一昔前、離れた人に連絡する手段は手紙か電話でした。
今は、電子メールによって世界中の人に瞬時に伝えることができます。
どのような仕組みでメールが届くのか良く分かりませんが、技術の進歩には驚かされるばかりです。
18年前、ヒーリングの力が左手から出ていることに気付きました。
それから縁のある人に行って来ました。
ヒーリングには、手で触れて行う直接ヒーリングと、離れている人に行う遠隔ヒーリングがあります。
アドレスを知らなければ、メールは決して届きません。
住所も名前も分からない遠く離れた人に、ヒーリングの力が届くとは思えませんでした。
しばらくして、初めて遠隔ヒーリングをする機会が訪れました。
対象となったのは、数百キロ離れたところにいた、末期のガンの猫でした。
依頼主である知り合いの飼い主に、午後11時からヒーリングを行う旨を告げました。
30分位前に、静かな部屋に行き、ヒーリングの力が届くことを祈念しました。
左手指先から力が流れて行くのを感じましたが、上手く届いたかのかはこちらには分りません。
後日、以下のようなメールを飼い主からいただきました。(許可を得ていますので原文のまま掲載します)
「妹から連絡があり、ネコの様子を知らせてきましたので、お送りしますね。妹と母がねこのそばにいました。妹がねこのうしろから見ていたら、ねこの耳がぴく、ぴくって、したそうです。その時、ちょうどPM11:00だったそうです。そのあと、妹がねこを正面から見ていたら、眉毛とか顔が、チックみたいにぴくっ、ぴくって・・・こんなの、見たことない、って、言ってました。そして、しっぽが「の」の字を1回描いて、それがPM11:16頃。そのあと、顔のぴくぴくや、しっぽに、このような現象は、全く起きていないそうです。その後、寝返りを打とうとしたり、フラフラですがなんとか立ち上がって、ちょっとの距離ですが、よろよろと歩いたそうですよ!!また報告しますね。ありがとうございます。」
このメールを受け取り、離れていてもヒーリングの力は届くことに、いたく感動したのを覚えています。
その猫ですが、ご家族に囲まれて穏やかなひと時を過ごして、向こうの世界へと旅立って行きました。
情報のあるなし、種に関係なく、ヒーリングの力が届くことが分かりました。
メールは、携帯やパソコン同士がインターネット回線でつながっているので届きます。
同じように、人と人(動物)の間には目に視えないつながりがあって、そのつながりを通して、ヒーリングの力が届いています。
地上の概念とはかけ離れたプロセスでヒーリングが行われていると推察されますが、魂に力を受け取る受容器のようなものが存在していると思います。
霊界は、テレパシーの世界と言っても良いと思います。
特定の相手に思念が届くのは、思念の受信器が人に備わっているからです。
地上の人と霊界の人の違いは、肉体があるかないかだけです。
当然のことながら、地上の人にも思念の受信器は備わっています。
けれども、五感に頼った生活をしているので、ほとんどの人は気付いておらず、活用もしていません。
地上の人には、一生涯に渡って同じ守護霊が付いています。
予定されている人生を歩んで、成長して行くように導いています。
地上の人が誤った方向に進みそうになると、守護霊は思念を送って気付かせようとしています。
地上の人が思念を受け取ると、そちらに進みたくない根拠のない衝動に駆られます。
思念の受信器の感度は鈍くなっているのですが、ほとんどの人は守護霊との連絡はかろうじて取れていると考えられます。
つながりを信じるほど、地上の人は守護霊の恩恵を受けることができます。
霊界とのつながりは、それだけではありません。
物理学者のアインシュタインや画家のダリは、「鍵の昼寝」を実践していたと言われています。
鍵を手に握って、椅子(ソファ)に腰かけます。
そこで、リラックスして意識が落ちるのを待ちます。
意識が落ちると、手から鍵が滑り落ちて、床に落ちます。
その音で目を覚まします。
意識が落ちた瞬間は、五感の束縛はなくなります。
それに代わり、思念の受信器が働き出します。
彼らは、意識が落ちた時に、霊界からインスピレーションが得られることを、経験的に知っていたと考えられます。
