?

あるいは、自分一人で何もできない状態になり、周囲の助けが必要な人生を送ったらどうでしょう?

優しさの大切さが、痛いほど判るはずです。

本当に大切なことは、実体験を通して学ぶしかありません。



私たちの人生には、シナリオが存在します。

シナリオに沿って、ごく自然に人生が展開して行きます。

シナリオが存在する理由は、効率良く地上での目的を達成するためと考えられます。

勇気が十分にある人に、勇気を出す出来事が必要でしょうか?

優しさが十分にある人に、優しさの大切さを気付く出来事が必要でしょうか?

理に適った、最善の出来事が組み込まれた人生のシナリオが、無限の叡智の働きによって立案されます。



目的が違えば、相応しい経験は違い、そのため人生も違うのは当然です。

従って、自分と人の人生と比べても仕方がありません。



もし、出来事が偶然であれば、この世界は混沌としたものになります。

シナリオなど存在するはずもなく、人生は行き当たりばったりです。

全てが運に支配され、運の良いと悪い人に分かれます。

不公平極まりないものになり、不平不満が渦巻きます。



不運を嘆いてはいけません。

人を羨んではいけません。

この世で終わりではないからです。



死を通して、次の世界とつながっています。

私たちは、自分にない、あるいは足りない資質を身に付けるために、この世に生まれて来ました。

そこまでして身に付けるのは、より自分を活かせるようになり、全体に調和をもたらすためです。

それが生命に与えられた宿命です。



死んだ後に、この世の人生を振り返る時が来ます。

一部始終を目の当たりにして、一喜一憂することになります。

人生で起きた出来事に、どの様に対処したのかが問われ、自分で自分を裁定することになります。



何のために生まれたのかを思い出します。

その出来事が必要だったことを思い出します。

自分が了承していたことを思い出します。



不運を嘆いたり、運命を呪ったり、人や世の中を憎んだりして、人生が終わってしまえば、必ず後悔します。

自分が変わるために、その出来事が起きているのに、絶好のチャンスを逃してしまったことを知るからです。

何かのせいにした時点で、自分は変われなくなります。



自分のせいで、自分が変われなかったと悔やみます。

後悔が大きければ、地上にもう1度生まれて、晴らすチャンスが与えられます。

同じ状況になるシナリオが用意されて、今度こそは自分を変えると決意をして、相応しい母体に宿ります。



そんなことなどすっかり忘れて、同じ状況に向かって人生は展開して行きます。

ついに、その時が来ます。

どんなにつらくても、逃げたくない、乗り越えなければならないと、強く思えたとしたら、そんな理由があるのかもしれません。

同じ過ちを繰り返さないために、守護霊も全霊で働きかけているでしょう。



自分自身にした約束を果たしているのです。

自分の中で何かが変わったとしたら、既にその出来事を乗り越えていて、生まれた来た目的の1つを成就していることになります。



オリンピックですが、最高の栄誉はメダルを取ることです。

目的に向かって、アスリートたちは血のにじむような努力を重ねてきたと思いますが、その栄誉を勝ち取る人もいれば、一歩及ばなかった人もいます。

メダルはおまけみたいなものかもしれません。

その競技を通して、自分を変えることが、何よりも大切だからです。

メダルを取って満足してしまい、その後の人生を軽んじてしまう人もいるかもしれません。

一方、メダルが取れなかったので、それに代わる報償を手に入れようと、その後も奮闘努力を続ける人もいるでしょう。

死んだらメダルは地上において行かなければなりません。

けれども、得られた成長は、次の世界に持って行けます。



次の世界に行って何より悦びを感じるのは、つらかった、苦しかったけれども、霊的な資質を手に入れ、望んでいた自分に変われたのを知った時です。

次の世界で、その資質を全体のために活かすことで、さらなる悦びとなります、




新型コロナウィルスが変異したデルタ株の感染力は非常に強いです。

それにもかかわらず、危機的状況に慣れてしまって、脇が甘くなっています。

感染は一瞬です。

もう1度、初心に帰り、リスクを回避する行動を心がけて下さい。




14 件のコメント:

ラッパ吹き さんのコメント...

