2023年7月16日日曜日

寿命は決まっている


ある方のご主人が突然、亡くなりました。

お子さんと外出中に倒れて、そのまま息を引き取ったそうです。

亡くなる前の数ヶ月の間、ご主人は「時間がない」と、しきりに言っていたそうです。

「時間がない」と言っていたのを「もうすぐ死ぬ」と解釈できるはずもありません。

ご主人も、自分が死ぬとは思っていなかったでしょう。



シルバーバーチの霊訓には、こう書かれています。

「地上人生の期間、つまり寿命が切れる時期は、たいていの場合あらかじめ分かっています。」

寿命は決まっていて、魂は知っているけれども、頭で思い出せないと考えられます。



もし、思い出せたとしたらどうでしょう?

あと5年で死ぬと分かったら、落胆してしまうかもしれません。

残りが数日になったら、嘆いたり、怖れたりしてしまうかもしれません。

死ぬ時が分かっていて、平常心で生きるのは至難の業です。

地上の人は、それほど強くないので、知らされないのだと思います。

ご主人は、残された時間が少ないことを漠然と察知して、焦りのようなものを感じて、そんなことを言ったのでしょう。



私たちの本来の住処は霊界です。

快適な霊界を離れて生まれて来たのは、この世でしか経験できないことを通して、学び成長するためです。

人生には、およその計画があると言われています。

自然法則(因果律)の働きによって、成長するのに相応しい出来事が、最適なタイミングで起きると考えられます。

もし偶然に支配されているとしたら、必要な経験をできるかどうかは運任せになり、人生は混沌としたものになってしまうでしょう。



自然法則を創った存在を「神」と呼ぶことにします。

神の心が、自然法則となって宇宙に顕現しています。

自然法則の働きによって、不完全な私たちは、完全(神)へと向かって進化しています。

人生に計画があるのは、効率良く、順序立てて進化して行くための、神の配慮だと考えています。



人生の計画の最後に組み込まれているのが「死」です。

死ぬ時期、死に方は、人によって大きく違います。

他の出来事と同様に、自然法則の働きによって起きているので、そこには神の配慮(愛)があるはずです。



生命の営みは永遠です。

死んでいなくなってしまうのではありません。

本来の住処に戻るだけです。

戻るための自然現象が「死」です。



以前、疑問に感じたことがありました。

あるブログに、生まれて数時間で亡くなった赤ちゃんのことが綴られていました。

この赤ちゃんは、何のために生まれて来たのだろうと、思わず考えてしまいました。

きっと、ご両親も同じことを考えたと思います。

お母さんの胸に抱かれて死ぬために生まれて来たとしか考えられません。

本当にそうなのかもしれません。

霊的な資質を手に入れて、自分が成長するために生まれて来たのであれば、地上にいる時間はあまりにも短すぎます。

そうではなく、ご両親をはじめ、地上で関わる人たちの成長を促すために生まれて来たのではないでしょうか。



「あの子の分まで生きよう」と思うようになる人もいるでしょう。

その子の分まで生きようとすれば、自分一人のために生きるよりも、内容の濃い、充実した人生になるはずです。

挫けそうになった時、諦めそうになった時に思い出して、困難を乗り越えて行く人もいると思います。

全ての命を慈しむようになる人もいると思います。

生きていることに感謝し、毎日を大切に生きようとする人もいると思います。

悲しんで苦しんだ末に魂が目覚め、生命の真実に気付いて、まだ知らない人に伝える人もいるでしょう。

そのどれもが、魂の成長へとつながっています。



自分のためではなく、他者の成長を促すために生まれて来た魂であれば、高い霊格を備えているはずです。

そんな気高い魂が、自分の元に生まれて来てくれたことに感謝する時が、きっと来ると思います。



「こんなに良い人が何故?」「こんなに良い子が何故?」

良く聞かれる言葉です。

そんな良い人、良い子だからこそ、地上で学ぶこと、償うことが少なかったのです。

早々と目的を果たして、戻って行ったのです。



本来の住処に戻ることができて、大きな悦びを感じているはずです。

地上を経験して手に入れた霊的な資質を存分に活かす生活を始めています。

全体のために、自分が役に立てる幸せを感じながら生きています。



まだ目的を果たせていないので、私たちは地上で生きています。

本来の住処に戻れるのはいつになるのかは分かりません。

その時がいつ来ても良いように、今を精一杯生きることを、死を持って伝えることが地上最後の目的だったのかもしれません。



生まれて来る目的、宿る肉体の生物学的条件、関わる人たちの成長、その他窺い知れぬことが総合的に勘案され、自然法則の働き(神の叡智)によって、寿命は決まると考えられます。

