2022年4月3日日曜日

心の痛み


仕事で毎日のように虫歯の治療をしています。

ご存知のように虫歯は痛みを伴います。

ひどくなると夜眠れなくなったり、日常生活に大きな支障を来すこともあります。

痛みに耐えられなくなって、来院する人も少なくありません。


もし、痛みを感じなかったとしたらどうでしょう?

虫歯が進んでも気付かず、最終的には歯を失ってしまう可能性があります。

痛みは、身体に異変が起きていることを知らせる大切なシグナルと言えます。



甘いものが好きだったり、ブラッシングを疎かにすると虫歯が生じます。

痛いのは嫌なので、多くの患者さんは甘いものを控えたり、ブラッシングを丁寧にするようになります。

痛みを通して、誤った生活習慣を正していると言えます。



苦痛を感じるのは肉体だけではありません。

心も感じます。

他者から傷つくような言動を受ければ苦痛を感じます。

自分で自分を責めてしまっても苦痛を感じます。



人が傷ついたり、殺されたり、街が壊されたりしているのを見ても、心に痛みのようなものを感じます。

どうしてなのでしょう?



悪いことをしてはいけない、嘘をついてはいけない、人を傷つけてはいけないなど、やってはいけないと思うのは、親から教えられただけではありません。

人は、生まれながらに良心が備わっています。

良心とは、私たちに顕現している神です。

人を傷つけるのは自然法則に反した行いであり、自分の中にある良心が痛みを感じていると考えられます。



人は霊的な存在です。

肉体は別々であっても、霊的につながっています。

そのつながりを通して、無意識のうちに想いを受け取っています。

言葉を交わさなくても、人の想いを察する時があるのはそのためです。

人が感じている苦痛を、自分のことのように感じることがあります。



NASA(RF)の画像

宇宙空間から見れば、地球は1つの美しい生命体のようです。

どこを探しても国境線などありません。

人間が勝手に作った国という概念によって、無用な争いが起きています。



今日、コロナウィルスが地球全体に広がっています。

ウィルスに国境は存在しません、

人間同士はつながっていて、一体であることを物語っています。



戦争は、全体の一部が深い傷を負ったようなものです。

遠く離れていても、全体の一部で起きていることに変わりありません。

霊的につながっているので、痛みを感じると考えられます。



国、人種、言語、宗教などが違っていても、人は同じものを愛しく思い、同じものを悲しみ、同じものを恐れます。

人間の本質は、同じ魂だからです。

その魂に神が宿っています。



神(良心)の声を無視して自然法則に反した行いをすると、因果律が働いて、苦痛を伴う事象が生じます。

そこから免れるためには、自然法則の働きを学んで、従うしかありません。

苦痛を通して、神が望んでいる方向に、私たちは導かれています。

一時的に悪い方向に進んだとしても、最終的には正しい方向に進んで行きます。

私たちの中にいる良心(神)が、悪い方向に進んで行くと、心に痛みを覚えるからです。



過去よりも現在の方が、総じて霊的に進化しています。

それに伴い、人や動物を傷つけることに対して、より心の痛みを感じるようになっていると思います。

何が正しいのか、過っているのかが、以前よりもはっきりと判っている人が多くなっているはずです。



私たちにできるのは、戦争が早く終わるのを祈るくらいなのかもしれません。

その祈りは霊界に届いています。

霊界の人たちが手をこまねいているはずはなく、あらゆる手段を講じて終わらせようとしています。

戦争に関わっている人たちに、良心の呵責を生じさせるような思念を吹き込んでいると思います。

それにより、銃の引き金を引きたくない、ミサイルのボタンを押したくない衝動にかられるでしょう。

上官の命令に逆らって、良心の声に従っている兵士も出て来ていると信じています。



戦争は誰にも知られる事実です。

しかし、世界には誰にも知られず、助けを求めている人たちがたくさんいます。

私の子供の頃から、飢えや疫病に苦しんでいる人たちがいました。

最初に知った時「可哀想だから、何とかしてやりたい」と痛みのようなものを感じました。

時が経ち、その事実が当たり前のようになると、何も感じなくなって行きました。

それは、とても恐いことだと思います。



自分だけ、自国だけが、平和で豊かであれば良いと言う時代は終わろうとしています。

個のことばかりを考えている限り、人間を悩ませる事象が次々と生じます。

全体で考えない限り、根本的に解決しないでしょう。



個は全体のために存在しています。

全体のために何かの役割を果たすように、個が創られています。

ミクロからマクロに至るまで、個と個が協調することで、全体に調和がもたらされます。



私たちは霊的に1つです。

生命はつながっています。

心の痛みは、そのことを教えていると思います。



11 件のコメント:

あさよ さんのコメント...

