2020年10月18日日曜日

美しい光(思念)を放つために


世の中の意識が、少しずつ変わっているのを感じています。

まだまだなところもありますが、総じて生命を尊重をするようになって来ていると、私は思っています。

社会的弱者に対する配慮が、以前よりもされるようになって来ました。

アフリカの子供への支援(ユニセフの㏋より)

人の権利や差別に対して、敏感になって来ました。
人種差別抗議デモ(時事通信)

毛皮のコートを着ている人は、めっきり少なくなりました。(牛革はまだまだですが・・)

北極狐の毛皮

100年前の日本の女性には、選挙権はありませんでした。

約80年前、600万人ものユダヤ人がナチスドイツによって殺されました。

今から、そんな時代に逆戻りするようなことはありません。

許されない世の中になっています。

これは、一時的な傾向ではありません。

一方方向に進んでいます。



人間は経験を通して学びながら、少しずつ進化しています。

進化とは、環境に適応するための肉体上の変化や、知性の発達を指しているように思えますが、そうではありません。

人間の本質は霊です。

進化とは霊性が向上することです。



霊性とは神性であり、神の心です。

私たちは、生まれながらにして神の心を持っています。

神の心が表現されている人ほど進化している人であり、自分ではなく周り(全体)に意識が向いています。

困っている人がいれば助けたくなり、社会のために何かをしようとします。

駅のホームから転落した人を、自分の命を犠牲にして、救おうとした人がいました。

神の心が発揮されるほど、我を忘れて、より次元の高い愛が表現されます。



散歩をしていると、レジ袋を片手に犬の散歩をしながら、ごみ拾いをしている女性に良く会います。

1日で拾うごみは、それほど多くはないでしょう。

しかし、それを何十年も続けていれば、すごい量になっていると思います。

車に道を譲ったり、電車で席を譲るのも、小さな親切です。

人を慰めたり、勇気付けたりするのも、優しさの表れです。

毎日のように、私たちは仕事や家事をしています。

社会や家族のために、何かしらの役に立っていることになります。

地味だけれども、長い間続けていれば、想像している以上に大きな奉仕となっていると思います。

日々の生活の中で、さまざまな形の奉仕をしながら、少しずつ霊性を高めています。



時に、災難や不幸と言われるようなことが起きます。

シルバーバーチの霊訓には、こう書かれています。

「地上生活の目的はきわめて簡単なことです。死後に待ちうける次の生活に備えて、本来のあなたであるところの霊性を強固にするのです。身支度を整えるのです。開発するのです。となれば、良いことも悪いことも、明るいことも暗いことも、長所も短所も、愛も憎しみも、健康も病気も、その他ありとあらゆることがあなたの霊性の成長の糧となるのです。その一つ一つが神の計画の中でそれなりの存在価値を有しているのです。いかに暗い体験も―暗く感じられるのは気に食わないからにすぎないのですが―克服できないほど強烈なものはありません。」

そして、こうも言っています。

解決しなければならない問題もなく、挑むべき闘争もなく、征服すべき困難もない生活には、魂の奥に秘められた神性が開発されるチャンスはありません。悲しみも苦しみも、神性の開発のためにこそあるのです。

苦しく、つらい日々が続いて、逃げ出したくなることがありますが、そんな時ほど魂は大きく成長して、神性が高められていると考えられます。



もし、死後に待ち受けている世界がないとすれば、苦しみは人生において全く不要なものです。

暗い体験は不幸でしかありません。

この世界は、余りにも不公平で不平等です。



死後の世界を、客観的に証明することは出来ません。

少なくても私の中では証明されていることであり、全く疑念はありません。



死後に待ち受けている世界こそが、真実の世界です。

この世界で表現されているものは、全て真実とは限りません。

嘘もあります。

虚飾もあります。

本音と建て前があります。

裏と表があります。



死後の世界では、肉体がありません。

魂が露わになり、白日の下にさらされます。

隠し立ての出来ない、ありのままが表現されてしまう、真実の世界です。



真実の想い(思念)が光となって、魂から放たれています。

肉眼で視えなかった思念が、霊的な眼によって視えるようになります。

美しい思念を放っているのか、醜い思念を放っているのか、その色彩によって一目瞭然です。

霊界に行くと、美の感覚はさらに鋭敏になると考えられます。

地上では、美しい外見の人に憧れる人が多いでしょう。

外見(肉体)がなくなる霊界では、露わになった魂が美の全てになります。



どんな思念が生じるのかは、霊の持っている資質によって決まります。

「慈悲」「慈愛」「寛容心」「協調的精神」「奉仕的精神」が、霊の持っている資質と言われます。

霊の資質が発揮された時、美しい思念が生じます。

美しい思念とは、大きな意味での「愛」と考えられます。



それでは、どの様にすれば霊的な資質が身に付くのでしょうか?