永遠に続く生命活動の中で、地上にいる時間の長短は、大した意味はありません。

目的を果たすことに意味があります。



最後にシルバーバーチの霊訓から引用します。

「一つとして偶然というものがないのです。偶発事故というものが無いのです。全てが不変絶対の法則によって統制されているのです。霊的な意識が芽生え、真の自我に目覚めた時、何もかも一目瞭然と分かるようになります。私は宇宙を創造した力に満腔の信頼を置きます。」


 

地上で生きられなかった赤ちゃんの想いを唄っています「泣いていいよ」


3 件のコメント:

イクミ さんのコメント...

ヒーリングの同志の方へ

おはようございます。
昨晩ですが、匿名様からヒーリングの依頼がありました。
長い間、体調不良が続いて悩んでいるそうです。
詳しくは、本ブログの「必要としている人が導かれて来る」https://slverbirch.blogspot.com/2023/06/blog-post_18.htmlをご覧になって下さい。

今晩10時から3日間続けて、匿名様に向けてヒーリングを行います。
連休中でお忙しいとは思いますが、参加の方よろしくお願いいたします。

おじいちゃん さんのコメント...

イクミさん、こんにちは。
自殺を考えていると言う事を相談してから数年経ちました。ここ数年病気に変化が有り生きていることが毎日が苦痛です。
余命までの年齢が近づいてきました。今の一番の苦痛はいつ死亡する日がわからないことが一番の苦痛はです。
死亡時期を知るとそこまで頑張ろうと考えていけますが死亡時期をわからないといつまでも頑張れば良いのわからず永遠に続きそうで
疲れます。このような時どうのような考えを持てば良いのかわかりません。
シルバーバーチの霊訓では、死亡する日は自分で決めて来ている。自分ではわからないが、魂は知っている。

これに近いことが近親者でありました。祖母が妹の前に現れました。祖母と兄弟の関係は最悪の状態でした。その時妹は霊感が強くいいことも悪いこともあったそうです。

ある団体の属していた時上記のことがあるとききました。みんなが同じこと経験するわけではありません。何らかの条件が揃ったとき起こりるようです。

高齢者単身であるため死亡準備と死亡後の事をやってくれません。この事やってくれる民間団体はあります、利用するには高額のお金がかかります。数年前に会社が倒産しました入れたお金は返ってきません。国にこれを埋める行政サービスありません。

余命から現在の自分の年齢を考えると7年あります。自殺を考えてからもう十年以上になります。病気に波がある為に酷い時は死ぬと楽だろうなと考えしまいます。最近は涙が止まらい状態続きこれが苦痛です。
介護を受けてから10年経ちました。できないことが多くなりました。介護度が5になる自己負担額が10万円を超えます。高額の保健費用は支払うお金はありません。老人ホーム入っていたら保証人が支払いをできない時はホームから退去しないといけないです。路上で死亡することに。死亡するすれば生き地獄がなくなり安心します。

国は100歳ライフなどバカ事を抜かしいます。100歳を超えて生きる人が多く存在するでしょう、それはそれで良いと思います。
仮に間違って100歳まで生きたとしたら生き地獄です。

ケアマネジャーに疑問に思っていることを質問しました。担当のケアマネは現在80人ケアしています。皆さんは長生きはしたくはないと思っていると言っていました。作家が言われいる長生きはすることは何がめでたいと言っていますし本にも書いています。

シルバーバーチ長生きする方向に進歩していると書かれている部分があります。現実とシルバーバーチが言われいること乖離が起こるのでしょうか。
疑問に思っても現実を受け入れるしかないです。

