2024年1月14日日曜日

人生と自由意志

撮影:木村様

前回のブログ「人生はどこまで決まっているのか」に、シルバーバーチの霊訓の一節を付け加えて、内容の一部を訂正しました。

付け加えたのは「災害で死亡する人は、その時期に死ぬべきだったのでしょうか?」という問いかけに対して、「その通りです。前世の因縁によってそこに居合わせたということです。」と言う一節です。



元旦に能登で起きた地震は、甚大な被害をもたらしました。

被災された人の中に、家族全員が倒壊した家の下敷きとなり亡くなり、その前に立ち尽くしている男性がいました。

男性は「生と死の境界線は何なんでしょうね」と言っていました。

私はシルバーバーチを心から信じています。

亡くなったのは過去に原因があって、その場所にいたと言うことになります。

もし問われたのなら「決まっていたことです。」と、お答えすることになりますが、男性が承服するのは難しいでしょう。



地上にいる私たちには、因果律の働きが見えません。

そのために、何か起きると、何故? どうして?と、思うばかりです。

けれども、霊界からは原因(目的)がはっきりと見えていて、全てに渡ってつじつまが合っているのが分かるようです。



人生はどこまで決まっているのか?

シルバーバーチは「親も自分で選んだということですか?」という質問に対して、「むろんです。賢明なる子は親のことを良く知っております。」と答えています。

生まれる環境は偶然決まったのではなく、自分で決めていたことになります。



そして、こうも書かれています。

「人間には自由意志があります。操り人形ではありません。十字路で右に曲がるか左に曲がるかは自分で決められます。選択は自由です。」

それぞれの人が、さまざまなことを決めながら生きて来ました。

その結果として、今、ここに自分がいます。




地震で倒壊した家に生まれるのを決めたのは、ご家族です。

正月に家に帰って、その場所にいることを決めたのも、ご家族です。

自分が決めた結果として、その場所にいたのは確かです。

そこに、物質的次元の因果律が働いて地震が起きました。

自分の意志と因果律の働きにより、そこで死ぬことが決まったと言うことになります。




地震で突然、肉体を失った人たちは、一時的にショック状態になります。

けれども、あの世で手厚い看護を受けて、間断なく降り注いでいる生命力により癒され、徐々に新しい世界に順応して行きます。

しばらくすると、生命力に満ち溢れた真実(魂)の世界で生きる悦びの方が、地上にいられなかった悔しさよりも、はるかに大きくなるでしょう。


私たちは、学び成長するために地上に生まれて来ました。

そのために必要な人生経験をしています。

地上へ誕生してくる時、魂そのものは地上でどのような人生をたどるかをあらかじめ承知しております。潜在的大我の発達にとって必要な資質を身につける上でそのコースが一番効果的であることを得心して、その大我の自由意志によって選択します。その意味であなた方は自分がどんな人生を生きるかを覚悟の上で生まれてきているのです。その人生を生き抜き、困難を克服することが、内在する資質を開発して真の自我、より大きな自分に新たな神性を付加していくことになるのです。」シルバーバーチの霊訓にはこう書かれています。

