一人でいても、一人ぼっちではありません。
地上を生きている人には、守護霊が付いています。
一生涯、守護霊は変わることはありません。
片時も離れることはありません。
私たちは、自分を成長させるために、地上を生きています。
そのために最適な人生が計画されています。
計画に沿って生きることで、予定されていた学びや成長が得られます。
けれども、地上の人には自我(エゴ)があります。
エゴに負けて、計画されていた人生から逸れてしまうことがあります。
そうならないように、守護霊は地上の人を導いています。
霊界からの導きは、インスピレーションの形を取ることが多いです。
私事ですが、20年近く前に仕事で不祥事が起こり、行政機関に呼ばれて事実確認されることになりました。
行政の判断によっては、仕事が立ち行かなくなり、廃業の可能性がありました。
それを避けるためには、不都合な事実を隠すしかありません。
その時、私の心の中に浮かんだのは「正直に全てをさらけ出せ」と言うものでした。
少し前に、霊的真理(シルバーバーチの霊訓)と出会っていました。
そこには「乗り越えられない困難は起きない」と書かれていました。
その言葉を信じて、インスピレーションに従い、全てをさらけ出しました。
その結果、想定された中で最も重い処分が下されました。
明日をも知れぬ、暗闇の日々が続くことになります。
処分を受けたのも、元へと言えば自分が原因です。
霊的真理に書かれていた「因果律の働き」を、この経験から痛いほど学びました。
あの時、嘘をついていたらどうなっていたのだろう?と想像する時があります。
処分は軽く済んだと思われ、胸を撫でおろしたでしょう。
運が良かったと思いながら、それまでと同じような生き方をしていると思われます。
私たちは寿命が来ると、肉体から離れて霊界に行きます。
そこで地上の人生を振り返ります。
何を思いながら、何をしたのかを、全て思い出します。
あの時、処分を逃れるために嘘を付いたことが、いかに愚かな行為だったのかに気付くことになるでしょう。
インスピレーションに従わなかったために、魂が目覚める機会を逸してしまったことを知るからです。
せっかく出会った霊的真理は目の前を素通りしています。
ヒーリングの力の意味を知らないまま、利己(金銭)的な目的のために使って、霊界から見放されてしまうかもしれません。
生まれる前に決めて来たであろう、霊的真理を多くの人に知ってもらうという目的を果たせずに地上の人生が終わってしまったことに気付き、深い後悔の念に襲われるでしょう。
地上での後悔を晴らすのは、地上しかありません。
今度こそは決めたことをやり通すと覚悟して、さらに過酷な試練を経験する人生を承知して生まれることになると思います。
地上で凶事や不幸と言われる出来事は、魂が目覚めさせるために起きていて、そこから目的を果たす人生が始まることがあります。
シルバーバーチの霊訓にはこう書いてあります。
「魂は肉体の奥深くに埋もれているために、それを目覚めさせるためにはよほどの体験を必要とします。悲しみ、無念、病気、不幸などは地上の人間にとって教訓を学ぶための大切な手段なのです。」
できれば避けたかった出来事を通して学んだ教訓は、次の世界に持って行ける貴重な財産となります。
生れる前の自分は、地上の人生を承知していたのですが、そのことをすっかり忘れています。
もし、覚えていたとしたら、どうにかして回避しようと躍起になってしまうでしょう。
忘れてしまう地上の人のために、守護霊が付いているのですが、自我(エゴ)の働きが強くなると、影響力を行使しにくくなります。
自我(エゴ)を認識しておく必要があります。
もっとはっきりと分かるように、守護霊が導いてくれたら良いのにと思う時があります。
守護霊は、家族でも友達でもありません。
魂を成長させるための同志です。
学校で宿題が与えられ、大変だからと親が代わりにやってしまったら子供のためにはなりません。
それと同じで、守護霊が安易に助けてしまったら地上の人ためになりません。
地上と同じように意思疎通ができたならば、頼り切ってしまう人も少なくないでしょう。
守護霊は地上の人の決断には干渉できません。
エゴに負けてしまう時もあります。
摂理に反した行いをすれば、後で痛い思いをしますが、そこから摂理の働きを学んでいます。
摂理に適う決断ができたのなら、目的が果たせるように、惜しみのない援助の力を送り続けるでしょう。
存在をはっきりと示さないのは、自分で決めて自分で責任を取らせるためであり、それが地上の人の学びや成長につながるからです。
守護霊の存在を信じていた方が、インスピレーションを受けやすくなるのは確かです。
ある局面に差し掛かった時に、送ってくれるかもしれません。
送ってくると、地上の人の心の中に、突然アイデアや概念やイメージが浮かんで来ます。
理由もなく、急に何かをしなければいけない衝動にかられた時も、思念を受け取っている可能性があります。
昨日ですが、同業者(歯医者)の患者への気を遣う手術がありました。
朝から体調不良で、上手く行くか心配していたところ、心の中に「25」という数字が何度も浮かんで来ました。
予定通り手術を行い、終わりかけてホッとした時に、ふと置き時計に目をやったところ午後3時24分でした。
1分の違いはありましたが、「見守っている」という確信を深めるための霊界からのメッセージであり、今、書いているブログの内容を後押しさせるものと感じました。
気付く、気付かないに関わらず、想像以上にインスピレーション(メッセージ)は伝わって来ていると考えられます。
心の中に浮かんで来たことは、地上の人の全てを知っている守護霊からのインスピレーションかもしれません。
繰り返し浮かんで来たのなら、その可能性はさらに高いと思われます。
インスピレーションに従うことで、今よりも苦しい状況になるかもしれませんが、そこから何かを学ぶことができ、自分の成長につながります。
後悔することはないので、迷わずに進んで行きましょう。