2026年7月5日日曜日

愛について


仕事をしていると、イラっとしてしまうことがあります。

その多くは、思った通りに自分ができない時や、自分が伝えた通りに周りができない時に生まれます。



思った通りにできないのは、肉体を持つ地上の宿命です。

思っていることが、上手く伝わらないのもそうです。

分かっていても、ついそのことを忘れてしまいます。



霊界に行けば、そんな感情は生まれません。

思ったこと(思念)が、肉体を介さずに忠実に表現され、言葉を介さずに正確に伝わるからです。



地上では、霊(魂)から生まれる思念を、肉体を使って表現しています。

肉体と霊との間に、自我(精神)が存在しています。

自我からは、怖れや不安や怒りなどが生まれますが、それは肉体を守るために必要な感情でもあります。



死んで肉体がなくなると、(地上に近い界層を除いて)それらの感情から解放されます。

霊的な感覚だけになり、地上では分からなかった「エネルギー」の存在を感じるようになります。

世界が「生命エネルギー」で満たされているのが分かります。

生命エネルギーは愛を帯びています。



臨死体験をした多くの人が、地上に戻りたくない衝動に駆られます。

それは、愛に包まれた至福の体験をしたからです。

愛は宇宙全体(神)の意識そのものであることを実感する人もいます。



そこで既に亡くなっている人と会い、「やり残していることがある」「まだ早い」と言われる人がいます。

地上での目的を果たしていないこと、寿命が来ていないことを知っている守護霊が、その人に言わせているのかもしれません。

戻ろうと思った瞬間、魂は肉体に戻ります。



そんな愛に満たされた世界を離れて、地上に生まれて来るのはどうしてでしょう?

人間には、自分をもっと高めたい、成長したいという根源的な欲求があります。

その欲求を満たすために、地上に生まれる必要があったと考えられます。



ところで、空気の存在を意識して、感謝しながら生きている人は、どれくらいいるでしょうか?

ほとんどいません。

あまりにも自然に存在し、あるのが当たり前になっているからです。



霊界において、「愛」も同じです。

常に感じているものなので、空気と同じように意識することは少なくなります。

愛に満たされた霊界では、愛について学ぶのが却って難しいと考えられます。



地上に生まれると、想いが直接伝えられなくなります。

肉体によって、言葉や行動に変換して、伝えなければいけません。

言葉や行動に込められた想いを感じ取ります。

ところが、五感に圧倒されて、想いを感じ取る霊的な感覚は極めて弱くなっています。

想いを伴っていない言動に、騙されてしまうのはそのためです。    



想いが分からなくなる地上では、考え方や価値観や外面の違う人、自分にとって異質な存在として映ります。

そのために、怖れや不安を抱く時があります。

自分を守ろうとする意識が強く働いたり、自分に従わせようとしたりすると、争いになってしまうことがあります。

やられたらやり返す、負の連鎖によって、争いがエスカレートして行くことがあります。



他者の想いが分からない地上では、お互いを信じる必要があります。

そして、認め合い、許し合うことで、争いがが避けられて、平和に過ごすことができます。



飢餓に苦しんでいる人たちがいます。

貧しい国の国家予算よりも、はるかに多い財産を持っている人たちがいます。

同じ世界に住んでいて、どうしてこんな差が生まれるのだろうと思います。

自分の利益に関心が行き過ぎると、不利益を被っている人たちのことに無関心になります。

持てる者が持たざる者に、慈悲の心を発揮して分け与えることによって、健全な世界になって行くと考えられます。



地球温暖化により、人間のみならず動物たちも苦しんでいます。

物質的に貪欲になり、利己性が増すことによって、環境は悪化して行きます。

個々が責任を自覚して、地球全体を思いやることが求められています。



多くの地上の問題は、「信じる」こと、「認める」こと、「許す」こと、「分け与える」こと、「思いやる」ことにより、解決することができます。

それらは神性であり、愛の一表現と考えられます。

解決するにはどうすれば良いのか?

起こらないようにするにはどうすれば良いのか?

霊界では起こり得ない、苦痛を伴う出来事を通して、愛について深く学んでいます。



窮地に陥っている時に助けてもらった恩を忘れることはありません。

落ち込んでいる時に励ましてもらったり、悲しんでいる時に慰めてもらったり、疲れている時に労わってもらうとうれしくなります。

「助ける」「励ます」「慰める」「労わる」ことも愛の一表現です。

そんな愛を表現する機会に恵まれているのが地上です。



地上にいる私たちは、それぞれが独立して存在しているという幻影の中で生きています。

愛は、お互いを引き付け合い、1つになろうとするエネルギーです。

愛が表現されることによって、霊的につながっていて、1つであることを自覚するようになります。





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