お金を払えば、身に付くものではありません。

学問の様に、本を読んだり、誰かに教えてもらって、身に付けられるものでもありません。

自らの経験を通して、身に付けるしかありません。



私たちは、霊的な資質を身に付けるために、志願してこの世に生まれて来ています。

そのために、さまざまな経験をしています。

うれしい経験もあれば、楽しい経験もあります。

苦しい経験もあれば、悲しい経験もあります。



うれしい経験や楽しい経験をすれば、喜びとなります。

同じ経験をしている人たちと、想いを分かち合えます。

誰もが望んでいる経験ですが、それだけでは霊的な資質は身に付きません。



苦しみや悲しみを伴う出来事は、誰も経験したくありません。

それでも経験しなければならないのは、経験しなければ決して判らない、言葉では伝えられない想いがあるからです。

経験をした人は、経験をしている人の、想いを窺い知れるようになります。

想いが共有された時に、他者に対して「慈悲」の心が生まれます。

経験したくないことを、経験することによって、霊的な資質を身に付けられ、神性を発揮することが出来ます。



許せない様な事象が起きると、怒りが生まれる人もいれば、哀れみが生まれる人もいます。

どちらが生れるのかは、個々の霊の資質によって決まります。

怒りが生れると、平穏さが失われ、内に秘めると苦しみとして感じられます。

怒りが生まれないためには、「寛容心」を身に付けるしかありません。

地上でいろいろな人と交わり、さまざまな経験を通して、怒りに苦しみながらも、自らが成長することによって、寛容心が身に付けられると考えられます。



死後の世界では、肉体はなくなり、周りには自分と良く似た人しかいなくなります。

そのために、病気の苦しみも、争いによる痛みもありません。

あらゆるストレスから解放された世界です。

そんな居心地の良い世界であれば、ずっといたいような気がします。



魂には、完全に向けて成長したい欲求があります。

そのために、自分に足りない資質を、どうしても身に付けたくなります。

シルバーバーチはこう語っています。

「何もかもがうまくいき、鼻歌まじりののん気な暮らしの連続では、神性の開発は望むべくもありません。そこで神は苦労を、悲しみを、そして痛みを用意されるのです。」



水で溺れて苦しい思いをした人は、真剣に泳ぎ方を覚えようとします。

快適な霊界にいるよりも、危機的な状況、追い詰められる状況になる地上に身を置いた方が、霊的な資質を身に付けるのには都合が良いと考えられます。

自分に欠けている資質に気付いて、それを身に付けたいと願う人は、苦しみや悲しみのある地上に生まれて、試練を経験することを望むようになります。

その記憶は生まれたと同時に封印されてしまうので、予定されていた試練の最中にいる時は、何で自分がこんな苦しい思いをしなければならないのかと思うばかりです。

過ぎ去ってみると、以前の自分と何か変わっています。

その変化こそが、霊的な資質を身に付けた証です。



霊界に行くと、望みを叶えるために、最適な経験であったことが判ります。

神の計らいの完璧さに感嘆して、感謝するようです。

この世で果たすべき目的を果たし、欠けていた資質を身に付けて、より美しい思念を放つようになっています。

究極の美である神へと続く無限の階段を、1つ上ったことになります。





8 件のコメント:

あさよ さんのコメント...

いくみ様
おはようございます

母がショートステイへ出かけてくれましたので
ゆっくりしています。

ブログ 拝見しました

苦しく、つらい日々が続いて、逃げ出したくなることがありますが、そんな時ほど魂は大きく成長して、神性が高められていると考えられます。

私も色々経験して生きてきました
今現在も…

けれど この経験をした結果
人にも優しく人に手を差しのべる事ができるように
なり、人の痛みも少し理解できる…

主人を亡くし
とてもとても 寂しい日々
でも、いつの間にか
人をこの世界の全てに
優しさを持てる事

きっと 守護霊様、主人の見守りと
いくみ様と出逢えたからと

いくみ様
私 なんとか
生きています…
ありがとうございます。

イクミ さんのコメント...

