人間にとって、一番身近で、厄介な感情は何でしょうか?
それは怒りかもしれません。
日常生活において、いかなる時でも怒りは生まれる可能性があります。
大きな怒り、小さな怒り、人に対して、自分に対して、さまざまな種類の怒りの感情が生まれています。
人間は、生まれた感情を、肉体を使って表現しようとします。
うれしければ笑い、悲しければ泣きます。
しかし、怒りの感情を表現すると、反発的あるいは攻撃的なものとなってしまい、人間関係に支障を来してしまう可能性があります。
かと言って、怒りの感情を表に出さずにいたら内に溜まってしまい、心身に悪い影響を及ぼすかもしれません。
扱いに困る感情と考えられます。
電車の中で、足を踏まれて痛い思いをすると、怒りが生じることがあります。
自分のプライドを傷つけられると、怒りが生じることがあります。
身体的、精神的に他者に傷つけられて痛みを感じると、反射的に怒りが生じるのは、心身にこれ以上、侵襲が加わらないようにする一種の防御反応なのかもしれません。
怒りにより反発することによって、相手を無意識に遠ざけようとしていると思われます。
水と油は分離します。
それと同じ様に、人間同士でも自分と違うものを感じると、遠ざけ合ってしまうことが多いと考えられます。
もし、両者が交わったならば、軋轢が生じることもあります。
異質なもの同士が出会うと、反発し合うことによって、怒りが生じることがあると思います。
並んで順番を待っているところに、無理やり割り込んでくる人がいれば、ちょっとした怒りが生じるかもしれません。
戦争により、罪のない子供たちが犠牲になっているのを知ると、憤りを覚える人もいます。
この種の怒りは、自分の中にある良心が反発して生じていると考えられます。
良心とは道徳的な概念ではなく、自分(魂)に内在している神であり、思念や行動の絶対的な基準となっています。
それに抵触する事象が起きると、自動的に怒りが生まれることがあります。
悲しみの涙を流している人のそばにいると、自分まで悲しくなってしまったり、笑っている人がいれば、自分もつられて笑ってしまうことがあります。
これは、同調が成立して想いが伝わって来たためと考えられます。
原因が見当たらないのに、怒りが生じたとしたら、怒りの想いが他者から伝わって来たせいかもしれません。
この様に、一口に怒りと言っても原因はさまざまです。
もう1度、まとめると
自己防衛的な怒り
自分と違うものに反発する怒り
良心から生じる怒り
同調による生じる怒り
となりますが、共通しているのは、どれも因果律の働きにより生じていることです。
外から何かを受けて、自分の想いに変化が生じていますが、複数の原因が絡み合っている場合もあると考えられます。
自分が受けたものが許容できないと、怒りは生じます。
しかし、その許容度は一様ではありません。
ある人にとって、どうしても許せないことが、ある人には何でもないこともあります。
それは個々の寛容性によって決まると考えられます。
寛容性は、魂の属性の一部であり、成長度(霊性)と密接に関係していると考えられます。
成長度の高い人ほど寛容であり、怒りは生じにくいと考えられます。
相手から酷いことを言われたり、仕打ちを受けて、怒りが生じることがあります。
その時に、注意深く振り返ってみると、こちらが与えたものが、因果律の働きにより、相手から返されているのに気付くことがあります。
例えば、こちらが意識せず言ったことが、相手にとって触れられたくないことであり、心が傷ついて、因果律の働きによって、相手から傷つくようなこと言い返されていることがあります。
世界中で起こっている戦争もそうです。
相手から受けた攻撃により同胞が傷ついているのは認識できますが、自分がした攻撃により相手がどれほど傷ついているのかが判らずに、報復が繰り返されています。
怒りの感情は、炎のように熱を持ったものであり、時に相手を火傷をさせてしまうかもしれません。
それは因果律の働きにより、自分自身が火傷を負うことにつながります。
怒りを鎮めるのには、許しが必要です。
許しの原動力となるのは愛です。
愛があれば、基本的に怒りは生じません。
電車の中で足を踏まれたとしても、自分が愛に満たされていれば、怒りは生じにくくなりますが、愛が足りないと、痛みを強く感じ、怒りが生じやすくなります。
この世は、自分とは異なる人たちと交わる世界です。
交わる中で反発し合うと怒りが生じます。