普及会のHPを何度も読みます、何度読んでも理解できないです。涙が止まらい状態が続くとHPを読むことも困難なります。HPの記事には本当に理解している人ほとんどいないと書いてある部分があります。これはシルバーバーチの事を言われいることを理解するには実践することで大切するとあります。
なんでもそうだと思いますが、読むことは誰でもできます。実践は本当に難しいです。実践すると
雲泥の差があり気が付かないことがわかります、その他いろんなことがわかります。

普及会のヒーリングを受けました何の変化もありませんでした。カルマに関係しているから変化がないと判断しました。

日本では安楽死を認められないかずっと疑問に思っていました。いろいろ調べると医療関係者が反対しているの記事が多くヒットします。
ある人から日本医師会が反対していると聞きました。高齢者は金づるだからそれを失いたくないと言うものです。これで納得しました。

尊厳死は法律は認めるられていませんグレーゾーンです。シルバーバーチは言及はしていませんが普及会が補足文章を上げています。
ある医師十分な医療を受けられいれば尊厳死などと考えはでてこない記事がありました。この記事に対してなんとも言えないです。
なぜ尊厳死を議論する場ないし、国会でも議論されません。コロナで尊厳死を希望した方いるようです。

自分は足が不十なため実践などはできません。ここ数年は室内をでるには年1,2回です。高齢者の引きこもりです。

このコメントを投稿するまで悩みました。高齢者の愚痴に捉えるられるからです。

イクミ さんのコメント...

おじいちゃん様

こんにちは。
お久しぶりです。

以前このブログにコメントをいただいた時は、こんなに大変な思いをされて生きている方もいるのかと思いました。
霊的真理をお伝えするだけでしたが、苦痛の中で良く踏み留まられて安心しました。

今は、あの時よりもおつらいのですね。
早く寿命が来ることを願っているとお察しします。

霊的真理には寿命は決まっていると書かれています。
それがいつなるのか判らない方が良いと書きましたが、おじいちゃん様のように判らないことが苦痛な人もいると思います。
判ったとしても、先が短ければ良いのですが、ずっと先であればそれに耐えられずに、良からぬ行動を取ってしまう人もいるかもしれません。
良からぬ行動を取らなかったとしても、良からぬ感情に支配されれば、さらに生きるのがつらくなってしまいます。
やはり判らない方が良いと思います。

おじいちゃん様の苦痛を伴った不自由さを理解するのは、私には困難です。
それでも言わせていただければ、その苦痛を伴った不自由さにも、十分に納得し得る原因があります。
今は分かりませんが、生き抜いて向こうに行けば、はっきりと判ります。

普及会の方から、ヒーリングを受けたのですね。
何も変わらなければ、言われるようにカルマが原因かもしれません。
前に書いたかもしれませんが、過去生で自らの命を絶ってしまい、摂理に反した罪の償いを今生でしている可能性があります。
病気やその他のことで徹底的に追い込まれ、死の誘惑にかられますが、それに打ち克って、今度は生き抜くと誓って生まれて来た可能性があります。
そうだとすれば、さらにつらい来生になってしまう行動だけは、絶対に避けなければいけません。
大丈夫だとは思いましたが、念のために書かせていただく失礼をどうぞお許し下さい。

真理の実践とは、人によってその内容は違って来ると思います。
おじいちゃん様は、今生を生き抜くことが実践だと考えています。
それが生まれて来た大きな目的でもあると思います。

今の苦しみがカルマの清算のために生じているのであれば、いつか償われる時が来ます。
死んだ時には解放されますが、その前に来るかもしれません。
いつかは誰にも判りませんが、あと1年、いや1か月後なのかもしれません。
苦痛を味わった分だけ、その時期が近づいているのは確かです。

尊厳死ですが、許されている国もありますが、霊的には許されません。
薬物などを使って死期を早めるのは、自然法則の働きに干渉していることになるからです。
選択した患者、投与した医師は、その罪を問われることになります。
乗り越えられない困難は生じないと霊的真理にありますが、耐えられないほどの苦しみや痛みは与えられないと言う意味でもあると思います。

本当におつらいでしょうが、生き抜いて今生で終わりにしましょう。
そうすれば、もっと自由に生きられる来世が待っていると思います。

お役に立てるのか分かりませんが、ご希望であればヒーリングを行います。
遠慮なく、おっしゃって下さい。