私は毎日のように、歯の痛みを訴えて来る患者さんを診ています。
眠れなかったのであれば痛みは相当なものでしょうし、眉間にしわを寄せているようならかなり痛いのだろうと想像が付きます。
恥ずかしながら、自分も虫歯になったことがあるので、その痛みを知っています。
また、虫歯の治療される時の、不安や怖さも分っています。
虫歯になった経験がなければ、患者さんが訴えている痛みを想像できませんし、治療される時の怖さも分かりません。
好ましいことではありませんが、私が仕事をする上でその経験は役立っています。
痛みを感じることで、患者さんは異常があるのを自覚し、歯科医院を訪れます。
先天性無痛無汗症という病気があります。
この病気の人は、怪我をしても痛みを感じません。
ガンなどの病気になっても、痛みを感じにくくなります。
痛みを感じないのは良いことのように思えますが、そんなことはありません。
大きな怪我をしても気付かなかったり、病気の発見が遅れて命を落としてしまう可能性があります。
痛みは誰でも嫌ですが、身体を守り、健康を維持するために必要なものと言えます。
今、世界各地で戦争が起きています。
人は傷つき、大切な人を失い、家や街が破壊されています。
肉体的、精神的に傷つき、たくさんの人が苦痛を感じています。
今、戦争を起こしているのは、人の痛みを感じられなくなっている人たちのように思えます。
そんな人たちは、家族を失って泣き叫ぶ人たちを見ても、大義のためにやむを得ないと考えています。
罪もない人たちに、苦痛を与える大義など存在しません。
何も知らずに、霊的な大罪を犯しているのです。
つながっているとは、関係性があり、互いに必要としていることを意味します。
例えば、自分ひとりになってしまったら、生きて行けるでしょうか?
極めて困難です。
食べ物を作る人がいるから、食べて行くことができます。
着る物を作る人がいるから、裸で生活しなくて済みます。
人と人はさまざまな形で関わり合っていて、1人1人が何らかの役割りを果たしていることによって、この世界は成り立っています。
その仕組みは人体と似通っています。
身体を構成している、1つ1つの細胞がそれぞれの役割りを果たすことで、人体は正常に機能することができます。
戦争を起こしている人たちは、全体の調和を乱しているガン細胞のように思えてしまいます。
周囲の組織を押しのけて増殖して行く姿は、戦争を起こしている人たちのエゴが増幅して行く姿と重なります。
人間だけでなく、全ての生命は霊的に一体です。
地上に生まれると、五感が絶対的なものとなり、そのことが分からなくなります。
エゴが強くなると、相対的に霊的な意識は弱くなります。
それにより、生命のつながりが感じられなくなります。
人や動物が感じている苦しみや痛みに対して、何も思わなくなってしまいます。
画鋲を踏んでしまえば、痛くて飛び上がります。
足も身体の一部なので、当然です。
遠い場所で起きている戦争で傷ついた人たちを見ると、心に痛みを感じてしまうのは、霊的につながっているからです。
自分の中にある良心(神性)が疼いているからです。
もし痛みを感じなくなってしまったら、それは「足」で起きていることだから、「手」の自分には関係ないと言っているようなものかもしれません。
痛みを感じなくなる病気のように、自らの生存まで脅かされるような事態が、その先に待っているのかもしれません。
戦争を止めさせる力は、私にはありません。
つながりを通して感じる痛みは苦しいものですが、無駄にはなっていないはずです。
痛みを感じるからこそ、何とかしなければと言う想いが生まれます。
想いは具現化する力です。
そんな想いを持った人たちが増えて行き、やがて大きなうねりとなって、現実が良い方向に変わり始めると信じています。




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