世界の各地で戦争が起きています。
以前は、遠い国で起きている、自分には関係のない出来事のように感じられました.。
霊的真理を知った今、他人ごとのように思えません。
住んでいる国は違っていても、魂の成長という同じ目的を持って、この地上に生まれて来ています。
それぞれの人に、目的を果たすために計画された人生があります。
戦争は身体や建物を破壊します。
それだけではなく、計画された人生も破壊してしまいます。
戦争で亡くなった人たちは、地上の人生が中断されます。
次の世界に移っていることに気付かなかったり、ショックを受けて順応できない人たちが多くいます。
中には、戦闘を続けている人もいるようです。
そんな人たちのために、霊界の人たちが寄り添って介抱します。
注がれる愛によって、魂は癒されて行きます。
神の公正は完璧です。
地上で得られる予定だった学びや成長が、「埋め合わせの原理」により、霊界においても得られるようです。
不利益を被らないように配慮されていますが、計画された人生を全うするのに越したことはありません。
大切な人を失った人は嘆き悲しみます。
あまりに理不尽な現実に、憎しみや恨みを抱く人も少なくありません。
中には、復讐するために、テロ組織に入る人もいるでしょう。
テロ組織を壊滅するために行っていることが、テロ組織を生み出しているのが現状です。
銃の引き金を引いた人も、苦しんでいます。
たとえ命令であったとしても、罪もない人たちに向けて引き金を引いてしまったとしたら、真ともな人間なら良心の呵責に苛まれてしまうでしょう。
たった1発の銃弾が、撃たれた人、その家族、そして撃った人の人生を狂わせます。
これまでに、どれくらいの数のミサイルが落とされ、銃弾が撃たれたのでしょうか。
膨大な数の人生を大きく狂わせてしまうのが戦争です。
生きるか死ぬかの状況下で興奮状態となり、理性が失われ獣性がむき出しになる人がいます。
欲望を満たすために、武器を片手に非道な行いをして、無用なカルマを作ってしまう人も少なくありません。
カルマを作ったら、その償いが済むまで、成長は許されません。
成長するために生まれて来たのに、償いをするためにまた地上に生まれなければならないほど、大きなカルマを作ってしまうのも戦争です。
戦争の本質は怒りと恐怖と悲しみです。
そんな感情に捉われてしまったら、自分本来の表現ができなくなります。
他者を愛することもできなくなります。
戦争は、人が進化成長して行く機会をことごとく奪って行きます。
シルバーバーチの霊訓には、こう書いてあります。
「これより先もまだまだ地上から戦火が消えることはないでしょう。人類全体が巨大な霊的家族であるという、この単純な真理が未だに理解されてないからです。」
個々の人間は、身体の細胞のようなものです。
小さな存在であっても、全体のために何らかの役割りを果たしています。
全ての細胞には同じ血液が流れ、つながっています。
従って、どこかの細胞に異変が起きたら、他の細胞にも影響を与えます。
個々の人間も、つながっています。
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出典:Anadolu via Getty Images |
戦争で悲惨な状況に置かれている人たちを見て、感じているであろう苦しみや痛みや怒りや怖れや悲しみに同情するのは、神性でつながっているからです。
世界のどこかで起きている戦争は、少なからず全体に影響を与えています。
多くの人の進化成長する機会を奪ってしまう戦争は、人類全体の進化成長を遅らせていることになります。
私たちは霊的に一体だということを忘れてはいけません。
自我(エゴ)と神性とのせめぎ合いの中で生きています。
エゴが勝れば不調和が起こり、神性が勝れば調和が訪れます。
エゴから生じる欲求や感情に打ち克って、神性を発揮させることは、この世に生まれて来た大きな目的の1つです。
エゴの働きが強くなり、本来の自分を見失った人たちは、因果律の働きにより、苦しみや痛みを伴う出来事を経験することになります。
それにより、魂が目覚めて、本来の自分を取り戻します。
その時から、内在している神性を発揮できるようになります。
戦争をなくす特効薬はありません。
さまざまな出来事を経験することによって、魂は学び成長し、より神性を発揮できるようになります。
全ての争いは、神性が発揮されることで回避されます。
人は何度も地上に生まれて来ます。
これから生まれて来る人たちは、過去生でさまざまな出来事を経験して、より神性が発揮できる人たちと思われます。
そんな人たちが多くなるのに従い、戦争は姿を消して行き、調和のとれた平和な世界へと変わって行きます。