2023年10月15日日曜日

苛酷な環境に生まれる魂


ふと、こんなことを考える時があります。

「今、この場所で生きているのは、決められていたことなのか?」



シルバーバーチの霊訓には、こう書かれています。

「自分にとって必要な向上進化を促進するにはこういう環境でこういう身体に宿るのが最も効果的であると判断して、魂自らが選ぶのです。」



生まれる環境、国や家庭などを自分で選んでいることになります。

また、身体的な特徴も、自分で選んでいることになります。



もし、自分で選べるのなら、裕福な家庭で、両親が優しく、平和で豊かな国に生まれるのを希望する人が多いでしょう。

健康な身体で生まれるのを、望まない人はいないと思います。



現実は違います。

食べるのにも事欠く貧しい家に生まれる人もいます。

親から満足な愛情を受けられない人もいます。

銃声が絶えない国に生まれる人もいます。

寝返りも打てないほどの障がいを持って生まれる人もいます。

そんな環境や身体を、本当に望んでいるのかと疑問が生じます。



M104 NASA公開画像より

この宇宙には、自然法則が働いています。

全ての生命は、自然法則の働きによって、成長して行くように定められています。

「成長」を一言で表現するのなら、全体のためにより寄与できるようになることだと考えています。



けれども、何もせずに成長するわけではありません。

誰かのために何かをすること、困難や障害を乗り越えようとすることで、人は成長して行きます。



私たちが死んだ後に行く霊界は、生きる苦しみや痛みが取り払われています。

病気や障がいはなくなり、食べて行くために働かなくても済み、煩わしい人間関係もなくなります。

生きるのが嘘のように楽になります。



ずっとそこにいたい欲求を抑えて、地上に生まれて来るのは、成長したいという欲求の方が勝っていたからです。

何もしなくても生きて行ける霊界にいるよりも、何かをしなければ生きて行けない地上の方が、自分をより大きく成長させることができるからです。



いざ地上に生まれてしまうと、霊的な視点から人生が見れなくなります。

苦難に見舞われると、自分は不幸だと思ってしまいます。

一方、労せずして大金を手に入れて遊んで暮らしている人を見ると、幸運に思えてしまいます。



そんな時、シルバーバーチの霊訓のこの一節を思い出します。

「あなた方にとって悲劇と思えることが、私どもから見れば幸運と思えることがあり、あなた方にとって幸福と思えることが、私どもから見れば不幸だと思えることもあるのです。」


平坦な道を歩いているよりも、登り坂を歩いている方が身体は鍛えられます。

それと同じで、何もない人生よりも、精神的、肉体的に負荷がかかる人生の方が魂は鍛えられます。



困難や障害は、登り坂と同じです。

苦しくても歩んで行くことで、魂は高みに導かれています。

遊んで暮らしているような人は高みには行けないので、霊界からは不幸に見えるのでしょう。



「求めよさらば与えられん」

イエス・キリストはこう言っていましたが、大きな成長を求める者には、因果律の働きにより、大きな困難や障害を伴う人生が与えられます。

その人生を了承して、私たちは生まれて来ています。

乗り越えられない人、あるいは成長を望んでいない人には、困難や障害が与えられることはありません。

生れる前の自分の意志によって、この人生を歩んでいることを忘れてはいけません。



幼い子供を、親が虐待して死なせてしまう、痛ましい事件が起こります。

そんな親の元に、好き好んで生まれる人はいません。

前生で作ったカルマの報いを受けていると言う人もいるでしょう。

亡くなった子供たちを見ていると、私にはそうは思えません。

親が子供を殺してしまうという愛とは真逆の行為を、神が計画するはずはありません。

あくまでも親の過った自由意志の行使により、このような事件が起きていると思います。

いろいろな要因が重なって、人格が変わり、理性を失ってしまったと考えられます。



餓死するような環境に生まれる子供も、当然のことながら、自分が辿る人生を判っているはずです。

カルマの報い、例えば過去の地上の人生で、貧しい人たちから搾取して富を築いた者が、償いのために選択せざるを得なかったことを否定はしませんが、もちろんそれだけではありません。



