2016年10月16日日曜日

不治の病について その1


自分とは何でしょう?

鏡に映る肉体が、自分なのでしょうか?

そうではない、目に見えない精神こそが自分だと言う人もいるでしょう。



実際は、精神よりも高次に魂(霊)が存在しています。

人は魂(霊)と精神と肉体から構成されています。

多くの人は死んで肉体を失ってから真実を知りますが、本当の自分とは精神と肉体を支配している魂です。



霊的真理では、すべての事象に偶然はなく、必ず原因があると言っています。

全ての病気にも、当然のことながら原因があるということになります。

もし、病気の原因が判らなければ、最先端の医学をもってしても根本的に治すことはできません。



魂(霊)、精神、肉体、それぞれの次元に、病気の原因があると考えられます。

例えば、感染症は細菌やウィルスなど肉体(物質)的次元に原因がある病気です。

肉体的次元の病気の原因は、医学的検査で確認できるので、それを取り除けさえすれな、治癒する可能性は高いと思われます。

精神的次元に原因がある病気として、うつ病やストレス性胃潰瘍などがあります。

うつ病に対して薬を飲んでも、精神ではなく肉体(脳)に作用するだけであり、症状は軽くなっても、治癒は望めません。

また胃潰瘍で病変を切除しても、原因がそのままであれば再発の可能性があります。

精神的次元に原因がある病気の多くのは、ストレスがなくなれば自然治癒力により快方に向かうと思われます。

現代医学により、肉体的次元の病気を根本的に治癒させることが可能ですが、精神的次元の病気は原因が同定されにくいので、治癒させるのが困難と思われます。



霊的次元に原因がある病気はどうでしょうか?

医学は、霊の存在を完全に否定しています。

世界中で人々を苦しめているガンや膠原病などの原因は、以前として不明のままであり、対処療法に終始しています。

その理由は、霊的次元に根本原因があり、現代医学の対象外だからです。



人の本質は不滅の魂であり、この世の前にも生があり、この世の後にも生は続きます。

霊的次元の病気には、この世で原因が生じたものと、生まれる前に原因が生じたものに分けられると考えられます。

生まれる前に原因が生じたものとして、過去世において神の摂理に反した想いを強く抱いたり、過ちとなる行いがあったと考えられます。

その償いとして、この世で病気になることを承知して、生まれてくることがあります。

過去世に原因があった場合は、罪の償いが終わった時点で、病気の役割は終わり、治癒に向かうと思われます。

また、さらなる魂の成長を望んで、あえて病気になる人生を選ぶ場合もあります。

そして、この世からあの世に移るために、決められていた時期に病気になる人もいると思います。

いづれにしても、生まれる前に自分自身で決めていたと思われます。

同じ病気でも、霊的次元の原因は人によって異なりますが、それぞれに明確な目的があるのは確かです。




この世で原因が生じた人には、過去に起きた出来事が深くかかわっていると思われます。

過去に起きた出来事から、さまざまな想いが生まれていて、それが根本原因になっていることが、多いと考えています。



人は悲しくなったら涙が出て、喜びを感じたら笑顔となります。

魂から生じた想いは、精神を経由して、肉体で表現されています。

それが無意識に繰り返され、日々を過ごしています。

しかし、この世ではいつでも自分の想いを表現できる訳ではなく、つらい出来事が起きても、想いを押し留めて、外に表さない時もあります。



子供の頃は、心(魂)が傷つきやすいと言われます。

それは、「自我」と言う自分(魂)を守っている精神の鎧が、まだ脆弱だからと考えられます。

幸いにして、子供は守られる立場にいるので、傷つけようとする人はあまりいません。



大人の場合は、自我が発達し、自分を守ろうとしているため、子供より深く傷つくことは少ないと思われます。

傷つけられ、魂から想いが生じたとしても、怒りや悲しみなどの感情となり、言葉や行動にして、外に表現することで解放していると思います。

しかし、子供は自分を守ろうとする自我が発達していないために、無防備であり、容易に傷ついてしまうと考えられます。

そして、幼なければ想いが生じても、上手く言葉や行動で表現して、外に解放することができません。

想いは表現されずに、心の中に滞ってしまいます。



もし、子供を守るためにいる親が、自我が形成されていない子供に対して、傷つける言動をしていたらどうでしょう?