イクミさん、

自分の人生は唯一無二の自分の人生であり、他の人の人生と比べてもなんの意味もない。
それが初めて得心できたように思います。

自分の人生を歩むこと、自分自身であること。
この易しい言葉が持つ深遠な意味が私にも解ってきました。

ビル・エヴァンスもこう言っていました。「1音を弾くごとに、自分が見えてくるんだ。」
本当の自分を知る。誰もがそのためにこの世の人生を旅しているのですね。

イクミさん、ありがとうございます。

ラッパ吹き

イクミ さんのコメント...

ラッパ吹き様

こんばんは。
早速読んでいただき、ありがとうございます。

そうですね。
他人と自分を比べて良いことは一つもありません。
自分は自分と開き直ることが必要です。
ビル・エバンスがそんなことを言っていたのですか。
アーティストにとって音楽は内面を吐露するものでしょうから、1音1音に自分が表現されていると思います。
あの美しい旋律と引き換えに、過酷な人生のシナリオが用意されたのかもしれません。

自己表現ができないほどつらいものはありませんので、ドラマーの方の演奏復帰を心から願っています。

イクミ さんのコメント...

申し訳ありませんが、こちらの手違いでナオヤ様のコメントを削除してしまいました。
投稿者は私になっていますが、以下の文章は、ナオヤ様からいただいたものです、


イクミ様

コロナ流行っていますね。
私の病院も24床のコロナ病床のうち20が埋まっています。今後行政からの要請があれば、手術を延期するなどの対応をすることもあるようです。

私事ですが、婚活はじめました。
コロナが流行っていて出会いは無い。職場でゴタゴタするのは嫌。3年目以降の先生方はすごく忙しそうで結婚を考える余裕はなさそう。。
もう今やるしかない!やらずに後悔よりやって後悔と思い、始めてみることにしました。

で、婚活の世界ってすごく厳しいなと思いました。恋愛とは違って盛り上がりが無いからこそ、本当に内面をシビアに見られる。。

担当者の方も"時には厳しいことも伝えていきますからね!"と。。

学べることは学んで、今後の人生に活かせたらと思います。

https://www.youtube.com/watch?v=PHl981gxUjM

イクミ さんのコメント...

ナオヤ様

こんばんは。
あなたの病院もベッドが埋まって来たのですね。
感染者が急激に多くなっているにもかかわらず、去年の様な危機感はありません。
私もそうですが、心配だけど、どこか人ごとのように感じている気がします。

婚活を始めたのですね。
まだ若いので、早いようにも思いますが、何でも経験してみるのは良いでしょう。
動画を観ましたが、鋭いことを言っていますね。
自分以外のせいにすると自分の成長は止まります。
そんな人から魅力は感じられないのかもしれません。

仕事や結婚相手を決めるのは、その人の成長に大きく関わることなので、守護霊の導きがあると思っています。
初めから決まっていると言う人もいます。
一目ぼれなどは、霊界からのインスピレーションによるものだと思っています。
自分を幸せにしてくれる人と言うよりも、自分を成長させてくれる人と出逢ったら、ときめきや特別なものを感じるように働きかけていると思います。
それはリスペクトするような相手とは限りません。
相性が悪い人と一緒になると、お互いを認め合い、許し合わなければならないので、より成長につながります。

合理的な手段で見つけるのも良いでしょうが、自分を成長させてくれる相手と出逢わせて下さいと、守護霊に祈るのも良いと思います。

どちらにせよ、直感を大切にして下さい。

ラッパ吹き さんのコメント...

イクミさん、

これは誰に向けてでもなく、私の独り言として受け止めてください。

結婚はするのが良い。
それぞれの選択ではあるけれど。「選択」できるなら、結婚するのが良い。

結婚したら、神から子を授かって育てるのが良い。
授からないことにも大きな意味があるけれど、「選択」できるなら、子を育て、我が子から教えてもらうのが良い。

結婚も子どもたちも、決して自分の思い通りにはならない。だから、良い。

何もかもが自分の思い通りになってきた人は、学べない。大切なことを、本当に大切なことを、学べない。
自分の思い通りにならない者を、それでもありのまま愛するのが真の愛だということを。

好きだ嫌いだは、愛ではない。
我が子に好きも嫌いもありはしない。ただただ愛さずにいられず、ただただ愛してくれる。無償の愛。神の愛。

それを学ぶことができるのだから。
結婚し子を育てることは、それは、かけがえのない、神の恩寵。

ラッパ吹き

ナオヤ さんのコメント...