怒りは調和を乱すものですが、そこから生じる痛みや苦しみによって教訓を学んで、再び調和が生まれると考えられます。
怒りの力は他者と結ばれる力(愛)に変わり、神の意思である生命を1つにさせる方向に向かっていると思います。
怒りが高じると、憎しみや恨みとなってしまうことがあり、そうなると対象を許そうとしても許せるものではありません。
自然の摂理を創造した神の心は愛です。
憎しみや恨みは摂理に反した想いであり、因果律の働きにより相応の苦しみが生まれますが、その苦しみが魂を成長させて、対象を許す方向へ向かわせています。
時ではなく、自然の摂理の働きによって、苦しみを生み出している想いから解放されると考えられます。
「汝の敵を愛せよ」と、イエス・キリストは言いました。
怒りを外に向かって表現すると、因果律が作動して、新たな苦しみが生じてしまうだけです。
怒りの対象に向かって、あえて愛を表現することによって、神から流れ込む愛により魂は癒されて、怒りは鎮められると考えられます。
極めて難しいのですが、怒りが強い時ほど、対象を思いやり、優しくする、その中に愛すべき何かを見つけて怒りを抑えるのが賢明です。
怒りから解放されるために、自らが対象に向かって愛を表現するしかありません。
この世にも、天国と地獄が存在しています。
その人が置かれている状況ではなく、魂のあり様によって決まります。
愛を表現しようとする人は怒りから解放されているので、この世にいながら天国のような悦びを味わうことになります。
その逆に、怒りや憎しみや恨みを表現しようとする人は、地獄のような苦しみを味わっていることになります。
対象を許そうとするのも、許さずにいるのも苦しみです。
どちらを選んでも、魂が成長することで、最終的には怒りから解放されますが、苦しみを味わっている時間は大きく違ってきます。
対象を許そうとするのも、許さずにいるのも苦しみです。
どちらを選んでも、魂が成長することで、最終的には怒りから解放されますが、苦しみを味わっている時間は大きく違ってきます。
怒りを創造したのは神です。
神は、怒りと言う苦しみを通して、愛を表現させる方向に導いています。
認め合い、許し合うことの大切さを、怒りを通して私たちは学んでいます。
11 件のコメント:
はじめて記させて頂きます。悩みや苦しみが長文となって現れてしまった事をご容赦頂けますようお願い申し上げます。
昨年10月、夫は肺がんで逝ってしまいました。2月に還暦の誕生日と結婚記念日を祝い、5月の私の誕生日を祝う前に骨転移が判明。分子標的薬も適合せず、わずか5ヶ月の闘病でした。彼がいなくなる事を恐れた私はステージ4という事実から目を背けるように励まし続け、それに応えようと彼も努力を重ねてくれました。お盆から在宅看護でしたが、強い黄疸をオペで乗り切り、誤嚥性肺炎は点滴で乗り越え、ハイパーサーミアに向かって頑張ってくれた彼も私も、その当日まで心の準備が全くできていませんでした。
このままでは年老いた母を残して常軌を逸してしまうと感じ、シルバーバーチの霊訓や生きがいの創造など様々な書籍やサイトを辿ることで、なんとか正気を保とうと踠いていました。もともと魂の存在を信じていた私は早い段階でイクミ様のサイトを泣きながら読ませて頂いておりましたが、皆様のコメントはあまりにもキラキラと温かい愛情に満ちていて、眩しすぎて自分が場違いに思え、多くの方の目に留まらない方が良いのではないかと思い、ご相談を躊躇してしまっておりました。
彼は、見た瞬間に惹かれ、初めて親しく言葉を交わしたその日に「付き合おうか」と言ってくれた人でした。
互いに45歳の初婚同士でしたが、こんな素敵な人が私を待っていてくれた、ツインソウルやアフィニティなのではないか、結婚できて心から幸せ、そう感じていました。彼は仕事を辞めてくれ、父が残した町工場を私が社長となって、ふたりで切り盛りしていました。
でも次第に日々は日常となり、私はどんどん厚かましく傲慢になって、愛や感謝が彼には感じられなくなったのだと思います。よく「やさしくして」と言っていました。繊細な彼にとって早口な私は怒りっぽく、偉そうで、キツかったのでしょう。それでも週に一度は外で美味しいお酒と食事を楽しんでいたので、一般的なご夫婦と比べても仲が良く、愛しあえていると誤解していたのです。