その傷は、とても深いところまで達し、強い想いが生じていると考えられます。



この世では、想いは五感に触れるものではありません。

しかし、霊的次元では実在そのものです。

一種の力です。

その力が、肉体で表現する力に変換されています。

表現されて、外に出されない限り、想いはなくなりません。

肉体で表現されるべき力が、残っていることになります。



表現されない想いが徐々に溜まって、大きくなってしまうと、その人の生き方や考え方に、影響を与えいると考えられます。

本当はやりたいのに、ためらってしまうことがあれば、心の中に何らかの想いがあるためだと思います。

人に優しくしてやりたいのに、なぜか出来ないのは、それを妨げている想いがあるからだと思います。



この世に生まれて来たのは、魂(自分)を成長させるためです。

そして、人生にはおよそのシナリオがあり、それに沿って生きれば、予定通りの魂の成長が得られると考えられます。

魂の成長は、困難や障害を乗り越えて行くこと、人や社会に奉仕することで得られます。



しかし、魂を成長させる機会がシナリオに従って訪れても、妨げる想いが溜まっていると、自分の気持ちに反して、出来なくなってしまいます。

そうなると、予定されていた魂の成長が得られなくなってしまい、生まれて来た意味が成就されなくなってしまいます。

想いが溜まっているのは、霊的にとても大きな問題と考えられます。

しかし、そんな想いがあるなど、ほとんどの人は気付くことはありません。



肉体は魂を表現する媒体です。

表現できなかった過去の想いは、肉体上で別のかたちとなって表現される時があると思われます。

成長を妨げている想いに気付くために、神の摂理である因果律が働き、肉体上に病変や機能異常となって現れることがあります。



もし、憎しみや恨みの想いの沸き上がったなら、人はどう行動するでしょう?

相手を攻撃したりすることもあると思いますが、多くの人は、神の摂理に反するので、良心により思いとどまります。

もし実行してしまったら、因果律の働きにより、苦痛を伴う出来事になって自分に戻ってきてしまいます。

良心により思いとどまり、表現できなかった想いは、肉体を変化させる力になり得ると考えられます。

ガンは、周りの組織を破壊しながら増大していく病気です。

自己との協調や調和がなく、破壊的で、攻撃的な組織です。

表現できなかった想いは、肉体上の病態となり表現されていると思われます。

きっかけとなる出来事があって破壊的で攻撃的な言葉にならない想いが生じ、その後、それを想起させる出来事を経験しながら、その想いが次第に増大していったと思われます。



膠原病は、自己を守るためにある免疫機能が、自己を外敵と誤った認識して攻撃してしまう病気です。

自分(魂)を守るためにある自我が、自分を攻撃している、魂の様相を表現していると思われます。

自分で自分を責める想いが生じ続けているために、肉体上で自己を自己が責める病態となって表現されていると思われます。



霊的次元に原因がある病気の人の中には、子供の時に、魂にまで及ぶ深刻な出来事があった可能性があります。

そんな出来事が思い当たらないとしたら、日常的に想いを生じさせるような生活を送っていた可能性があります。



日々の関係の中で、抵抗する想い、自分を責める想い、生きるのを否定する想いが生じていたのに、幼いために表現できずに、押し殺して生きてきたのかもしれません。

伝えたいことが有り余るほどあったのに、伝えられなかったのかもしれません。

どうしても自分の想いを知ってもらいたかったのに、知ってもらえなかったのかもしれません。

絶対にやめて欲しいことがあったのに、それに気付いてもらえなかったのかもしれません。

大小の想いが、少しずつ溜まって行き、徐々に大きくなって行ったと思います。

気付かずに大きくなり、その後の人生に影響を与えていて、魂の成長を妨げていたと考えられます。



自分では想いに気付けないので、因果律の働きで、気付くかたちとなって現れたものが、霊的な病気と考えられます。

霊的な病気になったのであれば、想いに気付き、解放する時期が来ている可能性があります。



不治の病とは治らない病ではなく、医学で原因が掴めていない病であり、そのほとんどに霊的な原因が存在すると思います。

今生での原因とは、過去に生じていた、表現されなかった想いと考えられます。   《続く》



2 件のコメント:

やまもと さんのコメント...

