2012年9月2日日曜日

霊的真理を伝える



霊的真理は、地上で起こりうる全てのことに、明確な回答を出します。

世の中では、多くの人が苦悩を抱えながら、生きています。

そして、絶望的になったり、時に死を考えたりします。

私は、数年前から仕事が休みの日に、障害者施設でボランティアをしています。

入所者は主に20代の若者であり、 知的障害者、身体障害者、その両者を抱えている者など様々です。

家族と離れて他の障害者と共に寝食を共に しています。

医師、看護師、介護士をはじめ、その他手厚いサポートを受けて、皆さん明るく生活しています。

その中に1人気になる 子がいます。

年齢は20代前半の男性で、重度の身体障害があり、1日の大半をベットの上で過ごしています。

ただ、知的障害はなく、普通に会話が出来ます。先日、訪ねた時も、他の入所者と離れベットの上で1人テレビを 見ていました。

右腕に包帯が巻かれていたので理由を尋ねると、思うようにならないことが多くイライラして自分で噛んだ ということでした。

そして、死にたいともらします。

不平、不満の思いに身体の苦痛と将来への悲観が重なってこの様な言葉が出たのでしょう。

以前から、頭痛や耳鳴りがすることが多く、他の人に気付かれない様にヒーリングをしていました。

「どう良くなった」と尋ねると、うんうんと首を縦に振って教えてくれました。

何回かその様な機会があり、「あなた伝わっているこの力は次の世界からくるのだよ」と言うと、静かに頷いていましたが、納得しているのか定かではありませんでした。

「死にたい」ともらした時に、痛みが強い背中に手を当てながら、本当に死んで(自殺)しまったたら、困難な状況から逃げたことに対する、ものすごい後悔が待っているので乗り越えなければいけないことを、伝えました。

そして、「本当のあなたは心の奥にある魂で、この不自由な身体ではない」こと、「この不自由な体に生まれて苦しい思いをするのは、あなたの向上にとって意味のあること」であり、「いつかはこの身体から開放されて自由になる」と伝えて、最後に「これで終わりじゃない」と繰り返し言いました。

静かに耳を傾けていました。

以前の私でしたら、ただ同情するばかりで掛ける言葉も見つからなかったと思いますが、迷うことなく言葉が出てきました。

霊的真理は慰めではなく、真実ですから、こんな場面で力強く伝えられることが、すごくうれしいのです。

たとえ、今は信じてもらえなくても、いつか真理の種が芽を出してくれると思います。








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