あさよ様

こんにちは。
お母様が、ショートステイに出かけたのですね。
無理のかからないように、介護サービスを有効に利用して、少しでも長く家にいてもらいましょう。

更新したブログを読んでいただき、ありがとうございます。
今回の内容は、あなたみたいな人に読んでもらいたいと思っていました。
地上的には不幸としか言えない出来事でも、霊界に行って成長のために起きていたことを知ります。

あなたはご自身の経験によって、同じ経験をしている人の苦しみや痛みが判るようになり、優しくされています。
あなたから勇気をもらい、励まされ、感謝されている人がいることを、私は知っています。

想いを共有して、私たちが1つになって行くのには、それに相応しい経験が必要です。
何回も生まれ変わりながら、さまざまな経験を通して、霊的な資質を身に付けています。
あなたは今生で、最愛の人との別れを経験しているのですが、過去生で経験している人もいれば、来生で待っている人もいるでしょう。
慈悲の心は、霊界で最も美しい思念ですが、それを身に付けられいると思います。
悲と言う字があるように、慈しみの心は深い悲しみの経験をして生まれるものと考えています。

ご主人もそうですが、守護霊は自分の存在に気付いてもらい、あなたを援助しやすくなりました。
いざと言う時に、助けてくれているのを感じることが出来るでしょう。

あなたは1人ではありません。
ご主人と守護霊はあなたの成長を願いながら、ピッタリと寄り添っています。
3人で生きていることを忘れないで下さい

あさよ さんのコメント...

いくみ様

ありがとうございます。

昨晩 弟が探していました
施設に空きがでたと
私は 母を世話していたいと
話ました…
けれど
弟から お姉さんが倒れたら
誰が?と言われ
答が見つかりませんでした
苦悩、迷い、を経験しています…

誰にも 先はわからない‼️
でも心は母とともにと思います

いくみ様

ご主人もそうですが、守護霊は自分の存在に気付いてもらい、あなたを援助しやすくなりました。
いざと言う時に、助けてくれているのを感じることが出来るでしょう。

このお言葉を信じて
過ごします。

イクミ さんのコメント...

あさよ様

こんばんは。
探していた施設に空きが出来たのですね。
この様なことは、ご家族の総意で決まります。
そうです。
心はお母様と共にいて下さい。

霊界の人たちは、想像している以上に、地上にいる人を援助をしています。
気付いた時は、感謝をして下さい。

さくら さんのコメント...

イクミ様
いつも心に染み渡るブログを大変ありがとうございます。

今日のこちらは、秋晴れの気持ちの良い日でした。
心地よい風を頬に感じながら歩いていたら、ふと、4年前の情景の中で歩いている不思議な感覚になりました。
もしかして…と思って日にちを確認してみたら、4年前の同じ日に大切な人と秋空の中、会っていた日でした。
やっぱりいつもそばに居てくれるんだと、とても嬉しく思いました。

ブログの中にあるシルバーバーチの霊訓の「長所も短所も、愛も憎しみも、健康も病気も、その他ありとあらゆることがあなたの霊性の成長の糧となる。」という文章…。
以前、イクミ様のブログの中でもコメントさせていただきましたが、今年のお正月に魂の大切な人からのメッセージと重なり、ハッとしました。

お正月に車の中で突然入ってきたメッセージは、「肉体を離れた今、全てが愛しいと思ってる。関わった場所も人も、辛かったこと、嬉しかったこと、全てが愛しい。
どれもこれも、どんな人も、どんな場所も出来事も。」このような言葉でした。
この世で私達が体験する全てのことは、喜びも悲しみも、全てが尊く大切で意味があるんだと送られてきたこの言葉をずっと大事にしています。

肉体を離れた大切な人は、本当に生前と何ら変わることなく、支えてくれているのがよくわかるようになりました。

つい最近、傷つく言葉を投げ掛けられて落ち込んでいた時には、「何も中のものを壊されたりしないから大丈夫。ずかずか侵食したりしないから安心していて。」とメッセージがありました。
私の大元(魂や心のこと)を壊されたり曲げられたりはされないから、どんなことをされたり言われても大丈夫だよ、という事だと思います。
このメッセージを受けてから心が軽くなって元気を取り戻すことができました。
本当に今でも心強い味方になってくれていて、感謝する毎日です。

シルバーバーチの霊訓もずっと読み続けています。
少し高額ですが、一冊一冊増えていく本棚が嬉しいです。

先週大きな書店に行ったのですが、購入したいと思う本が全くありませんでした。
今の私にとっては、シルバーバーチの霊訓を読むことが一番リラックスできる時間であり、楽しみになっているからです。

イクミ様のブログを訪れること、大切な人に意識を合わせること、シルバーバーチの霊訓を読むこと…。
どれも私に癒しを与えてくれていて、とてもありがたいです。

あさよ さんのコメント...