この人生を選択していたのは、紛れもなく自分です。

そして、選択した人生をどう生きるのかを決めるのも自分です。




霊的真理と出会った直後に、因果律の働きによって、私は大きな苦痛を味わいました。

その時、自由意志などなければ良いのにと思いました。

自由意志がなければ、過ちを犯したり、道を誤ったりすることがなくなります。

痛い思いをして償うことも、後悔して苦しむこともなくなるからです。

安心して、楽に生きられるような気がしました。



けれども、それでは地上に生まれた意味がないのかもしれません。

例えば、親が子供に関することを全て決めてしまったとします。

そうすることで、子供が大変な思いをしないで済むのであれば、一見すると問題なさそうに思えます。

しかし、それは親のエゴです。

子供は自分の人生を生きているとは言えません。

失敗した時に、親が責任を取ることはできません。

自分で決めて、自分で責任を取るのが道理です。



自由意志が与えられた大切な意味は、責任が生まれることにあります。

責任が生まれれば、そこに責任を果たそうとする意志が生まれます。

他の人が決めたことならば、そこまでの意志は生まれません。



あの世では、自分の想いは直ちに具現化します。

この世は、物質の世界です。

想ったことを、肉体を介して具現化しなければいけません。

具現化するためには、肉体的、精神的な労力を伴い、持続的な意志が必要となります。

困難や障害を克服しようとするのにも、意志が必要です。



あの世では、何もしなくても生きて行けます。

けれども、何もしなければ、成長することもできません。

この世を生きることで、あの世に帰って与えられる新たな役割りを果たそうとする意志が培われます。

役割りを果たすことによって、霊的に成長することができます。



およその人生は決まっています。

目的を果たすために起きた出来事に、どう対処するのかは、自由意志を持った人間に任されています。

自由意志を行使したことによって、新たな結果が生じます。

その結果をどう捉えて、どうしたのかで、また新たな結果が生じます。

良くも悪くも、自分が決めたことで、自分の人生は変わって行きます。



神はエゴイストではありません。

全てを決めてしまい、人間を「操り人形」のような存在にしませんでした。

自由に決められることで、自由に変われるようにしました。



人間を成長させるために、神は自由意志を与えたと思います。

自分で決めて、自分で責任を取ることにより、人間は成長するからです。







16 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

いつもヒーリングでお世話になっております平田です。
ご挨拶が遅れました。今年もよろしくお願い致します。
2年半くらい前に弟が潰瘍性大腸炎で入院時にヒーリグ、お祈りをして頂きました。大腸は取ってしまいましたが今は、人工肛門もとれて前向きに仕事をして頑張っています。本当にありがとうございました。感謝しております。
今回は母のヒーリングをお願いしたいのですが
症状は骨粗鬆症による場所は腰の上の部分の圧迫骨折です。落ち着けば治るそうなんですが、痛みが酷く足の方にも痛みがあり、腰も伸ばすことが出きなくて腰が曲がっています。あと時々鼠径部が痛くなるそうです。歩くのも大変な状態です。
お忙しいところ申し訳ございませんがヒーリングをお願いします。母もお願いしますとの事です。どうぞよろしくお願いいたします。

イクミ さんのコメント...

平田様

こんばんは。
今年もよろしくお願いいたします。
弟さんのヒーリングは、僅かに覚えています。
大腸は切除されたそうですが、前向きに生きているそうで安心しました。

お母様が腰の上の部分を圧迫骨折して、痛みが強くて歩くのも大変なのですね。
ヒーリングの件、了解しました。
今晩10時からヒーリングを行います。
お母様には、事前に知らせても、知らせなくても、どちらでも結構です。

イクミ さんのコメント...

ヒーリングの同志の方へ

こんばんは。
コメントにありますように、平田様からお母様へのヒーリングの依頼がありました。
症状が少しでも和らぐように、今晩10時から行うことにしました。
時間が差し迫っていますが、もしご覧になった方がいれば、参加の方、よろしくお願いいたします。

匿名 さんのコメント...

イクミ様

ありがとうございます。母はもう寝ていると思うので明日知らせます。どうぞよろしくお願いいたします。

さくら さんのコメント...

平田様 イクミ様

痛みがあるとのこと、本当にお辛いですね。
お母様へのヒーリングを承りました。
どうぞよろしくお願いいたします。

さくら

イクミ さんのコメント...

ヒーリングに参加して下さった同志の方へ

おはようございます。
昨晩は急なお願いにもかかわらず、ヒーリングに参加していただき、ありがとうございました。
骨折は物質的次元の疾患ですが、平田様のお母様の痛みが和らぎ、治癒が早まることを祈っています。
まだ必要とされるかもしれませんので、その時はよろしくお願いいたします。

匿名 さんのコメント...

イクミ様 さくら様

平田です。昨晩は母のヒーリングをして頂きありがとうございました。
鼠径部が痛くなると1時間くらい痛みが続くそうですが、今朝はすぐに治まったそうです。鼠径部の痛みはものすごく痛いらしいので、良かったです。
腰や足の痛みはありますが様子を見て行きたいと思います。
お忙しい中ありがとうございました。感謝いたします。また、なにかありましたらよろしくお願い致します。

イクミ さんのコメント...

平田様

こんにちは。
昨晩は予定通りにヒーリングを行いました。
鼠径部の痛みが治まったそうで、良かったです。
骨折部位については、自然治癒に従って症状も軽減してくると思います。

また何かありましたら、遠慮なく連絡して下さい。

匿名 さんのコメント...