科学や芸術におけるインスピレーションの多くは、霊界の人たちから授けられます。
私が好きな作曲家であるグスタフ・マーラーはこう語っていたそうです。
「その夜 眠っている時に、私の耳は ベートーヴェンか ワーグナーの 大きな叫び声をたしかに聞いた。『ホルンを三小節後に鳴らせ ! 』 「ああ、そうか。わが耳を疑うことはなかった。なぜなら、それこそ 作曲中で行き詰まっていた 私の第3交響曲のとある個所にとって、この上なく素晴らしくシンプルな解決方法だったからだ 。」
想いを共有する者との間で、同調が成立すると、インスピレーション(思念)が伝わって来ることがあります。
眠っている時は(五感が働いていないので)霊界の人たちは思念を伝えやすいのですが、いかんせん起きたら忘れてしまうことがほとんどです。
その点「鍵の昼寝」は忘れすに済むので、理に適っています。
最も美しい方程式の1つと言われる「E=mc²」は、もしかしたら昼寝をして閃いたのかもしれません。
眠りから覚める寸前に、イメージや言葉や概念が浮かんで来たら、それは霊界からのメッセージである可能性が高いと思っています。
亡くなった人が、夢に出て来ることがあります。
そんな時は、実際に会っていることが多いと考えられます。
眠っている時、魂は肉体から離れて、霊界に行っています。
そこでは五感はなくなり、霊的な感覚器によって、霊界にいる人の姿や思念を感識できるようになります。
思念を感識できても、地上の言葉に変換できなければ、何を伝えたのか、頭で分からなくなります。
起きたら忘れてしまうのは、この世の人が現実逃避をしないための、神の配慮なのかもしれません。
このように、五感では認識できない、霊的な感覚やつながりが存在しています。
気付いていないだけで、霊的なつながりを通して、さまざなメッセージや力が伝わって来ています。
もし、地球上の全てのものが失われて、自分1人になってしまったらどうでしょうか?
食べるものに事欠き、数週間しか生きられないでしょう。
地球に人間しかいなくなってしまったらどうでしょうか?
植物がいなくなれば、大気中の酸素は減り、二酸化炭素が増え続け、生きて行けなくなるでしょう。
人と人、人と動物、動物と植物、それぞれがそれぞれの役割を果たすことで、私たちは生きて行けます。
どれもが欠かせない存在です。
自分が存在する意味はどこにあるのだろう?と、思う人がいるかもしれません。
人体を見て下さい。
数十兆個の種類の異なる細胞が集まって構成されています。
1つ1つの細胞はとても小さいです。
小さくても、人体を構成する一部に変わりありません。
神経細胞、筋肉細胞、上皮細胞、血液細胞など、それぞれが明確な目的(役割り)があって存在しています。
1人の人間も、全く同じです。
地球と言う惑星を構成する一部です。
地球全体から見ると、取るに足らない小さな存在に思えますが、それぞれが明確な目的があって存在しています。
けれども、地上に生まれると霊的な視野を失い、生命のつながりや目的(役割り)が見えなくなり、意味のない存在に思えてしまいます。
存在しているだけで、何らかの影響を周りに与えています。
息を吸って吐けば、ガス交換が行われて、大気に影響を与えています。
自分が吐いたガスを、植物は生きる糧にしています。
自分の行いや、発せられた言葉は、良くも悪くも周りに影響を与えています。
想ったことも、波動となって周りに放たれ、影響を与えています。
強弱はありますが、周りに何らかの影響を与えながら、私たちは生きています。
他者を大切にすれば、調和が生まれます。
自分勝手な行動をすれば、調和を乱します。
五感で感じられなくても、自分から発せられたものにより、周りに変化が起きています。
その変化こそが、生きる意味の1つかもしれません。
全細胞が同じ血液によって生かされているように、全生命は同じ霊力によって生かされています。
個々の生命は、全生命のために存在しています。
同時に、全生命によって個々は生かされています。
生命は1つであり、霊的につながっています。
困っている人がいると助けたくなるのも、私たちは神的な存在として、つながっているからです。
能登でのボランティア活動(1月27日:日経新聞より) |