いくみ様

早々のお返事ありがとうございます。

やはり いくみ様の言われた通り
主人、守護霊様が援助して下さいました
弟夫婦
亡き弟の家族とも話し合い
私が中心になりお世話をして
自宅で母と生きていくと決めました。
私に何かがおきた時の為
あらゆる介護を計画しておくと伝えました。

私 母のおかげで
魂の成長ができるのですね

あらゆる困難もあるでしょうが
家族と共に母との時をすごします。

いくみ様
私は主人をも実弟も亡くしましたけれど
甥、姪、義妹から 優しくして貰っています

霊界に居る皆に助けられていること
感じます、感謝の気持ちです。

いくみ様
シルバーバーチの霊訓
ご本があるのでしょうか?
書店で購入できるのでしょうか?
読んでみたいと思います
探します。

イクミ さんのコメント...

さくら様

おはようございます。
更新したブログを読んでいただき、ありがとうございます。
日に日に秋が深まって行くのを感じますね。

秋空の下を歩いていたら、不思議な感覚になったのですね。
大切な人が一緒にいたことを思い出して欲しくて、意念を送ってくれていたと思います。
傍にいることを改めて感じて欲しかったからだと思います。
自分の意向が、直ぐに反映されるので、うれしく思っていることでしょう。

シルバーバーチの霊訓の言葉と、あなたが受け取ったメッセージが重なったのですね。
彼は今、神の摂理の働きがはっきりと判る世界にいます。
生前、ご自分が信じていたことが、その通りになっていることに、安心と共に悦びを感じていると思います。
霊的真理は、もっと伝えておきたかったことだと思いますので、シルバーバーチの霊訓を彼からのメッセージだと思いながら読まれて下さい。

霊界に行くと、全てのことに意味があって起きていたことが判ります。
全てのことは、神が創った自然法則の働きによって起きているので、偶然はありません。
自分の学びや成長にとってかけがえのない意味があることを、この世にいる内に気付けたのは、とても幸運なことです。
彼も喜んでいるでしょう。

あなたが傷ついた時に受け取ったメッセージも、シルバーバーチの霊訓に書かれていることです。
「地上で起きるどんな出来事もあなたを霊的に傷つけることは出来ません。」と明言されています。
傷ついていたのは、地上的な自我だと思います。

彼は、必要な時に、適切な真理を投げかけてくれていると思います。
正しいことは、シルバーバーチの霊訓を読めば判りますが、有難いことです。

あなたと同じで、本屋に行っても読みたい本がなくなりました。
地上的な知識は、地上を去れば意味を持たなくなります。
永続性のある霊的な知識をもっと持ちたいのですが、残念ながらシルバーバーチの霊訓を超える書籍にお目にかかったことはありません。

現実の世界を生きるのは大変ですが、霊的な世界に意識を向けることで、癒される力を享受できると思います。

イクミ さんのコメント...

あさよ様

おはようございます。
お母様と自宅で一緒に暮らすことにしたのですね。
あなたが決めたことを、守護霊とご主人は喜んでいると思います。

お母様はあなたを成長させてくれる、かけがえのない存在だと思い接して下さい。
ただ、無理をして、心身を疲弊させないように気を付けられて下さい。
何かあればケアマネージャーに連絡して、有効に介護サービスを利用して下さい。
ご親族もいるので、大変な時は遠慮なく頼られたらどうでしょうか。

あなたがそうと決めたら、霊界の人たちはいろいろと援助をしてくれると思います。
その事が、大分感じられるようになって来たので、本当に良かったです。
(その辺のこと次のブログで書きます)

「シルバーバーチの霊訓」は、出版元が廃業したので、本屋では手に入りません。
再版された書籍がアマゾンで手に入りますので、シルバーバーチの霊訓で検索されて下さい。
まず、第一巻を読んで下さい。