経済的に豊かな国でも、幼くして病気になり、亡くなってしまう子供たちがいます。

不幸の極みのように思えますが、霊的には違います。

幼くして病気に対峙することのできる成長した魂であり、地上に生まれた目的を短い期間で果たしたと考えられます。

自分の学びよりも、周りの成長を促すために生まれて来たと考えています。



自由意志が尊重されるこの世界において、望むことなしに苛酷な人生を歩まされることはありません。

飢えて死んでしまうかもしれない環境に生まれるのも、自らが志願しているはずです。

何かしらの目的があるはずですが、窺い知ることはできません。

人が望まない環境を志願して生まれて来るのは、やはり成長した魂でなければできないと考えられます。



たとえ亡くなったとしても、この体験が次に地上に生まれた時、あるいは元いた世界で活かされます。

貧しい人たちや弱い人たちの心情を深く理解することにつながり、地上から貧困や不平等をなくすために尽力する人も現れるはずです。

世界の医療団のHPより

そんな苛酷な環境に生まれて来る人たちは、私たちにどうするべきかを問いかけているような気がしてなりません。




5 件のコメント:

あさよ さんのコメント...

いくみ様
お久しぶりです。すっかりご無沙汰しております。
何とか元気に過ごしています。
この場所この人生を私自身が選んできたのですね…
貧しさ、家族の死を経験したことも私の人生なのですね、でも主人とは幸せも感じ生きてられたのです。

苦しくても歩んで行くことで、魂は高みに導かれています。
今の私には理解できます、
いくみ様、シルバーバーチの霊訓と出会いから
逝った主人を家族をそばに感じています。

色々苦難もありますが
私の選んだ人生ですもの
しっかり生きます。

イクミ さんのコメント...

あさよ様

お久しぶりです。
引き続きブログを読んでいただき、ありがとうございます。

あさよ様の人生は、生まれる前にご自身で決められています。
神(自然法則)により、絶対的な公正が保たれています。
不幸と言われるようなことをたくさん経験されましたが、全てあさよ様の学びや成長につながっています。
そのことは、ご主人やご家族の待っている世界に行くと、はっきりと自覚できるようになります。

真っ暗闇がなければ、光(霊的真理)を見い出すことはできません。
光に気付かずに、人生を終える人が多い中で、気付けたのはとても幸運なことです。

乗り越えられないことを、自分で決めることはありません。
ギリギリのところでしたが、あさよ様は乗り越えることができたのです。
1番喜んでいるのは、霊界からあさよ様を導いている存在です。

これからも苦しい時はあるでしょうが、自分を学び成長させるために起きていると自覚して下さい。
本当にそうなのです。

前のブログに書いた内容ですが、あさよ様はご主人やご家族と愛によりつながっています。
信じていれば、そのつながりが断たれることはありません。
再会するまで、いざと言う時には導いてくれるでしょう。

イクミ さんのコメント...

ヒーリングに参加してくださった同志の方へ

おはようございます。
少し前に、不登校になった女の子へのヒーリングを依頼した知人から、下記の連絡がありました。
力は届いていたようです。
恐れや不安がなくなり、1日も早く学校に行けるようになればと思います。

「こんにちは。
過日は、MYちゃんのヒーリング、ありがとうございました。一昨日、お父様から電話があり、MYちゃんとお母様はヒーリングの途中辺りの時間に部屋を覗いたら、爆睡していて、そのまま朝までぐっすり寝ていたそうです。
普段は2人とも、夜中起きているのにとてもよく眠れ、朝は早くにスッキリと目覚めたとお母様からも、感謝のメールを頂きました。生活習慣が朝型に戻っていくといいなと思います。」

SY さんのコメント...

イクミ様

ご連絡いただき誠にありがとうございます。
お母様・お子様ともに熟睡されたとのこと、大変うれしく拝見させていただきました。

熟睡している間は、霊界を訪れ、活力を得ている時間と理解しております。
熟睡できる日が続き、霊と心と体の調和が進むことを心から祈っております。

また機会をいただけるようでしたらぜひお願いいたします。

SY

さくら さんのコメント...

イクミ様

女の子のご様子をお知らせいただきありがとうございました。
霊界からのエネルギーがしっかりと届いていたのですね。
よかったです。

毎日が心穏やかにお過ごしいただけるようお祈りいたします。

さくら