2025年8月24日日曜日

背後にいる存在を信じる


30年前、都内を車で走っていた時のことです。 

信号待ちで止まっていて、ふとバックミラーに目をやると、後続車がかなりのスピードで近づいて来るのが見えました。

ぶつかると身構えた瞬間、追突されました。

私の車は飛ばされて、前に止まっていた車にぶつかり、その車も飛ばされて前の車にぶつかりました。

いわゆる、4重衝突です。


車はかなり損傷しましたが、身構えることができたので、怪我をしないで済みました。

その話をある人にしたら、「守護霊に守ってもらったのね」と言われました。

当時は霊的なことに関心がなかったので聞き流しましたが、正しかったようです。

ミラーに目をやったのは偶然ではなく、事故を予見した守護霊に促されていたと、今は考えています。



生涯に渡って守護霊は付いています。

ほとんどの人はその存在を意識することはありません。

けれども、地上の人が学びや成長を得るために、人生のさまざまな局面で働きかけています。



働きかけは、主にインスピレーションの形を取ります。

言葉を超えたインスピレーションが、地上の人の魂に伝わって来ると、行動を起こす衝動が精神で生まれると考えられます。



何となく気が進まない、行きたくない感じがして、その衝動に従って難を逃れたという話を聞きます。

そんな時は、背後にいる存在からインスピレーションが伝わって来たと考えられます。



音楽家がメロディーが降って来た、小説家が言葉が湧いて来たと表現する時があります。

そんな時も、同調する霊界の存在からインスピレーションが伝わって来たと考えられます。



霊的真理に出会ったのも偶然ではありません。

インスピレーションを受け取り、無意識の内に行動したことで、辿り着いたと考えられます。



仕事である学会に所属しています。

年に1度総会が開かれて、全国から同業者が集まりますが、最も重要なセクションの座長をやってみないかと打診されました。

大きな会場で、たくさんの人の前で話すのは得意ではありませんが、「乗り越えられない困難は与えられない」という霊的真理を信じて、思い切って引き受けることにしました。

実際の会場

初めての経験で、かなりの重圧を感じました。

上手く行くだろうかと不安に思っていた時に、背後にいる存在に意識を向けてみました。

すると、一瞬で不安が解消し、心が明るくなるのが感じられました。

当日も、意識して臨んだところ、自分でも驚くほど冷静に対処することができました。

背後にいる存在は、想いという力を伝えることで、地上の人の心のありさまを変えることができると思いました。



話は変わりますが、1970年アポロ13号は月に向かって航行中に酸素タンクが爆発しました。

地球から遠く離れた宇宙空間で想定外の事故が起こり、助かるのは難しいだろうと思った人は少なくありません。

極めて困難な状況の中で、いくつかの画期的なアイデアが生まれて、それを実行することで全員無事に帰還することができました。

「万事休すとあきらめかけた、その最後の一瞬に救いの手が差しのべられることがあります。」とシルバーバーチは言っています。

絶対に助けると言う関係者の強い意志と、世界中の人たちの祈りによって、霊界の人たちが突き動かされ、人類の英知をはるかに超えた英知が結集され、最善のンスピレーションが与えられて、このミッションは成功したと思います。

霊界にいる存在の力が遺憾なく発揮された時、「奇跡」と呼ばれる現象が起きると思います。

帰還したアポロ13号

インスピレーションの恩恵に与かるために大切なのは、背後にいる存在を心から信じることです。

信じることにより、両者のつながりは強くなります。

そして、存在を意識しながら、頭を空っぽの状態(感情にも考えにも捉われない)でいると、必要としているインスピレーションが心に浮かんで来るかもしれません。

それを、気のせいや思い付きにしてはいけません。



背後にいる存在が、もっとはっきりと分かったら良いのにと思う人もいるでしょう。

地上の人を導きやすくなると思います。

それにより、霊的な罪を犯す人も少なくなると思います。

けれども、頼ろうとしたり、利己的なことに利用しようとする人もいるでしょう。

学び成長させるために付いているのに、それでは意味がなくなってしまいます。

地上の人の進化の程度に合わせて、はっきりと分からないようになっていると考えられます。



インスピレーションに従って行動するか、それとも無視するかは自由です。

決めるのは地上の人であり、背後にいる存在は干渉することはできません。

自分で決めたことを、自分で責任を取るようになっています。



信じて進んで行くと、困難や障害が待ち受けているかもしれません。

間違っているのではなく、それが霊的に正しい方向、予定されていた方向かもしれません。

学びや成長は、困難や障害を乗り越えて行く過程で得られるからです。



背後にいる存在は、地上の人を懸命に導き、正しい方向に進んで行くのを固唾を飲んで見守り、進み始めたら惜しみのない援助を与えています。

その恩恵は計り知れません。



地上の人が学び成長している様子に、背後にいる存在は喜びを感じているはずです。

その喜びが守り導くことに対する報酬となっているのでしょうが、感謝の想いを忘れてはいけないと思います。





0 件のコメント: