私は今年で60才になります。
月日が経つのは早いものです。
昔の私でしたら、あと30年位しか生きられないと寂しく思ったかもしれません。
霊的な知識を得た今は、あと30年位で向こうに行けると思うようになりました。
向こうの世界に行くには、あることを経験しなければいけません。
それは「死」です。
私にとって、死は怖いものでした。
死ぬと意識がなくなってしまうと考えていたからです。
自分自身が消滅してしまうのが、無性に怖かったのです。
医学的に、脳の活動が完全に停止(脳死)した状態が、人の死と定義されています。
脳の活動が停止すると、意識はなくなると考えられています。
本当に、脳の活動が停止すると意識がなくなるのでしょうか?
1991年、アメリカで行われた手術で、興味深い出来事が起こりました。
手術を受けた人は、パム・レイノルズと言う女性ミュージシャンでした。
彼女には、大きな脳動脈瘤があり、それを除去する手術が予定されました。
極めて難易度の高い手術であり、動脈瘤を除去するために、低体温下で心肺を停止させて、一時的に脳の血流を完全に止めなければなりませんでした。
全身麻酔を施すために、彼女の眼はガーゼで密閉され、耳には脳幹部の脳波が停止しているのを確認するために、100デシベルの音量の音楽が流れるイヤホンが装着されていました。
これによって、目や耳から外部の情報は一切入らなくなりました。
手術が始まる前、脳の血流が完全に止められ、予定通り彼女の脳波はフラットになりました。
心肺が停止し、脳の活動も停止し、人の死に当たる状態となりました。
手術が始まった時、彼女には驚くべきことが起きていました。
麻酔剤を注入され意識を失った後、脳波がフラットになっているのに、頭がい骨を切るのこぎりの音で意識を取り戻したそうです。
そして、執刀医の肩のあたりから手術の様子を眺めていたそうです。
また、医師のこんな会話も聞いていたそうです。
「静脈と動脈が細すぎる」
手術中に自分に起きていた不思議な出来事を、後で周りの人に話しました。
あり得ないことだと、家族は笑ったそうです。
ところが、現場にいた医師たちは青ざめたそうです。
彼女が語った内容と、手術室で起きていた出来事が完全に一致していたからです。
この事実は、しばらくの間、固く口留めされました。
その理由は、麻酔の効きが不十分だった可能性があり、医療ミスとして訴えられるかもしれなかったからです。
しかし、術中の脳波はフラットになっていたのですから、覚醒していた可能性は0%です。
手術中の女性に起きた出来事から、2つの事柄が導き出されます。
1つは、脳の活動と意識は全く関係ない。
もう1つは、意識は肉体から離れて存在し得る。
意識は、物質的なものではないことは明白です。
私が知っている霊(魂)の概念と一致しています。
意識の本体は霊(魂)と考えても良いのではないでしょうか。
偉人として世界中に知られているヘレンケラーは、人生観を変える体験をしています。
15,6才の頃に書斎にいながら、意識は遠く離れたギリシャのアテネに行っていたそうです。
その体験について、著書「私の宗教」の中で、こう書いています。
「私の霊魂が実在すること、しかもそれは場所や肉体の制約を完全に超えていることを悟ったのでした。何千マイルも彼方の場所をこんなにありありと“見たり”感じたりしたのは、私が霊そのものであり、そのことにもはや疑う余地はありませんでした。」
ヘレンケラーの意識は肉体から離れ(幽体離脱をして)、アテネの風景を霊的な眼で視ていたと考えられます。
五感を通さなくても、外の様子を認識することが出来たのです。
視覚と聴覚を失っているヘレンケラーにとって、その体験は驚きであると共に、大きな悦びであったのに違いありません。
ヘレンケラー |
全ての現象を、脳の働きで解釈しようとする人がいます。
科学的に証明することが出来ない魂の存在を頑なに否定し、こじつけに過ぎない理論(仮説)を展開しています。
魂は物質を超えた存在です。
五感に触れるものではないので、普段意識することはありません。
そのために、自分の本質であるのにも関わらず、存在を信じられなくなっています。
そんな人たちに、1度聞いてみたいことがあります。
科学的に証明されていない「愛」は、存在していないのでしょうか?
脳が作り出した幻覚なのでしょうか?