彼はやがて眠れない、と心療内科で睡眠薬を貰うようになり、2021年の冬頃から「◯◯君らと飲んでくる」と頻繁に出かけるようになり、処方箋ではなく個人輸入で睡眠薬や精神安定剤を大量に調達するように。見て見ぬ振りを続けましたが、毎日薬と酒を併用。2022年になると「友人たち」との飲みは週2〜3回に増え、私と全く出かけなくなりました。薬と酒の影響で呂律が回らなくなり、自宅階段から3度滑落して壁は穴だらけ。頭から出血して救急車を呼んだり、肋骨5本折ったりしました。外出も、酒も薬も止めてくれない事で諍いが続き、ふたりの心の距離は随分離れたと思います。
2022年の夏、酩酊した彼は自宅で私と話しているのに他の女性と外で行動し、話している風になりました。「まだ帰らないで一緒にいよ。みゆきちゃんの方が奥さんより好き。奥さんは大切だけど、感謝してるけど自由になりたい。」シラフの彼に聞いてもそんな女性はいないの一点張り。でも彼の部屋からラブホテルの会員カードが複数枚、避妊具も箱で出てくるようになりました。(結婚後、夫婦関係を私と持たなかったのですが「俺はもう年だし、元々淡白だから気にしないで」と言われてきました。)そしてクリスマスも友人と会うと言い、いくら止めても出かけてしまいました。結婚生活で初めての事でした。
亡くなって以降、彼の魂はいろいろな奇跡を起こしてくれたと感じています。それを彼からの愛だと信じたかったのですが、ロックを外した彼のスマホとパソコンのLINEや画像から様々な事を知りました。ラウンジで知り合った「最愛のみゆきちゃん」とは2017年から別れたり再開したりを繰り返し、他にも複数の女性との定期的な関係や、会員制クラブの女性たちと2時間〜5時間の特殊で高額なコースを愉しむ姿も知りました。そのクラブでも特に互いに相談事などをしあう指名女性までいました。
「オレはやさしいから頼られると手を離せなくなる」と言っていました。女の子たちは全員、私と違って目が大きく、スタイルが良く長いネイルとハイヒールでとても可愛らしい人ばかり。私が「女性」であり続けられなかった結果、彼は優しくしてくれる可愛い女性たちと同伴し、食事を奢り、シャンパンを開け、フィーを払って経済活動に寄与し(本気でそう申しておりました)、つまりどうしても会いに行きたかったのだと思います。
でもそのお金は彼ひとりで調達した訳ではなく、ふたりでコツコツ働いて得た彼の「お給料」です。私からプレゼントを求め続ける彼が、外の女性たちには「ええカッコ」をしていた。嘘ばかり吐いて、私の気持ちを踏みにじって他の女性を選んだ、信じようとしたのに裏切っていた、と私の精神状態は怒りと絶望にまみれ、ぐちゃぐちゃに崩れてしまいました。
感謝されているのは有難いことです。でも「愛されている」わけではないなら、毎日彼の遺影に話しかけながら食事やお酒を共にしたり、泣いたり、あろうことか責めたりしてしまうのは、彼を私のところに引き止めようとする、自分のエゴではないかと思うようになりました。婚姻届を出して今月で丸15年、今こそ彼の願っていた「自由」をプレゼントするタイミングかも知れないと、ご相談させていただけないかと思いました。不慮の事故や災害に遭われた方からすれば甚だ些細な事で長文にしてしまい、本当に申し訳ありません。
菊様
初めまして、イクミです。
おつらかったでしょうが、これまでのご主人とのいきさつを書いていただき、ありがとうございます。
コメント欄を含め、ブログを読んで下さっているので、大体のことはお分かりだと思います。
ご主人の意識は変わりなく存続しています。
菊様の今の心中が、手に取るように分かっています。
私と同年代であり、何となくですがご主人の心境が分かる気がします。
45歳で出会い結ばれたのですね。
仕事を辞めて、菊様の家業に入ったのは、できそうでできないことです。
菊様が社長で、ご主人が専務のような形だったのでしょうか、いづれにせよ、社会的な立場はご主人よりも上です。
その関係が、家庭内にも反映され、ご主人は窮屈で、心の休まる場がないように感じられていたのかもしれません。
眠れないということは、精神的に疲弊していて、うつ状態になっていたのかもしれません。
そんな時に、自分の心が解放できる場所を見つけて、足繁く通うようになってしまったと考えられます。
そこで会う女性に優しくされると、すごくうれしかったのでしょう。
そんな感情を持つのは、決して特別なことではありません。(同じような人は私の周りもいます)
満たされないものを、満たそうとして、ご主人はそのような行動を取ってしまったと考えられます。