イクミ様

(Googleアカウントから投稿したのですが、エラーが出て投稿できたか不明だったため、再投稿いたします。被っていたら申し訳ありません)

自由意志についてお聞きしたいです。
今の会社に新卒で入って3年目なのですが、仕事内容、環境が合わないと感じており、とても辛いです。仕事は辛いもの、と思い我慢しているのですが、無気力な状態が続いたり、自分にとってあまり良くない状況だと思います。
自分が名誉欲や金銭を重視して選んだせいなのかなとも思います。
人間関係もうまくいきません。
仕事は嫌になったら辞めても良いのでしょうか。それとも苦しい経験を乗り越えることに意味があるのでしょうか。
よろしくお願いします。

イクミ さんのコメント...

匿名様

初めましてイクミです。
ブログを読んでいただき、ありがとうございます。

入社して3年目で、自分には合わないと感じ、毎日の仕事がつらいのですね。
今の会社が匿名様に合わないのか、それとも社会人としてごく普通の苦労されているのか、私には分かりません。
ただ言えるのは、今の仕事がつらいので、他の会社に勤めるようになったとしても、そこではそこの苦労があります。
人間関係の難しさは感じると思います。

名誉欲、金銭欲を重視して、会社を選んだそうですね。
その欲求を満たすためだけに働けば、虚しさを感じるでしょう。
人や社会のため、あるいは会社のために自分が役立っていると感じた時に、働く悦びを感じるでしょう。

嫌になったからやめるのではなく、もっと自分が役に立てそうな仕事が見つかったら、そちらに進んで行くようにされてはどうでしょうか。

私も仕事を30年以上していますが、楽だと感じたことはありません。
さまざまな苦労があり、リスクや責任は常に付きまといます。
ただ、仕事での苦労した分、霊的な成長も得られていると信じています。

「成長する方向に導いて下さい」と、心から守護霊に祈れば、新しい道が拓けて来るかもしれません。
その道も決して楽ではありませんが、やりがいが感じられるかもしれません。

匿名 さんのコメント...

お返事ありがとうございます。
メッセージを読ませていただいて、確信したのが、成長している感じがしないこと、役に立っている気がしないことが、一番苦しみにつながっていることです。
入社してから、継続してあまり仕事がない状態の時間が長いです。リモートワークで何をすればいいかわからない中でも、自分なりに、勉強をしたりなどしていたのですが、だんだん勉強をしようとすると涙が出てくるようになり、やらなくなりました。このまま、何かできるようになるわけでもなく時間を過ごすことがとても怖いと感じ、不安に駆られます。入社当初、会社の役に立とうという意欲に燃えていましたが、今では、不満ばかりです。こんな自分が情けないです。

名誉欲から、大企業に入りたいという気持ちを優先し、心の声を無視して、あまり興味がない仕事を興味があると思い込んで、選んでしまったことも、間違っていたと思います。もっと自分と向き合うべきでした。

人間関係の苦しみは、確かにどこにでもありそうですね……。仕事を変えてもここは無くならないだろうなと思いました。
どんな仕事でも苦しく、きついことがあることは心に留めておきます。
成長する道が開けるように守護霊さんに祈ってみます。

イクミ さんのコメント...

匿名様

およその人生は決まっていると言われています。
また人生で起きることに、無駄なものはないと言われています。
今、会社で経験していることも、将来の自分の成長のために必要なのだと思います。

成長したい、人や社会の役に立ちたいという思いを持ち続けることが、何より大切です。
持ち続けていれば、然るべき時が来たら具現化するでしょう。
焦らずに、この時間を大切にして生きて下さい。

匿名 さんのコメント...

イクミさま
お返事ありがとうございます。人生で起きることに無駄なことはないと思うと救われました。焦らず、じっくり考えたいと思います。

匿名 さんのコメント...

イクミさま

少し疑問なことがあったので、もし何かご存知なことがあれば、ご回答いただければ幸いです。
あらかじめ決めてきた人生の設計図から、ずれたことを自由意志によって行なった場合、苦しみになる出来事が生じて、軌道修正をせざるを得なくなることはありますか?
苦しみは摂理から反したことをすることで、生じていると言うことだったので、気になりました。

イクミ さんのコメント...

匿名様

私の考えを書きます。
予め決めてきた人生の設計図からずれた方向に(自由意志で)行ってしまうと、精神的な葛藤が生まれて、それを苦しみと感じるかもしれません。
その行いが、摂理に反していれば、もちろん因果律の働きで苦痛を伴う出来事が起きるでしょう。
どちらも、軌道修正の役割りを果たしていると思います。

匿名 さんのコメント...

イクミさま

ご回答ありがとうございます。納得です。
エネルギーが足りない、気力がない感じがしていて、なかなか現状を変えるために行動ができていないのですが、軌道修正する方向にいきたいと思います。