イクミ様 こんばんは

ご無沙汰しています
何度か書き込みに来たのですが、以前と仕様が異なっていて
なかなか投稿できずに諦めて帰っていってました

今日は無事に届きますように

私はあれからシルバーバーチの本 ダイジェストになってる方の本も読みました
私には漢字が難しくて読めない箇所もたびたび出てきましたが

伝えようとしてる事柄は理解できました

イクミ様が書かれていた
もし、夜がなく、昼だけの世界だったら、光の意味、ありがたさは判りません
この言葉なども数回出てきました

今の私はあの時のままの深い悲しみの中にいますが
本を繰り返し読んだり、魂の勉強をするワークや瞑想などもやっています
そして相変わらず動物保護もしています
ギリギリの生活をしてるので大変ですが小さな命をほっておけません

そうそうミディアムセッションも3回受けました
長い長い文章なので書けませんが
ミディアムさんが途中で鳥肌がたって仰った言葉が
今回は彼は早く逝く事が決まっていた
そして、その事はあなたの魂が知っている
2人で計画してきた事だからといわれました
そしてこれから本当の魂が目覚めると……

私が看取れなかった事は彼も凄く後悔してたらしいけど
私がそばにいたら逝くに逝けなくて魂が弱っていったって言われました

彼は私の傍にいると言うよりは重なって見えて一体化してるみたいです
そして色々なサインを送っていると…
でもまだ未熟な私はサインがわからなくて
でも光の世界の事はおぼろげにわかってきました

今の私はこんな感じです
あの時にイクミ様に救われて少しは変わってきましたよ

実は今日はお願いがあってやってきました

1週間前にとても人なれしてる大人の猫の捕獲依頼がきまして
捕まえてくれたら、その子を飼いたいと
間に入った人は知り合いだったので安心して保護したのですが
欲しかったのは奥さんで、その場にいたのが旦那さんで
悪いけど猫は飼えないと言いだして知り合いのおばさんも、その場から逃げてしまいました
保護した猫と途方に暮れて、とりあえずおうちに連れて帰ってきてシャンプーして蚤取の薬を塗って
同じ死別された方に経緯を話したら中学生の娘さんと見にきてくださって
人目で気に入り、その日に連れて帰りたいと仰って連れて帰りました
喉をゴロゴロ慣らして甘えてくる姿がとても可愛いとメロメロの溺愛ぶりで
だけど、その子の体調が急に悪くなったらしく今入院中です
お母さんを喪った娘さん
もしその子がと考えると怖くて怖くて…
視えない彼にも助けて欲しいと何度も頼んでいます
私も祈っています

勝手なお願いなのですが、もしも可能ならば
この子に遠隔ヒーリングをお願いしたいのです
名前は むうちゃんと言います

何年も名前がなかったであろうむうちゃん
助けてくれそうな人の後をひたすら追い続けたむうちゃん
そんなむうちゃんにやっと おうちが出来たのです
柔らかいお布団に沢山の愛情
これからいっぱい幸せになってもらわないと…
どうかお力をお貸しください

宜しくお願いします

イクミ さんのコメント...

山本様

こんにちは。お久しぶりです。

まだまだ、深い悲しみの中にいるのですね。
シルバーバーチの霊訓を読んでいただき、伝えようとしている事柄が理解できたそうで良かったです。
霊訓にも書いてあるように、この世は両極性になっています。
大切なものを学ぶために、幸と不幸と言われるようなもの両方が存在します。
この世では、不幸以外の何者でもなかったことが、あの世に行ってから、大切なことを学ぶためにあったことが判り、感謝する人もいるようです。
でも、山本様は、すでに大切なものを学び始めています。
本当に、良かったと思います。
学べば学ぶほど、彼のいる世界を身近に感じ、悲しみも癒されてくるでしょう。

ミディアムの人から言われたことは、その通りだと思います。
大切なものを学び、魂を成長させるために、彼が早く逝ったのは間違いないと思います。
彼との別れ、今の悲しみ、すべてが再会の後の日々のためにあります。
彼は重なっていてくれて、サインを送っているそうですが、今も変わらずに心配しているのですね。
そのうちに気付く時が来ると思います。

山本様がされている動物保護は考えている以上に大切なことです。
私の家族も犬猫の保護活動をしていますが、人間の身勝手さは目に余るものがあります。
犬猫の保健所への持ち込みだけは、どうしても許せません。
頼るべきものがない猫たちのために、大変でしょうが、どうぞ活動を続けて下さい。

むうちゃんの件は、了解しました。
ようやく家族ができたのですから、良くなって欲しいです。
時間を見つけて、遠隔ヒーリングをします。