僅か5か月の闘病生活で逝ってしまったのですね。
出会いも、別れも、予め決められていたことかもしれません。
決められていたことなら、どんな治療を受けようと抗えません。
愛している人に、裏切られるほど、憤りを感じるものはありません。
それでも、菊様はご主人のことを愛そうとされていると思います。
もっと優しくしていればと、後悔もしていると思います。
けれども、あまりにも多くの裏切り行為を、次から次へと目の当たりにして、強い怒りの感情も持たれています。
それらの感情の間を、大きく揺れ動いているとお察しします。
ご主人の魂に焦点を当ててみました。
こんな印象を持ちました。
「こんなに早く逝くとは思ってもみなかった。
どうしても、伝えたいことがある。
お前が見たものは、自分の弱さから生まれているものだ。
本心ではない。
お前が後悔することはない。
一生懸命頑張って来たのだから。
甘えっぱなしで、反省をしている。
許されるのなら、出会った時のこと思い出して欲しい。
その時の気持ちに、自分は帰っている。
赦してくれとは言えないけど、お前のことを愛している。
これは事実だ。
自分勝手だけど、どうか自分のことでこれ以上苦しまないで欲しい。」
ご主人は、菊様にこれ以上を苦しい思いをして欲しくないと考えられます。
苦しい思いをしているのは、あなたのせいでしょうと言いたいところだと思います。
愛そうとする力が、怒りに変わっています。
怒りや後悔は、因果律の働きで、苦しみとなります。
信じることができなければ、苦しみから解放されません。
信じることなしに、愛することはできないからです。
地上に生まれる人間は、皆、弱さや欠点を持っています。
それゆえに、過ちを犯し、人を傷つけることもあります。
とても難しいことですが、ご主人の想いを信じてみてはいかがでしょうか。
ここに導いて、コメントを書いたのも偶然ではありません。
あなたへの想い(愛)が書かせたと思っています。
生れる前に、とても過酷なシナリオをお2人で設定していたのかもしれません。
強く信じることで、この局面を乗り越えて行けるかを、今生で試されているのかもしれません。
イクミ様
ご多忙にもかかわらず、長文で、しかも私の怒涛の嵐吹き荒れる感情に同調して頂くよう無理をお願いしてしまった、こんなコメントに素早くお返事を下さって、本当に有難うございます。logかIDを見てくださったのかと思うのですが、会社と彼と私のパソコン3台から様々な折にイクミ様のサイトを拝見しておりました。もちろん、今回頂戴した内容に大泣きしてしまいました。
彼は愛煙家でした。私がうるさく言うのでなんとかIQOSにまではしてくれましたが、禁煙できませんでした。そのため、入院した病院でも私に内緒で持ち込んだIQOSを発見され、強制退院させられました。激怒した私がその出どころを聞いた時に、行きつけの店のバーテンダーに頼んだと言いましたが、本当はみゆきちゃんだったのです(LINEを読んで愕然としました、病院も若い女性の来訪で私に配慮したのでしょう、その事実を伝えなかったので)。結局ふたりは会えなかったのですが、彼は最後になんとか会えるよう危険を冒したのだと思います。
食事も済んでいたので彼の遺影にイクミ様の全文をすぐさま読み上げ、語りかけました。落ち着いて聞いて欲しくてIQOSを点けました。2本分でしたが、2本とも引っ掛かってスムーズに抜き出せませんでした。こんな事は初めてで、彼も泣いているか、あるいは激しく同意しているように感じられました(イクミ様はタバコは嗜まれないでしょうから、この表現はなんのこっちゃ感があると思いますが)。
イクミ様が仰る通り、私の父が興した町工場なので、私が社長になる事に表面上理解を見せても、内心では納得できなかったのでしょう。彼は住宅ローンやあらゆる税金・保険・年金・光熱費・生活費を負担したくないし、老後の貯金も私にすべておまかせ、だったため金銭管理が危ういと感じ、彼が経理をしてくれていたにもかかわらず、銀行口座の暗証番号を教えず、信用金庫での手形や小切手等の決済も私がしました(社判が私名義なので仕方ないのですが)。私が死んだ際、問い合わせる保険会社と証書の場所を教えても、いくら下りるかは伝えませんでした。彼のLINEの覚書に金庫のダイヤル解除法が書いてありましたが、それも私が騙ったのか1箇所間違えていました。