イクミ様

おっしゃる通り、直感を大切にしたいと思います。

イクミ様の言う、“一見ぼれ”というのは、外見だけを見てのものではなく、その人の雰囲気だったり、目の優しさだったり、そういうのを全部ひっくるめて”あ、この人だ!”ということですよね。

祈りは霊界に通じてると思っています。
手を合わせて”どうか巡り合わせてください”と心の中で声にするようなことはしていませんが、少なくともここ7年くらいは”幸せを感じながらともに成長できる相手にふさわしい自分になりたい”という思いは忘れずに毎日生きてきました。
具体的な努力もしてきたつもりですが、私の頑張りがそれを手にするに値するものなのか、それは今のところ分かりません。でも、今18歳に戻れたとしても今の私以上の私にはなれないとも思います。
一方で、5年前霊能者は”これからあなたは著しく変わっていくはずだ”と言ってくれたけれど、自分はそんなに変わっていないのではないかと感じることもあります。

しかし、シルバー・バーチの霊訓に出逢う4年前に”自分の納得する真実は必ずあるはずだ”と何となく感じていて、それは現実になりました。
今回も何となく”こんな感じの人なはず。。”というのはあるので、多分現実になるはず。。

自分でもちょっと早かったかなぁと思わなくもないのですが、申し込み=結婚ではないので、勢いで申し込みました。(というか成り行きでそうなってしまったというか。。^^;)

イクミ さんのコメント...

ラッパ吹き様

こんばんは。
私も結婚した時には全く判らなかったことが、年を重ね、真理を知りようやく判るようになりました。
自分以外のものを大切にする、かけがえのない成長の機会だと思います。

イクミ さんのコメント...

ナオヤ様

そうですね。
一目ぼれとは、見た目だけではなく、もっと深いレベルで惹かれるものを感じることだと思います。
この人だと思うのは、魂の叫びであるとともに、背後霊からインスピレーションが吹き込まれた結果だと思います。

あさよ さんのコメント...

いくみ様

暑い日々が続いています…
ブログ拝見しました

シナリオに沿って、ごく自然に人生が展開して行きます。

そうなんだと実感しています。
ブログを読み思った事をお話したくて
この年齢になり、子供が無い私に甥、姪が手を差し伸べてくれます、
この世に生まれて来たのは、自分(魂)を成長させるためを行っているかのように…

亡き弟の子供たちですが
きっと本人たちは気づかないうちに亡くなった弟と繋がっているのだと思います
時々私は弟?が?と感じますし…

いくみ様
私にはこの甥、姪にも関わっていく事も魂を成長させていく事なのかと思います。

コロナ禍
私自身も少し危機感が薄れています…
気をつけて生きなければ
まだまだ成長が足りない私を主人はよんでくれませんもんね?

いつもありがとうございます
いくみ様

イクミ さんのコメント...

あさよ様

こんにちは。
ブログをいつも読んでいただき、ありがとうございます。

甥御さんや姪御さんが、あなたに手を差し伸べてくれるのですね。
あなたやご主人が、弟さんたちに良くしてやったので、因果律の働きにより、返ってきているのではないでしょうか。

もちろん、亡き弟さんは自分の子供たちとつながっています。
あなたのことを助けるようにと、想いを送っていると思います。
その想いが、甥御さんや姪御さんに伝わって、言葉や行動となって表現されていると思います。
そんな時に、弟さんの存在を感じるのではないでしょうか。

弟さんも、あなたを通して子供たちに伝えてもらいたいことがあると思います。
自分の子供のように可愛がり、時に叱ってもらえれば、すごくうれしいのでしょう。
そんな時に、弟さんの存在を感じているのかもしれません。

ご主人は、温かくあなたの成長を見守っています。
今生で予定された成長を得るのには、もうしばらくは地上にいなければいけません。
そんなことから考えると、コロナにかかる心配はないのかもしれませ

紀子。 さんのコメント...

