病気が自分を変える

コロナウィルスの流行が収まりません。

人間はワクチンで封じ込めようとしていますが、ウィルスは変異を繰り返し、抵抗しようとしています。

ウィルスの流行は自然現象であり、自然法則の働きによって起きています。

自然法則を創造したのは、神と言われる存在です。

従って、今のこの状況にも神の意図があるはずです。

その意図を汲み取り、対応して行くことが、流行を収束させるために必要と考えられます。

地上の人間は、魂（霊）、精神、肉体から構成されています。

3つの異なる次元にまたがる存在と言えます。

人間を苦しめている病気の原因は、物質的次元、精神的次元、霊的次元のいずれかにあります。

ウィルスや細菌は、顕微鏡で確認できます。

体内に入り込み、増殖して、病気を生じさせます。

従って、感染症の原因は物質的次元にあると言えます。

感染及び発症には免疫力が大きく関わっています。

免疫力は精神と密接な関係があります。

強いストレスを受けると免疫力が落ちることは科学的に証明されています。

従って、精神的次元の原因も関係していると言えます。

ウィルスの流行は、住んでいる国や文化や生活環境にも大きく影響を受けます。

生まれる環境は予め決まっているので、霊的次元にも関係していると言えます。

従って、コロナウィルスは物質的、精神的、霊的それぞれの次元の原因が密接に関わり合って感染し発症していると考えられます。

私たちは今、ウィルスの脅威にさらされていますが、それ以外にもたくさんの病気があります。

病気は結果であり、原因が必ずあります。

やはり、３つの次元にまたがって原因が存在していることが多いと考えられます。

現代医学は、精神と病気との因果関係をようやく認めるようになって来ました。

しかし、霊（魂）の存在は相変わらず否定をしています。

そのために、霊的次元の原因は全く認められていません。

生まれながらの病気（遺伝子疾患）があります。

病気の発症は受精時です。

病気が結果であるならば、原因は受精以前に存在しなければなりません。

医学では受精以前の「生」は認めていません。

よって、生まれながらの病気は原因不明、あるいは突然変異とされています。

もし、肉体を超えた霊の存在を認めたならば、原因不明ではなくなります。

生まれながらの病気の原因は霊的次元にあり、過去生にあると考えられます。

私たちは成長するために、この世に生まれて来ています。

その病気を経験することが、自分の学びや成長のために、どうしても必要だったのかもしれません。

負荷のかかる肉体に宿れば、より大きな成長が得られると考えられます。

あるいは、過去生の過ちを、苦痛によって償うためだったのかもしれません。

いずれにせよ、病気になるのを承知して生まれて来たのですが、その時の記憶は意識に上ることはありません。

過去や未来に捉われてしまうのを避けるための配慮と考えられます。

生まれる前に原因が作られた時もあれば、生まれてから原因を作ってしまい、病気になる場合もあります。

生活習慣病などはその典型です。

物質的次元の法則に反した行いが原因で、結果として肉体が病気になることがあります。

過食を続ければ糖尿病になり、アルコールを飲み続ければ肝臓病になるリスクが高くなります。

反した行いを止めれば、進行を止められるのも、物質的次元に原因がある病気の特徴と考えられます。

しかし、そんな行いをするのも、何かしらの原因があるはずです。

仕事や家庭でストレスを感じて、食べ過ぎたり、アルコールを飲み過ぎたりしてしまう人も少なくありません。

そう考えると、生活習慣病の根本原因は、精神的次元にあるのかもしれません。

ストレスを感じると、何故アルコールを飲むのでしょう？

今はコロナで自粛していますが、駅周辺の飲食店では会社帰りの人がアルコールを飲んでいる姿を見かけます。

アルコールの助けを借りて、内に溜まった想いを吐き出しているように、私には見えます。

具体的に言葉として表現して出している人もいますが、騒いだり、怒ったりあるいは泣いたりして、別の形にして吐き出している人もいるようです。

溜めると健康に良くない、家に持ち込むのは良くないと、無意識に感じているような気がします。

ストレスが溜まると病気になるのは判っています。

それでは溜めないにするのには、どうすれば良いのでしょうか？

思ったことを遠慮しないでどんどん言う、したいことは我慢しないでどんどんする、そうすればストレスは大幅に軽減されると考えられます。

そんな生き方ができれば、どんなにか良いのでしょうが、どこかの独裁国家の元首ならともかく、現実には難しいと思います。

私たちが次に行くのは思念の世界です。

想ったことは直接相手に伝わり、やりたいことは何でもできます。

言いたいことが言えない、やりたくないことをしているのは、地上ならではのことです。

特殊な期間と言えますが、そんな経験も魂の成長にとって必要と考えられます。

地上では、自分の想い（思念）を肉体で表現しています。

想いは精神で具体化され、肉体を動かして具現化しています。

精神的次元に、地上にだけ存在する自我（以下自我）が形成されています。

自我は、外部を認識しながら自己表現をしています。

地上を安全に快適に生きることを指向しているので、利己性を帯びています。

人に良く思われたい、嫌われたくないと言う自我の働きによって、自分の正直な気持ちが言えなくなることがあります。

怖れや不安があって、言えなくなることもあります。

そんな状態が長く続くと、自分の内部に表現できない想いが次第に溜まって行きます。

あるいは、衝撃的な出来事が起きた時も、容易には吐き出せない強い想いが生じることもあります。

想いは肉体で具現化される元となるエネルギーです。

自分の想いが表現できない、あるいは吐き出せない状態が続いて、閾値を超えてしまうと因果律の働きにより、内に溜まったいた想いが肉体を変化させるエネルギーになる時があります。

その変化が、病気として認識されます。

吐き出せなかった強い想いが、病気を通して、表出していることもあるでしょう。

病気への怖れや怒りは、過去に生じていた、吐き出せなかった怖れや怒りなのかもしれません。

病気には苦痛が伴います。

苦痛は魂を目覚めさせます。

魂が目覚めると、内に溜まっていた想いに気付きます。

自我の働きは弱くなり、本当の自分の想いが表現できるようになります。

病気は、内に溜まっていた想いを解放させて、浄化させます。

本当の自分の想い、本当に大切なことに気付き、自分がやるべきこと、やりたいことを思い出します。

そこから、地上に生まれた目的を果たして行くことになります。

病気になったことに、感謝している人たちがいます。

そんな人たちは、本来の自分、本来の生き方を取り戻したからです。

病気は、物質的次元から見れば、心身の変化であり、禍以外の何者でもありません。

霊的次元から見れば、自分を根本から変える自然法則の働きの一環であり、成長するために存在していることが判ります。