いくみ様
心の痛み
ブログよませて頂きました。

2日に義父の納骨を終わらせました。

人は霊的な存在です。
肉体は別々であっても、霊的につながっています。
いくみ様のこの言葉
義父は私達は血縁関係もなく
他人…
けれど私達家族は母と同じお墓に葬りたく
お寺さんにお願いしたところ
快く受けて頂けました。

霊的に繋がっている…
いくみ様
実父、祖母、母、弟と一緒です、きっと他の人から云えば不思議な事?でしょうね
義父のお陰で改めて家族の絆を知ることができました。

いくみ様
主人が以前のように右肩に感じられるようになりました
大丈夫、心配ないょと。
体調も良くなり嬉しいです

いくみ様のヒーリングに感謝です。
有難うございました。

平和を祈り続けます。

イクミ さんのコメント...

あさよ様

こんばんは。
早速、読んでいただき、ありがとうございます。

お義父様の納骨が終わり、一段落がついたのですね。
同じお墓に入れてもらえたそうですが、そのお気持ちをお義父様もきっと喜んでいると思います。
お母様も感謝しているのではないでしょうか。

人と人がつながっているのは、前にも書いたのですが、ヒーリングをしていると良く判ります。
目に視えないつながりを通して、霊力が流れて行くのです。
皆さんに、霊的につながっていて一体であることを、どうしても知ってもらいたいのです。
そうすれば、自分自身を傷つける様な、愚かな戦争は起きません。

右肩にご主人を感じられるようになって良かったです。
いつでも、どこでも、つながっているのです。
魂のつながりなので、生きている次元は関係ありません。
そのつながりを通して、ご主人の想いも伝わって来ます。

紀子。 さんのコメント...

イクミ様。

紀子です。

明日で彼がこの世を去り3年と3ヶ月になります。

彼が亡くなった後、一年程は直ぐに私も逝ける。
そう思っていましたが三年以上の月日が経ちました。

時間が経っても、毎日涙が出ます。
何故私を置いて逝ってしまったのかと、日々考える様になりました。

彼からの想いは、愛のこもったものばかりです。
それでも私は下ばかり向いて生きています。

向こうに逝った彼には向こうでの暮らしがある。
そう考えると、いつもいつも泣いてばかりいる私のお世話は、もう疲れたのではないかと思い、もう考えるのはやめよう。
思い出しては泣いてしまうから、思い出すのもやめよう。
そう決めました。
それが正しいかどうかは判りません。

ただ、色々と彼に迷惑をかけている気がしてそう決めました。

そんな日が少し経った時、ぼんやりと見ていたテレビから彼からのサインかも知れない様な言葉が聞こえて来ました。


イクミ様、
私はどうすれば良いのでしょうか。
自分から彼の元へ行く事は許されない。
だけど出来るだけ前を向いて生きて行かないといけない。

生きることがこれ程に辛いと思っていても、まだこの先、生きて行かないといけないのか。

よくわからなくなりました。

夢でももう随分長い間、逢える事も出来ず生きることが辛いです。

どうすれば良いのでしょうか。

紀子。

イクミ さんのコメント...

紀子様

おはようございます。
彼がこの世を去って、今日で3年3か月なのですね。
年月が経過すれば、悲しみ、苦しみは薄らいで行くものではないようですね。
むしろ、強くなっているように感じています。

魂の結びつきがなければ、これほどのもにはならないでしょう。
強く結ばれた人と出会ってしまったのです。

出会って亡くなってしまったのは、不運ではありません。
予め計画されていたことであり、あなたの魂にとって、この経験が必要だったと思われます。

もちろん、あなたが逝く時も決まっています。
いつになるのかは知ることはできませんが、別れの目的を果たした時になると思います。

あなたが彼のことを想う時、彼は寄り添ってくれています。
泣いている時は、心配そうにのぞき込んでいるでしょう。

彼は今、この世の苦から解放された世界にいます。
想像している以上に、幸せな気持ちでいます。
あなたの涙に対応できるだけの余裕は十分にあると思います。

彼は次の世界で、自分に与えられた役割を果たしていますが、地上に残して来たあなたを守り導くことも1つの役割と思っているのではないでしょうか。

少しずつですが、自分のことを感じてもらえる様になって喜んでいると思います。
彼に愛されているのは確かです。
あなたも同じ想いを向けることができれば、彼は幸せな気持ちになります。
その幸せな気持ちを、あなたも感じることができるようになるはずです。

肉体はなくなりましたが、魂と魂との結びつきは失われていません。
むしろ強くなっています。

視えないけれども、彼の想いを信じて、強く愛することができるようになるのが、この別れの1つの目的だと思います。
次の世界で、強く強く結ばれるために、今の辛さがあると思って下さい。

あさよ さんのコメント...

