霊的真理と出会い良かったことがあります。
死が怖くなくなりました。
死んだらどうなるのかが、はっきりと分かったからです。
その反面、この世を生きる大変さが、より一層感じられるようになりました。
死とは、魂が肉体から完全に分離する自然現象です。
思念を表現するために、地上だけに存在する媒体が肉体です。
生命の本質は魂です。
肉体は消滅しても、意識は変わりなく存在しています。
けれども、肉体が自分であると思っている人は少なくありません。
魂が存在するのならば、証明して見せてくれと言う人もいるでしょう。
残念ながら、誰にでもわかるような形で証明することはできません。
もし証明されたとしたら、与えられた地上の命を全うせずに、自らの意志で逝ってしまう人が続出すると予想されます。
生きるのがつらくても、自分の意志で逝ってしまうことは許されません。
死に対する怖れがあるからこそ、そんな過ちを犯さずに済んでいるのかもしれません。
死ねば終わりだと思っている人は、生きているうちにせいぜい楽しいことをしようと思います。
私たちは、楽しいことをするために、この世に生まれて来たのではありません。
さまざまな体験を通して、魂を成長させるためです。
終わりだと思っている人は、生まれて来た意味がわからないまま、生きていることになります。
魂の存在が信じられない人は、肉体のみに関心が行き、大切にしようとします。
どんなに大切にしても、肉体はいずれ朽ちてなくなる運命です。
一方、魂は存在し続けます。
大切にしなければならないのは、肉体よりも魂です。
この世界は自然法則の働きによって支配されています。
自然法則に反する行いをすると、魂に負債(カルマ)を抱えます。
抱えた負債を返済するためには、苦痛により償いをしなければいけません。
そんなことなど知らずに、過ちを犯してしまう人がたくさんいます。
魂は成長して行くように定められています。
けれども、償いをしている時には、成長することはできません。
魂の存在など意識せず、自然法則の働きを知らない人は、人生を遠回りしてしまう可能性が高くなると考えられます。
世の中には、霊的な能力を有する人がいます。
存在する目的は、霊的な力を顕現させて、眠っている魂を目覚めさせることにあります。
そして、目覚めた魂が真実(真理)を受け入れます。
地上に生きる人たちが、無用な遠回りをしないため、生まれて来た目的を成就する手助けをするために存在していると言えます。
魂が目覚める時期が来ている人がいたとします。
霊界の人たちは、さまざまな手段を講じて、霊的な能力を有する人のところへ導こうとします。
功を奏して辿り着くと、霊力が顕現することにより病気が癒されたり、亡き人からのメッセージを受け取ったりします。
この体験を通して魂が目覚め、意識が一気に拡がります。
そこから、生まれて来た目的を成就する人生が始まります。
ところが、霊的な能力を有する人の中には、高額の報酬を求めている人がいます。
時期が来た人と霊能を有する人を結び付けようとしている霊界の人たちにとって、お金は大きな障壁となります。
導くべき人を導けなくなってしまいます。
霊力の恩恵に与れる人はお金のある人に限られてしまい、ない人は目覚める機会を逸してしまうことになります。
そんな不平等なことを、霊界の人たちが望んでいるはずはありません。
高額の報酬を求めている人を見て、世の中はどう思うのでしょうか?
人のためではなく、自分の贅沢のためにやっていると思う人も少なくないでしょう。
自分が物質的なものを求めていて、霊的な愛を大切にしなさいと伝えたとしても説得力はありません。
霊的真理の普及の足かせとなっています。
地上は物質的な誘惑に満ち溢れています。
金銭欲、名誉欲などが満たされると幸福感が得られることを、霊界の人たちは承知しています。
過ちに気付かせようと、意図的に失敗をさせたり、窮地に追い込んだりするかもしれません。
幸運にも、その意図に気付いた人は、悔い改めることになります。
霊的な能力を有することは、諸刃の剣です。
人に喜びをもたらすことができると同時に、自分を貶めてしまう可能性もあります。
地上の人生を振り返る時が来て、行いの動機が明らかになります。
当初は人のためであったのに、次第にお金のためになって行く自分の姿を見せられたのなら、ひどく後悔するでしょう。
奉仕と言いつつ、蓄財のためであれば、その罪は倍加します。
慣れてしまうと、安易に考えてしまいがちですが、とても怖いことです。
生きて行くために必要なものは、霊界側が手配してくれるはずです。
他者に奉仕することで、霊的な報酬を得ているはずです。
持って行けるものはそれしかないことを、誰よりも知っているはずです。
真理を知って17年になります。
自分の中で革命が起きて、生き方が大きく変わりました。
1人でも多くの人に同じ経験をしてもらい、魂が救われるように祈りたいと思います。
自分への戒めの意味を込めて、シルバーバーチのこの言葉を再度書きたいと思います。
「真理普及の仕事を託された者に私から申し上げたいのは、現在のわが身を振り返ってみて、果たして自分は当初のあの純粋無垢の輝きを失いかけてはいないか、今一度そのときの真撃なビジョンにすべてを棒げる決意を新たにする必要はないか、時の流れとともに
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