彼がコウペンちゃん大好きになったり、「オレ、鬱かも‥」と言って心療内科に通うようになっても、【飛び込み営業しないし、毎日工場に行かなくても良いし、頭を下げて回らなくても父が生涯かけて築いてくれた業務基盤のおかげで生活できているのに…】となにが不満なのか納得いかないぐらいでした。でもその私の心持ちが誤っていたと、今は感じます。
彼は家庭環境に恵まれませんでした。生母は赤子のうちに出奔し、2021年に亡くなられたお父様を看取ったのは、4人目のお母様でした。籍のない内縁関係だった女性に虐待もされ、弟妹も腹違いで交流はありません。弟妹が幼かった時期もあってか、お父様に中学3年で「卒業したら家を出て働け」と言われたと聞き、同い年の私は震えるほどの怒りを感じました。彼は中学校の担任に励まされて学区内上位の公立高校を突破し、住み込みで新聞配達やメッキ工場勤務、解体業などに従事しながら卒業までこぎつけたのです。
だから私ができ得る限りの精一杯の愛情で包んで、甘やかしてあげようと心中誓って結婚しました。なのにいつしか『いい加減にしてよ、もう十分じゃないの?この歳でこれ以上、私に母を求めないでよ』と思う気持ちが滲み出てしまったと思います。
私はよく、同い年なんだから私をひとりにしないで少しでも長生きしてね、と言いました。そのたびに彼は「オレ、なんとなくだけど80過ぎまで生きる気がする。でも、もしオレが死んだら、お葬式は菊ちゃんだけでいい。誰も呼ばなくていい。骨は墓に入れずに全部大好きな奄美大島に撒いてほしい。それで、菊ちゃんは直ぐにいい人見つけて結婚してね。あと、菊ちゃんは絶対先に死んじゃダメ」と言っていました。
設定してきたとするなら、本来は手を繋ぎ穏やかに歳経るふたりだったのではないか。でも互いに相手を慮る気持ちや歩み寄りが思ったほど学べず、選択するベクトルは間違ってばかりで、怒りにまかせて放った言葉や態度の全てが後悔しかない今の結果を導き出すしかなかった…そう思ってしまうのです。
もう彼がうつし世にいないことを母以外の全ての親族にも友人にも秘匿しています。荼毘に付すギリギリまで冷たい彼の手を握り、身体を抱き、号泣して取り縋るしか考えられませんでした。喪主として葬儀を取り仕切り、非礼のないよう心を配り、挨拶を考えるなどとてもできるとは思えませんでした。誰にどのような励ましや慰め、説諭の言葉を掛けられても、心潰れる想いをするだけだと解っており、私がそれに耐えられるには時薬しかないと感じているからです。
最初に書きましたが、逝った直後から彼はたくさんの奇跡を私に見せてくれています。本来ならそれを彼からの深い愛ゆえなのだと、餓えるほどにただ信じたい。
この気持ちをイクミ様にお伝えして、大丈夫、それで間違っていませんよ、と背中を押して頂きたかったのかも知れません。
またしても長文になり申し訳なく、でもイクミ様に自分でも呪わしくなるような私の煩悶を聴いて頂け、伝えようとする彼の魂を掬い上げて聴かせて頂け、心から感謝しております。彼は間違いなく私に、一番の変わらぬ愛を降り注いで、彼方で待ってくれていると信じることから、また始めてまいります。イクミ様に心から感謝いたします、有難うございます。
ご無沙汰しております。いつもブログを拝見しております。
今回はまたお話聞いていただきたくて書いてしまいました。
5日にみゆきちゃんから彼に「もうすぐお誕生日だね」というLINEが入りました。ずっと未読で通してきたのにうっかり開封してしまい、既読をつけてしまった事にも後悔しました。LINEが心に澱のように溜まってしまって、翌日、私が工場でひとり仕事をしている時に、いけないと思っていながらまた泣いて責めてしまいました。
しかもスケジュールを確認すると2022年は彼の誕生日+私たちの結婚記念日である2月9日、そしてクリスマスイブもおそらく一緒だったことが判明し、「また私に嘘を付いてた。自分を、私を、2人の未来を一緒に考えてくれなかったから、こんな結果になってるんでしょう。誰のせいだと思っているの。一番かけがえのない人を、どうして責めたりなじったりしなきゃいけないの。私の身にもなってよ。誰より最もあなたを恨んでしまってる!」と運転の帰路も涙でズタボロでした(彼ひとりのせいではなく、私も足りていなかったのに)。
遺影とお骨に手を合わせ、一緒に遅い昼飯を摂った後、何度か豆ダルマ蝋燭とお線香を差し替えていましたが、消えかけた蝋燭に次をかざしたところ、ジジジジッと今まで聞いた事のない音がして消えてしまいました。彼がいなくなって700本以上、亡き父の分を含めれば2000本以上火を灯して来ましたがこんな音は経験なく、なんだろコレ‥‥と思いつつ新たな蝋燭を点けたら、またジジジジッと何度も音がして、しまいには消えてしまいそうになったので、慌てて炎を両掌で包み込んだのです。
