6500万年前、メキシコのユカタン半島に隕石が衝突しました。
その衝撃で直径160Kmのクレーターができて、地球規模で気候変動が起こり、恐竜が絶滅したと言われています。
もし隕石が衝突していなければ、今も恐竜が闊歩していて、その陰で人間はひっそりと暮らしていたのかもしれません。
現在、地球上の生命の頂点にいるのは人間です。
他の生命に比べて、格段に知性が発達しています。
言葉により高度なコミュニケーションができ、さまざまな物を作り出しています。
知性の発達は、人間を幸せにしているのかと言えば、そうとも言えません。
アインシュタインの優れた知性により、相対性理論が発見されました。
しかしながら、その発見により原子爆弾が作り出されました。
どのような結果をもたらすのかを検証しないまま、日本に投下され、たくさんの人々を不幸にしました。
人間には、知性の他に兼ね備えているものがあります。
それは「霊性」です。
生命の本質を表す、最も大切な側面です。
霊性の中心には「神」が存在しています。
他者を思いやる気持ち、傷つけてはいけないと思う気持ちは、良心と言う神から生まれています。
神の心がどのくらい発せられているのかで、その人の霊性が決まります。
原子爆弾が落とされたのは、知性の発達に霊性の進化が追い付いていなかったからです。
生命が調和して生きるにはどうすれば良いのかを考えるために、知性が与えられています。
けれども、地上の人間はエゴという側面も持ってます。
エゴは自分を中心に考える傾向があるため、全体の調和を乱すような感情や考えが生じることがあります。
そして、人間には自由意志が与えられています。
エゴを優先して、過った自由意志の行使をしてしまうと、不幸な結果がもたらされます。
人間の知性が作り出したものを、霊性の伴っていない人間が手にすることで、たくさんの人たちが傷つき、苦しんでいます。
2020年からコロナウィルスの流行が始まり、わずか数年の間に世界の隅々にまで広まりました。
それは、世界中の人たちが物理的につながっていることを意味しています。
目に見えないつながりは、他にも存在しています。
今、この文章をパソコンやスマホでご覧になっているのも、目に見えない電子的な回線でつながっているからです。
名前も住所も知らない遠く離れた人に、私はヒーリングを行っています。
それが可能なのは、人間(生命)同士が霊的につながっているからです。
こんな時はなかったでしょうか?
親しい人が、何を想っているのか、言わなくても分かっていた。
それも、目に見えないつながりを通して、想いが伝わって来たからだと思います。
近くにいる人が泣いたり笑ったりしていると、それにつられて泣いたり笑ったりしてしまうことはなかったでしょうか?
それも、つながりを通して想いが伝わって来たからだと思います。
霊的なつながりの本質とは「生命と生命は関係性を持っている」ことです。
そして「お互いがお互いのために生きている」ことです。
例えば、動物は酸素を吸って二酸化炭素を吐き出し、植物は二酸化炭素を吸収して酸素を放出しています。
両者は密接に関係していて、生きて行くためにお互いが必要な存在です。
人間の腸内には約40兆個もの細菌がいると言われています。
腸内にいる細菌は、免疫に関与したり、食物繊維を分解したりするなど、多様な役割りを果たしています。
もしいなくなると、病原菌に対するバリア機能が失われるなど、生命維持に深刻な影響を受けると考えられています。
一方、人間は細菌が生きて行くために必要な環境と栄養を提供しています。
意識している、していないに関わらず、1つの生命は他の生命と関わり合いを持ちながら、お互いのために生きているのです。
地上では、人のために働いて、その対価として金銭を得ることにより、生きて行くことができます。
霊界に行くと、生きて行くために働く必要はなくなります。
人のために何かをするのには、「愛」が必要になります。
神の力である愛により、お互いがお互いのために生きている世界が霊界です。
愛により、魂と魂とのつながりは強くなって行きます。
地上では、それぞれの生命は独立して存在しているように見えます。
実際は、霊的につながっていて、1つの共同体を成しています。
ある人が長い宇宙旅行を終えて、地球に戻って来たとします。
漆黒の宇宙空間に浮かぶ、青く輝くこの惑星を見た時に、美しいオーラを放つ、1つの生命体のように感じられかもしれません。
広大な宇宙の中において、地球は最小のユニットです。
全ての細胞が人体のために何らかの役割りを果たしているように、地球上の全ての生命は全体のために何らかの役割りを果たしています。
自分がどんな役割りを果たしているのか、今ははっきりと分らないかもしれません。
けれども、死んで霊界に行くと分かるようになります。
想ったこと、言ったこと、行ったことの1つ1つが、周りに影響を与えていたことを知ります。
周りに与えていた影響が、地上での自分の役割りであったことに気付く人もいるでしょう。
広いこの世界の中で、自分の存在はとても小さく感じられます。
小さく感じられても、他の人間や生命と関わわりながら生きる中で、何らかの役割りを果たしています。
役割りを果たしていない生命は、この地上に存在しません。
「生命は霊的につながっていて1つである」
この事実を受け入れることができれば、地上を悩ましている多くの問題が解決します。
戦争は自分で自分を傷つけている、愚かな行為であることに気付くでしょう。
皮膚の細胞と筋肉の細胞は、形態や機能が違っていても、そのどちらもが人体に必要不可欠なものです。
差別とは、筋肉の細胞が皮膚の細胞に向かって、自分の方が優れていると言っているのと同じで滑稽なものです。
貧困や飢餓に苦しむ人を見ても、他人事のように思えてしまうことがあります。
でもそれは、自分の足が大変な状態になっているのに、自分は手なので関係ないと言っているようなものです。
地球温暖化が着実に進行しています。
水温が少しずつ高くなっていても、それに気付かないまま「ゆでガエル」になってしまうのと同じことが起きているのかもしれません。
人間が地球とのつながりを忘れてしまった結果だと思います。
「生命は霊的につながっていて1つである」
大げさでも、戯言でもありません。
そのことを忘れているために、なくても良い苦しみや痛みが生まれています。
危機的な状況に陥り、魂が目覚めた時に、そのことに気付くかもしれません。
もし、6500万年前と同じような巨大な隕石が、数年後に地球に衝突すると分ったのなら、戦争は直ちに終わるでしょう。
それまで追い求めていた地上的なものに価値がないことに気付くでしょう。
生命のつながりを感じるようになり、慈しみや感謝の想いを大切にして生きようとする人も出て来るでしょう。
幸いにして、今のところその心配はありませんが、「生命は霊的につながっていて1つである」ことに、早く気付くべきだと思います。
それは、地上の現状を憂いている、霊界にいる人たちの切実な願いであると感じています。


