いろいろなことがあった1年が終わろうとしています。
コロナウィルスから解放されることはなく、マスクが顔の一部になってしまったようです。
そんな中で、コロナに感染して亡くなったり、大変な思いをした人がたくさんいます。
「何が起きるのか判らない」
そう感じている人は多いでしょう。
今までと同じような日々が、これからも続くだろうと、多くの人は思っています。
どこか他人事で、自分に起きるとは思っていません。
しかし、前触れもなく起きる時があります。
そんな時は「まさか自分が」と心の中で叫んでしまいます。
この世界で起きることに、偶然はありません。
病気になるのも、交通事故も、原因が必ずあります。
私たちは 物質(肉体)的な存在であると同時に、霊的な存在です。
肉体と霊は次元の異なる存在であり、それぞれ別々の法則が働いています。
空に石を投げると地面に落ちて来るのは、物質的な法則の働きによるものです。
肉体が成長し老化するのも、同じ次元の法則が働いているからです。
霊(魂)には、霊的次元の法則(以下霊的な法則)が働いています。
物質的な法則は検証が可能であり、何回やっても同じ結果が出るので、疑う人はいません。
けれども、霊的な法則は、目で確認できるような類のものではありません。
霊の存在を信じていない人にとって、宗教的な妄想のように感じるかもしれません。
信じる、信じないにお構いなしに、霊的な法則は働いています。
物質的な法則は、地上にいる時だけですが、霊的な法則は次元を超越して働いています。
より高い次元に向って生き続ける人間にとって、霊的な法則の方がはるかに重要です。
地上にいる人の多くは、霊的な法則が働いていることなど知りません。
そのために、平気で法則に反した行いをしてしまいます。
お互いに傷つけ合う、戦争もそうです。
目に視えない形でも、人を傷つける行為は行われています。
例えば、ニュースでたびたび取り上げられる、SNS上に書き込まれる誹謗中傷なども、そうです。
心を傷つけているのであれば同じです。
貧困が生まれるのも、法則に反した行いをしているからです。
自分さえよければと言う利己的な思いと、お金をたくさん所有したいと言う物質欲が世の中に蔓延しているからです。
必要十分なものが、全ての人に行き渡るように、地上は創られています。
富が偏在してしまい、必要なところに回らなくなっています。
肉食を含む、動物の虐待もそうです。
人間は最も優れていて、他の動物は劣っていると言った、的外れで差別的な観念がこのような悲劇を生み出しています。
霊的に最上位にいる人間は、他の動物たちを庇護する立場にいますが、真逆な行為をしています。
毛皮にされる動物たち |
地球温暖化もそうです。
物をたくさん持つことで豊かになれる、消費することで満たされると言う、物質に捉われた観念と、周り(環境)のことを考えようとしない利己主義による結果が現われています。
法則に反した行いには、因果律の働きにより、苦しみや痛みを伴う事象が起こります。
人を傷つければ、自分が傷つけられて、痛い思いをします。
負の連鎖が生まれて、やがて大きな犠牲を伴う事象に発展します。
jiji.comのHPより |
貧困は、故意によるものではありません。
そのため、その報いが直接、自分に返って来るわけではありません。
関わっている(経済的に豊かな)国の人たち全てに、思いもよらぬ形で、返って来ていることもあります。
世界中で、新型コロナウィルスが流行しています。
現在、主流になりつつあるオミクロン株は、南アフリカ共和国が起源と言われています。
同国の貧富の差は著しく、人口の1割にも満たない白人が、富の70%を保有しているようです。
今も世界で猛威を振るっているデルタ株は、インドが起源と言われています。
インドは貧富の差は世界一と言われ、人口の1%の裕福層が73%の富を持っています。
また、コロナで亡くなった人の数は、アメリカが抜きん出て多いです。
世界一経済的に豊かな国なのに、貧しい人たちは適切な医療を受ることができていません。
日本の死亡者数が少ないのは、世界中の国から不思議に思われています。
マスクをするなど衛生面で優れていることが、一因として挙げられています。
それだけでなく、他の国に比べて差別や貧富の差が少なく、より法則に適っているせいなのかもしれません。
ウィルスの流行は自然現象です。
全ての自然現象は、自然法則の働きによって起こります。
神は自らの心を顕現するために、自然法則を創造したと考えられます。
従って、人類を苦しめている新型コロナウィルスの発生や変異にも、神の心が顕現していることになります。
富める人たちが、貧しい人たちを見て見ぬ振りをしながら生きています。
それが過ちであることを、全人類が関わる自然現象を通して、気付かせている様な気がしてなりません。
自然法則は、あらゆる事態を想定して創られています。
変異が起きるのは偶然ではなく、初めから自然法則の中に組み込まれていると思います。
富める国の一部で、4回目のワクチン接種が始まるそうです。
一方、サハラ以南のアフリカでは、1回目の接種が終わったのは、人口のわずか15%です。
貧しい人たちに、ワクチンが十分に行き渡っていないようです。
この先、貧しい人や貧しい国の間で流行が続いてしまうと、過ちに気付かせるために、致死率の高いウィルスが出現するかもしれません。
そうならないことを祈るばかりです。
法則の根幹にあるのは「愛」です。
自分や自国さえ良ければという、愛に反した利己的な想いが、戦争や貧困、地球温暖化だけでなく、コロナウィルスの流行も生み出していると考えられます。
もしそうならば、他者や他国のこと、地球全体のことを考えて、私たちは行動しなければいけません。
ひとり一人が全体のことを考えて行動すれば、ウィルスの流行を含め、人類を悩ます全ての問題は収束に向かうはずです。
犠牲と苦痛を伴いながら、個ではなく全体のことを考えるようになって行きます。
調和が生まれて、個々の生命は霊的に1つになって行きます。
それが法則に込められた神の心だと思います。