紀子さん
あさよです…

まだ3年なのですね
紀子さんの
気持ち本当によくよく解ります…
死にたい
彼のそばにいきたい… でもね彼はそれを望んでません!!
紀子さんに素敵な笑顔で生きてほしいと。きっと紀子さんも彼の気持ちを知っているはずですょね…

私でさえもう、主人が逝き15年
まだまだ紀子さんと同じ気持ちになりますから

そんな時、主人が大丈夫か?と言ってくれます。
紀子さんにも彼の声は聞こえているはずです。

紀子さん
修行が終われば必ず逢えます
それよりもそばに彼は居ます。

きっと他の方々には不思議と思われるかも知れませんがあちらの世界で彼と主人は仲良しです。
だから…紀子さん
一生懸命生きましょう
私の辛い時、励ましてくださった、貴女ですもの大丈夫です…信じています私の。


ラッパ吹き さんのコメント...

紀子さん、

私も同じでした。
私がその果てしなく深く激しい悲しみに悶え苦しんでいた時、頭に一瞬の火花のように閃いた言葉を贈ります。
それは私の大切な人のものだと、私は信じています。
そして、紀子さんの愛する人も同じ思いを送っていると、私には思えます。

「私の分まで、生きて。」

「俺の分まで、生きてくれ。」

ラッパ吹き

ラッパ吹き さんのコメント...

紀子さん、

私も同じでした。
時間は悲しみを薄れさせてはくれませんでした。悲しみは日が経つにつれて増して行きました。
悲しみは風化しない。ただ、受け入れて行くことはできると思います。それが、神の意図されたことなのだと思います。愛を、愛することを、愛の力を学ぶために。

自分から彼の元へ行く事は許されない。
→自殺したら彼に会えなくなります。

だけど出来るだけ前を向いて生きて行かないといけない。
→激しい悲しみのなかで、前を向いて、明るく振る舞おうとしないでください。そんな余裕などないことは私も知っています。
ただ泣きながら生きているだけで精一杯でした。元気も勇気も何もかも、ひとしずくも残っていませんでした。
ありのままでいいんです。泣きながらでいいんです。

生きることがこれ程に辛いと思っていても、まだこの先、生きて行かないといけないのか。
→彼に会うためには、生き抜かなくてはならないんです。愛する人に会うために、生きてください。
泣きながらでいいんです。足を引き摺りながらでいいんです。倒れて泣いてもいいんです。彼に会うために、生きてください。

私も、同じなんです。

ラッパ吹き

紀子。 さんのコメント...

イクミ様。

毎日毎日、彼を想い、言葉を伝え泣いてしまう日々。
それも次の世界で強く結ばれ為。

自分に言い聞かせて生きています。

どう生きていけば良いかわからなくなる事もここ最近増えました。

彼がこの世を去った事。
時間が経ち、自分の中で受け入れ始めたのかも知れません。

彼との思い出はどれも幸せなものでした。

出会えた事、感謝しています。

彼も同じ想いなら、嬉しいです。

紀子。

紀子。 さんのコメント...

あさよさん。
紀子です。

先日は、私へのコメントありがとうございました。

なかなか立ち直ることが出来ずにいます。

彼が逝ってしまった後、この世に残った私は自分が思うよりも強い。
だから大丈夫。
そう言い聞かせて生きているけど、やっぱりとても寂しいです。

これほどにそう思える人と出会えたこと、きっと運命の人だと思います。

あさよさんもご主人ときっと運命の繋がりですね。

今頃、ご主人と彼はあさよさんと私の事 待っていてくれている。
すぐそばで見守りながら、たくさんの想いを送りながら。

なるべく心配かけない様、もう少し頑張ってみます。

あさよさん。

あさよさんと出会えた事、感謝してます。

紀子。

紀子。 さんのコメント...

ラッパ吹きさん。

大切な人を失い、この世に残り生きること。

今までに経験した事のない時間を過ごしています。

ラッパ吹きさんも同じですね。

ラッパ吹きさんも、無理しないで生きてください。
大切な人に再会する為、もう二度と離れない約束をする為、無理しないで生きてください。

紀子。

あさよ さんのコメント...

紀子さん
あさよです…
まだまだ無理です
私も15年過ぎても時に主人のそばにいきたいと思ってしまいます。

紀子さん
彼は彼は貴女の笑顔が好きだったはずです

お互いしっかり修行をしていつかいつか
会いにいきましょう。
でも、でも、そばに彼が居ることを感じて下さい
そっと…春の風を感じるように
間違いなくそばに居るのですから。

紀子さん
大丈夫です
いつでも私で良かったら弱音を話してね。