イクミ様。

先日、とても久しぶりに友人と会いました。
彼のことを話せる友人です。

私の話を聞いてくれました。

絶対に、自ら命を絶ってはダメ。
そう言われました。
イクミ様やあさよさんの事も、支えてくれている人がいるから大丈夫。
そう言われました。

私にはイクミ様、あさよさんがいて下さっていて、いつも辛い度に助けて貰っています。
改めて感謝の気持ちをお伝えしたくてコメントさせていただきました。

お盆、彼の住んでいた街に行こうかと思ってましたが、コロナの事もあり少し延期しようと思います。

落ち着いたら逢いに行くからと伝えました。

彼はいつも、「俺がいるから大丈夫。安心しろ。守ってやる。」そう言ってくれている気がします。


あさよさん。

ワクチン終わられましたか?
お身体大丈夫ですか?

ご主人や弟さん、お母様もいつもあさよさんの傍にいらっしゃるのですね。

私も少しずつですが、彼と交信出来る様になった気がしています。
ただ、想いを受け取ると寂しくなって日々泣いてばかりいますがそれでも彼と沢山話しています。

いつもいつも、大丈夫。心配するな。
そう伝えてくれています。

お盆、逢いに行きたかったのですが遠方の為少し延期になりました。

少し先になったけど必ず行くからね。と伝えると気を付けて来いよ。
そう返事か返って来ました。

耳で聞こえない。
目で見えない。
触れる事も出来ない。

急に現実に戻り、張り裂けそうになるのも事実ですが、私の残りの人生彼が心配しない様に生きて行こうと思います。

いつも暖かい気持ち、ありがとうございます。

紀子。

イクミ さんのコメント...

紀子様

こんにちは。
彼のことを話せるご友人と会ったのですね。
自ら命を断ってはダメと言うほど、ご友人からはあなたは生きるのがつらそうに見えたのでしょう。
気が遠くなるような年月に思えるでしょうが、生きなければいけません。
生きることに、この別れの意味があります。

あなたには彼の姿は視えませんが、あなたの想いを感じる度に彼は寄り添っていると思います。
彼の街に行かなくても、あなたとずっと一緒にいます。

苦しい時に傍にいてやるのは、お互い様だ
俺も誓ったんだ

そんな言葉が心に湧き上がりました。

紀子。 さんのコメント...

イクミ様。

彼からの想い、いつもいつもありがとうございます。
彼らしいな・・・。
と思います。

最近、朝起きた時に 夢じゃないんだ。と思っていたのが段々とそう思わなくなり彼におはようと言う様になりました。
時間が経って、この世を去った事を実感したのだろうか。
そう思っています。

毎日彼に沢山の話をしています。
彼との事を思い出すと、やはり涙が出ます。
それでも、笑っていよう。気持ちは後から付いてくる。
そう言い聞かせて日々笑っている様に心掛けています。

先日、いつもの様に彼に話をしていたら、ふと 「ごめんな。俺には家族もいるからお前のところばかりに来れない」
そんな想いが浮かびました。
確かにそうです。

いつも傍に居てね。
必ず逝くから待っててね。
そう伝えている事が、しんどい事なのかも知れない。
そんな風に思っています。

楽しく話す事をいつも心掛けていますが、直ぐに悲しくなるから彼に辛い想いをさせてしまっているのかも知れません。

イクミ様、いつも弱音ばかりで申し訳ありません。

紀子。

イクミ さんのコメント...

紀子様

こんにちは。
おはようと言えるようになって来たのですね。
もうこの世におらず、あの世で生きていることを、受け入れつつあるからだと思います。

たくさんの話をしているのですね。
ようやく傍にいることを信じてもらえるようなったので安心しています。
そこで、つい本音が出てしまったと思います。

親愛の想いを送っている地上の人は、あなただけではありません。
魂は1つであり、同時には行けません。

もう1つ考えたことがあります。
家族とは、類魂のこと、霊的な家族なのかもしれません。
霊界では類魂と生活していて、彼にはそこでの役割があります。

あなたの気持ちは、何よりもうれしいのです。
ただ、他にも果たさなければならないことがあると思います。

彼のことが信じられるようになったら、これからの自分の生き方を見つめ直して下さい。