2020年4月26日日曜日

新型コロナウィルスの流行について その3



これまで経験したことのない、想像を絶することが現実に起きています。

新型コロナウィルスの流行により、数十万の人が亡くなり、今も感染は拡大しています。

世界中の願いはただ1つ、早く収束することです。




何故、このような現象が起きたのでしょうか?

全ての現象は、自然法則の働きによって起きています。

もちろん、今回のウィルスの流行も、自然法則の働きによるものです。

因果律が働いた結果であり、原因が存在するはずです




ウィルスの流行は、一種の自然災害です。

東日本大震災では、数万人の人が津波に襲われて亡くなりました。

自然災害によって亡くなった人たちに、個々の原因(カルマ)があって、死ぬことが定められていたとは思えません。

地球規模の因果律が働いた結果、それに巻き込まれたと考える方が妥当です。

ウィルスの流行により亡くなった人も、同じだと考えています。





はっきりとした原因は判りませんが、引き起こされている結果から推察してみます。

地上の人には、大きなジレンマが生じています。

感染は、人と人が接触することによって起こります。

従って、接触の機会をなくせば感染しないのは判っていますが、働かなければ生きて行けません。

人と人が直接会って、物やサービスを提供し、その対価としてお金を支払うことで、多くの労働が成り立っていますので、両者の両立は難しいと考えられます。




人が動くことで、お金が動きます。

ウィルスの流行によってもたらされるのは、人の活動の停止です。

その結果、お金が動かなくなり、深刻な経済問題が起こります

そこから、さまざまな問題が波及して、取り巻く環境は大きく変化して行くと思います。




今までと同じ生き方が出来なくなる人がいます。

それまでお金に価値を見出して来た人ほど苦境に立たされ、お金を遣うことに喜びを感じていたほど苦しみを味わうことになると思います。

お金によって享受していた喜びが崩壊して行く、そんな気がしてなりません。

本当の豊かさとは、真の幸せとは、生きている意味とは等々、人間にとって根源的な問いかけをするきっかけになると考えています。

苦境に立たされて、精神的に追い詰められた末に、霊的に目覚める人もいるでしょう。

価値観が激変し、お金を介したものに悦びを感じなくなる人が増え、お金とは関係のないものに悦びを感じる人が増えるような気がします。




経済的な問題だけで、変化が起きるのではありません。

人の死ほど、深く響くものはありません。

東日本大震災では、津波で亡くなった人に哀悼の念を捧げ、残された人たちに思いを寄せました。

しばらくの間、同じ想いで1つになっていたような気がします。

それをはるかに上回る数十万人の人たちが亡くなっています。

国は違っても、同じ出来事を経験して、同じ苦痛を味わっています。

想いを共有することで、国と国、人と人の心の距離が近くなるような気がします。





話が少し大きくなります。

自然法則は、宇宙が誕生したのと同時に作動し始めたと考えられます。

宇宙は突発的に誕生したのではなく、何らかの意図があって創造されたと考えられます。

創造した存在を神と呼ぶことにします。




神は、何のために宇宙を創ったのかは判りません。

判っているのは、宇宙は動的であり、絶え間なく変化していることです。

そして、宇宙には自然法則が行き渡っていて、その働きによって秩序が保たれていることです。




遠い昔から、人間は戦争や分断を繰り返しています。

その度に血が流されて、人々は苦痛を経験し、少しずつ争いのない平和な世界に向かっていると信じています。




争いのない世界になるために必要なもの、それは互いの違いを認め合い、許し合うことです。

一言で表現するならば「愛」です。

愛によって、反発し合っていた個々の人間が、1つになって行きます。

個が形成する小さな枠組みが取り払われて、徐々に大きな枠組みになって行きます。

そして最終的には地球は1つの枠組みになると考えられます

自然法則の働きによって、地球の生命は1つになる方向に進んでいるのであり、それは法則の根底に愛が存在するためです。





今回のウィルスの流行も、自然法則の働きによるものであれば、同じ方向に向かっているはずです。

ウィルスには国境は存在しません。

人種も宗教も文化の違いも関係ありません。

富や権力のあるなしにも関係ありません。

人との交流があれば、どこにでも侵入して行きます。

外面上の違いはあっても、人間の本質は全く同じです。

全体を同じ1つのものとして捉える、大きなきっかけになると思います。




このウィルスが流行する以前から、困窮や疫病で苦しんでいる人たちが多くいます。

私たちは自分の喜びを追い求めるあまりに、そんな人たちを見て見ぬふりをして来たのではないでしょうか。

自らが同じ経験をするしかないほど、他者の苦痛に鈍感になっていたのかもしれません。


外出が禁止され、閉鎖された環境で生活を強いられるのは、とても息苦しいです。

それとは比べものにならないほど酷い環境で一生を終える数知れない動物たちがいます。
   
自分たちの利益のために、地球環境を破壊して来たのは、創造の目的に反しています。


私たち人間が、生命が1つであることに気付かず、霊的に反した数々の行いをしてしまい、それが累積して閾値に達したために因果律が働いて、今回の出来事が起きたような気がしてなりません。




どの様なことが起きようとも、全ては自然法則の働きによるものです。

先がどんなに暗く見えても、神が意図する方向に進んでいます。

地上で起こる全ての苦難は、神の法則によって起きているので、必ず乗り越えて行くことが出来ます。

乗り越えて行けることが、神によって保障されているのです。




コロナウィルスの感染によって、死んでしまった人たちがいます。

そんな人は、苦難を乗り越えられなかったのでしょうか?

私たちの本質は、目に視える肉体ではなく、霊(魂)です。

地上に生きる私たちは、肉体を携えた霊(魂)です。

死とは、肉体と魂の永続的な分離であり、生命の本質である魂は変わりなく生き続けています。

コロナウィルスによって亡くなった人は、その侵襲によって肉体が耐えられなくなっただけです。

次の世界に移行したのであり、苦難を乗り越えられなかったのではありません。




何十万の人たちが、ウィルスの流行により、次の世界に送り込まれています。

向こうの世界では、突然、自分たちの世界に来た人たちの対応に追われているでしょう。

死んでいることを自覚させ、今いる世界に順応させるために、力を尽くしているでしょう。

ただ、ウィルスの感染によって自分たちの世界に来た人たちを哀れむことはありません。

自然法則の働きに従って、不安や怖れ、病気の苦痛、生活の心配のある世界から解放された人を、どうして哀れむ必要があるのでしょう。




それでも、地上にいる私たちは、多くの人たちが亡くなって行く現実を目の当たりにして不安になってしまいます。

感染の不安、生活の不安、先の見えない不安、不確かな情報にも溢れ、世の中には不安が渦まいています。

それらの不安は、私たちには肉体があるがゆえに生じています。

自分を必死に守ろうとしているからです。




地上で起きている現実ばかりを見ていると、どうしても不安になってしまいます。

視えないけれども実在している世界に、思いを向けるようにしましょう。

私たちには、目に視えない存在が付いています。

そして、危害が加わらないように、見守ってくれています。

その存在を、心から信じることで、守護の関係が強化されます。

共に生きていると強く信じることで導きが得られ、流れ込む力により安心感が得られるはずです。



流れ込む力は霊的な力であり、生命力となります。

生命力は、ウィルスから肉体を守っている免疫力の元となる力です。

意識を自分(肉体)に向けて不安になるのではなく、見守っている霊的な存在に向けるようにしましょう。





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