するとメッセージが降りて来ました。
「これからもこうやって、ふたりで愛の灯を守って行こ。」
そんな言葉が、彼自身の声で聴こえるというより、ポンと心に飛び込んで来た、という感じです。
信じよう、信じなきゃ。そんな気持ちを新たにしました。
昨日から東京にいます。昨年彼と過ごしたホテルとお店を辿っています。今日は彼の誕生日であり、私たちの結婚記念日です。
でも今朝またみゆきちゃんから「お誕生日おめでとう」のLINEが入りました。彼にとってみゆきちゃんへの愛もまた真実だったのではないかと感じてしまい、信じ続けることの大変さを思い知らされています。
イクミ様が揺るぎない信念を持って、本当に多くの方の心を救ってくださっている事に心から感謝しております。そして、本当にお忙しいのはわかっているのに、いつも甘えてしまい、話を聞いて頂いて申し訳ありません。
菊様
こんばんは。
ラインをつい開いてしまったのですね。
私事ですが、20年位前に、仕事仲間で会合の後、流れでクラブのようなところへ行くことがありました。
初めて入った時は、話を良く聞いてくれて、向こうからも尋ねてきて、気を遣わずに異性とコミュニケーションができることにちょっと驚きました。
ご主人は私よりも十数年遅れて、そんなところへ行くようになったのですが、普段は若い女性から見向きもされない年齢でも、自分の話を熱心に聞いてくれるので、とてもうれしかったのでしょう。
誕生日を教え合うのはルーティンのようです。
お客や自分の誕生日の前に連絡を入れるのは、お店に来てもらうための常套手段です。
深い関係になったようですが、女性がご主人に愛情を持っていたからではなく、長く自分に引き留めておくための手段だと思います。
ご主人は、プロの術中にはまってしまったと考えられます。
死んだ後、自由にどこへでも行けるようになります。
ご主人は女性のところに行ってみたのかもしれません。
霊界に行くと、地上の人の想いが分かるようになります。
自分への愛情がないこと、偽りだったことに、ショックを受けたのかもしれません。
深く悲しみ、たくさんの涙を流している菊様こそが、地上で1番大切で、護ってやらなければいけない存在であることに、改めて気付いたと思います。
自分の愚かさを、嘆き、強く悔いたことでしょう。
自分が蒔いた種で、収まりかけていた菊様の感情が、また噴き出しているのを見て、大いに焦ったと思います。
けれども、自分の想いを直接伝える手段はありません。
何としてでも、心を鎮めてやりたかったと思います。
霊界にいる人は、物質的な現象を起こすことができます。
蠟燭を消すことで、自分の存在に気付いてもらいたかったのです。
間髪を入れずに、想いを吹き込んだのです。
誰でも物質的な現象を起こせるわけではありません。
とても強い想いがあるからこそ、2度も起こせたのです。
そうです、
伝わって来たメッセージを信じて下さい。
ご主人は、菊様のことしか愛していません。
その想いは変わることはありません。
イクミ様へ
私の窮状にいつも、すぐお返事をくださっていたのに、今回ご連絡もせず大変失礼いたしました。
イクミ様からのメッセージを読んで心強く在ろうとしたのですが、やはり情緒不安定になってしまい、東京から帰った日と翌日、ずっと彼を責め続けてしまいました。
死んであなたは身も心もラクになった。もう欲望の殻は無く、行きたいところへ瞬時に飛べる。
女たちも皆、あなたが居なくても代わりはいくらでもいて、今日も金を稼ぎ、日常を生きてる。
私だけが、あなたの不在でずっと辛く苦しく、これからもう未来も幸せも創りたいとは思えない。
私ひとりがこれほど損ばかり引き受けないといけないの? 一生懸命愛してきたのに。
なぜふたりで生きる未来を大切に思ってくれなかったの? なぜ酒と薬で緩慢に自分を殺していったの?
ふたりで生きるはずだった時間を返せ。これからの私の幸せを、私の人生を、私のすべてを返せ。
あなただけが悪いんじゃない、遡ってあなたの父親が悪い。
お前のせいで息子は見てくれの良い、聞こえの良い、簡単に手に入る愛を手当たり次第に掴んだ。
私の人生を醜く変えたのは父親であるお前だ、私の目の前に土下座して、這いつくばって謝れ!
アルコールの力も借りて、エゴまみれになって、誰もいない家で何時間も泣き叫び続けていました。それで発散できるどころか、より気持ちがどす黒く汚れ、彼の遺影や写真立てを全部伏せて見えなくして、食事も摂らず眠りこけました。
のっそりと起き上がっても彼に話しかける気にはなれず、途中だったシルバーバーチの4巻を読み切ろうと第六章を読んでいると
「あなたが愛し、あなたを愛してくれた人々は、決してあなたを見捨てることはありません。いわば愛情の届く距離を半径とした円の範囲内で常にあなたを見守っています。時には近くもなり、時には遠くもなりましょう。が決して去ってしまう事はありません。」
という訓えに一瞬光を見出しましたものの『あんな事を喚いた私にはとてもとても…』とそのまま読み進めて4巻を終えました。それから、配達が遅れていた3巻を読み始めたのです。すると心の中に温かく、とはいえ突き刺すようないくつもの訓えがどんどん飛び込んできました。
「死後の世界での結びつきは結ばれたいという願望が大切な絆となるということ」
「霊的には結ばれていない(中略)夫婦の場合は死が決定的な断絶を提供することになります。が反対に霊的次元において結ばれている場合は、死がより一層その絆を強くします。」
「恨みを抱くことは悪いことですが、霊的知識を知った人がもし誰かに恨みを抱くようなことがあったら、それは千倍も悪質な罪となります。」
「その悲しみには利己心が潜んでいます。自分が失ったものを悲しんでいるのです。自分が失ったものを自分で耐えていかねばならないこと、要するに自分を包んでくれていた愛を奪われた、その孤独の生活を嘆き悲しんでいるのです。それは間違いです。(中略)知識があれば愛する者が以前より一段とむしろ身近な存在となっていることを確信できるはずです。」
私の悲しみは利己心なのだと喝破され、いたたまれないのですが、納得もしてしまった自分がいます。
イクミ様のメッセージを何度も読み返し、背中を押してくださるお手を借り、他のみなさんのように彼からの強い想いをもっと自然に感じられるよう、引き続きシルバーバーチを読み進めます。12巻通読!とばかり考えていましたが、焦らず何度も読み返す、ということも必要なのだと感じ始めました。とはいえ、他の方のコメントを拝見して、アラン・カーデックの「霊の書」「天国と地獄」も取り寄せてみたり……遅々として迷うことばかりが多い歩みですが、これからも引き続きブログを拝読させて頂きます。よろしくお願いいたします。
またしても、とりとめなくて申し訳ありません。以前くださったお返事が消えているのを見て、なにかダメなことがあったのかと考えてしまったりもしておりました。。。
イクミ様
上のように書きましたが、利己心と言われても、やはり悲しくてたまりません。
ひとりでも生きていけるはずなのです。
自分の人生は、自分次第。どう転んでも自分しか変えていけない。
でも私、15年間ずっと彼と一緒にいて、ふたりでいる楽しさや喜び、安心感、愛に包まれた幸福感を知ってしまいました。
今日も仕事です。工場に来て、彼を責めるのではなく、ただただふたりで働いていた時を思い、涙が止まらないのです。
まだまだきっとかかってしまうのでしょうね、この日々が。苦しいです。
菊様
こんにちは。
悲しくてたまらないのですね。
最愛の人との別れを経験されているのですから当然です。
ありのままの自分でいるしかありません。
その自分を責めないようにして下さい。
ご主人や義父様を叱責する、激しい想いが溢れ出て来たのですね。
それは決して悪いことではありません。
心の中に溜まっていた強い想いを、言葉や涙として外に吐き出すことができたからです。
少し前に進んだと、私は思います。
菊様の想いは、ご主人だけではなく、義父様にも届いたことでしょう。
義父様は死んでこの世の人生を振り返っています。
ご自分の身勝手さから、ご主人を傷つけ、好ましくない影響を与えたていたことを知ったでしょう。
そして、ご主人が向こうの世界に行った時に、真っ先に謝りに行ったと思います。
地上から届く菊様の想いも、義父様に突き刺さり、痛みを感じたと思います。
それは、自分がして来た過ちに対する償いの一環です。
義父様は、ご自身の行ってきたことに対して、さまざまな報いを受けていますので、どうぞ怒りや憎しみの想いを鎮めて下さい。
ご主人の菊様に対する裏切り行為に至ってしまった原因はいくつかあると思います。
言われるように、ご主人の人格形成に、義父様が深く関わっていたと思います。
ご主人の弱さや甘えが、大きな原因になっていたと思います。
弱さや甘えの形成に、菊様との関係も影響していたのかもしれません。
それでも、ご主人が自分で決めて行ったことです。
どんな言い訳をしようと、その罪を逃れることはできません。
菊様が苦しんでいれば、ご主人も苦しい思いをします。
自分が蒔いた種なので、これは仕方がありません。
許して下さいと言われたところで、許せるものではないと思います。
許せない気持ちと、信じたい愛したい気持ちが、せめぎ合っているとお察しします。
菊様の心が決めるものですが、許せないと怒りや憎しみが生じて、そのせいでご自身が苦しくなってしまうのは確かです。
この世を、お一人で生きて行かなければいけません。
寂しく、つらいことです。
シルバーバーチの霊訓を読んだら、今、必要としている真理が書いてあったのですね。
過去の私がそうでしたが、真理にしがみついて下さい。
決して裏切られることはありません。
生きる支えになります。
大変でしょうが、12巻通して読むと理解が深まりますので、読み進めて下さい。
肉体を失って、菊様の存在がいかに大きかったのか分かったのです。
それは、菊様もきっと同じだと思います。
絆は失われていません。
霊訓に見つけたそうですが、菊様への想いは生前よりも強くなっています。
守ってやりたい気持ちは、誰にも負けないのですが、その想いが一方通行になってしまうのが、自分のせいとは言え、とても怖いと感じています。
ありのままの想いをぶつけて下さい。
真摯に受け止めるでしょう。
その後で、できるならば猛省しているご主人に愛念を捧げて下さい。
菊様を理解することにもつながり、再会した時には、きっと深く分かり合えていると思います。
色々な現象を起こしたり、メッセージを伝えて来る、ご主人の健気な想いをどうぞ信じて下さい。
イクミ様
ありがとうございます、本当にありがとうございます。
実は、彼は水商売の人間でした。エリアNo.1のクラブで副社長まで務め、他店と切った張ったの世界で生きてきた人なのです。だからこそ義父は生前、私が結婚したことをとても喜んでくれ「あのままでは野垂れ死んでしまうところだった、昼間の世界に連れ戻してくれてありがとう」とよく言ってくれていました。そんな義父を責めてはいけないと思いながら、彼の所業はやはり幼少期の愛情が足りなかったせいだとしか思えないのです。
もちろん、私が彼の内に備わっていた甘えや弱さをより助長させてしまったはずです。愛が足りない人をたくさんの愛で包みたい、と必死になってしまいましたが、その方法が誤っていたのですね。私たちに子供がいなかったのも大きな要因だと感じます(ふたりともずっと子供のままで居てしまいました)。
イクミ様のおっしゃる通り、今は霊的真理にしがみつきたいです。それしかないし、今は必要な真理がどんどん押し寄せてくださるタイミングのような気がしています。12巻まで必ず読み通そうと思います。
強くて激しすぎる私の感情が彼を追い詰めた側面があると分かっていますが、彼も怒りと激情にまかせて叫ぶ人でした。お互いそのままの想いをぶつけていくうちに、いずれは似た魂同士、時間が掛かっても必ず分かり合えると信じたいと思います。彼をさみしくさせないように、一方通行の想いだと悲しませないように、安心してもらえるように、私が“変わらぬ愛と絆”を伝えていきます。頑張ります!!
(不意にラブラブなラブソングが頭に浮かぶ時があるのです、それはきっと彼からのメッセージだと信じています。)
菊様
彼は水商売の人だったのですね。
そうであるならば、ご主人はプロの術中にはまったわけではなく、本気で頼られていたり、好意を持たれていたのかもしれません。
余計、おつらいですね。
どこか自分と似ている部分があると感じさせる人が菊様だったのでしょう。
お二人とも純粋で感情的なところをお持ちだと思います。
性格は違っていても、奥深い部分(魂)が似通っているのかもしれません。
魂が似通っていて、親しい関係であるならば、お互いがこの別れによって身を引きちぎられるような想いをしているはずです。
出会うまでに長い時間がかかり、やっと出会ったと思ったら、どちらか先に逝ってしまう、このブログを書いていて本当にそう思います。
その代りに、波長が合っているので、メッセージを受け取りやすいです。
これからもご主人は想いを送り続けるでしょう。
次元を超えて、信じ合い、愛し合うシナリオをお二人で選んでいたような気がしています。
愛によって、全ての困難や障害は乗り越えられます。
お二人で、それを証明して行くのです。
そして、あの世で強く深く結ばれるのです。
これからも霊的真理を学び続けて下さい。
菊様の救いや癒しになると同時に、ご主人の学びにもなると思います。
お二人が、生まれて来た目的を無事に成就されることを祈っています。
イクミ様
お忙しい中、早速にお返事いただき、ありがとうございます。
今朝彼にお返事を読み上げ、一緒に朝食を摂った後、珍しく頂き物のマフィンが1個あったので(彼と違って私は甘いものが苦手で、欲しいだろうと思っていますがなかなか買いません…食べるのが私になってしまうのが分かっているので)「マフィン食べるならやっぱりホットコーヒーとIQOSだよね、ちょっと待っててね」と声をかけると
プルルン、とお供えしていたカスミソウが震えたので嬉しくなって
「あ、やっぱりその方がいいんやね、いま一緒にいてくれるん、教えてくれてありがとう♪」
と声に出したところ、今度は蝋燭がファファファ、と揺れてくれました。
とても幸せな気持ちになりました。「これからも何かあるかもだけど、私もあなたもそれぞれの世界でいろいろ学んで、ふたりで少しずつお互いの気持ちを伝いあえるように、一緒に生きていこうね」と言いました。イクミ様に話を聞いて頂くたびに、心の塊が解けていきます。イクミ様のおっしゃる通り、ふたりで学び続けます。
お返事は大丈夫なので、また何かあったらご相談させてください。いつもありがとうございます!!
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