実感したことがある人なら、確かに存在しているのが判るはずです。
愛の存在は肯定し、魂の存在を否定するのならば、それこそ科学的な態度ではないと思います。
それでも、目に視えない愛の存在を信じている人であれば、目に視えない魂の存在も信じられるようになるはずです。
何故なら、愛は魂から生まれて、魂で感じているものだからです。
さまざまな思念は脳ではなく、意識の本体である魂から生じています。
この世では、思念を肉体によって表現しています。
悲しければ涙を流し、怒れば怒鳴ったりします。
伝えたいことを言葉にしています。
コンピューターは、入力されたものを演算処理をして出力しています。
脳も同じで、精神から入って来た情報を処理して、肉体に指令を出しています。
この世に生きる私たちは、五感を頼りに生活をしています。
そのため、コミュニケーションには手間がかかります。
思念が生まれると、精神の働きによって、どう表現するべきかが決められ、脳から肉体に指令が出されて、肉体がそれに従って動き、外に向かって表現されます。
この一連の作業が無意識に行われています。
外に向かって表現されたものは、他者の五感によって受け取られ、脳で処理され、精神が認識し、それに応じた思念が生まれます。
コミュニケーションとは、その繰り返しです。
あの世に行くと、一気に簡略化されます。
思念は、インスピレーションとなって相手の魂に直接伝わります。
以心伝心なので、肉体や脳が存在しなくても良いのです。
あの世でもこの世でも、同次元の人同士とのコミュニケーションは、さほど難しくありません。
ただ、この世では思っているのと違うことを伝えたり、思っているのと違ったことが伝わったりします。
嘘が存在し、齟齬が生じるのがこの世です。
あの世ではあり得ません。
携帯電話が普及している現代において、直接会わなくても、コミュニケーションするのが当たり前になっています。
ところが、電話などの通信手段がなかった時代では、直接会って、コミュニケーションをしなければなりませんでした。
あの世の人にとってこの世の人は、携帯電話で会話をしている私たちが、電話がない時代の人たちを眺めているのと同じで、非効率で不確実な手段でコミュニケーションをしているように見えているはずです。
この世とあの世では、コミュニケーションの仕方が全く違います。
従って、次元を超えてコミュニケーションをするのには、どちらかが相手の仕方に合わせなければなりません。
あの世の人には、もう肉体はありませんので、この世の人に合わせるのは不可能です。
私たちは、五感(肉体)を通したコミュニケーションに慣れ切っています。
けれども、霊的な存在であることに変わりはありません。
思念を感じる能力が、元々備わっています。
その能力が賦活化されれば、コミュニケーションは可能なはずです。
この世にいる人とあの世にいる人の違いは、肉体を介して自己表現をしているか、介さずに表現しているかの差だけです。
この世にいる人も、睡眠中は意識は肉体から離れ、あの世に行き、肉体を介さずに自己表現をしています。
臨死体験をしている時もそうです。
手術中のパム・レイノルズさんですが、他界しているおばあさんに呼ばれて、意識が自然に上昇し始めたそうです。
トンネルのような場所を通り抜けると、そこは眩い光の世界で、光で出来たような人たちがいたそうです。
おばあさんの他に、他界した伯父さんもいましたが、なぜか先に進めないような気がしたそうです。
その後、伯父さんに付き添われて、トンネルの入り口まで戻りました。
そこにはシーツに包まれた自分の体が横たわっていて、それを見て怖くなったそうです。
伯父さんに背中を押し出されるように自分の体に入りましたが、冷たいプールに飛び込むような感じがしたそうです。
臨死体験をした人は、彼女のように他界した人たちと会っているはずです。
夢と一緒で、その時のことを頭で理解し切れないので、思い出せないのかもしれません。
死ぬと意識がなくなり無になると証明した人は、誰一人としていません。
死と言われる状態になっても、意識はなくならずに、肉体から離れて存在していたと証言している人はたくさんいます。
どちらが真実なのか、判り切ったことです。
不毛な論争はもう終わりにして、前に進んで行く時期が来ているのではないでしょうか。
心臓の鼓動は、いつの日か止まります。
それに伴い、脳の活動は完全に停止します。
瞳孔が散大して、医師が死を宣告するでしょう。
肉体は火葬されて骨になります。
けれども、意識は変わらずに存続しています。
死は怖くないのです。
13 件のコメント:
イクミ様 こんにちは。毎週欠かさず投稿を読ませていただいていますKOKOROと申します。
死ぬのは怖くない、肉体は無くなっても魂はずっと生き続ける、イクミさんのブログやシルバーバーチの霊訓を読み、納得し、頭ではわかっているのに、、、なかなかその恐怖が消え去りません。
ちょうど一年前、イクミさんにヒーリングをお願いしたものです。海外在住です。あの時は本当にありがとうございました。
子宮と卵巣に問題があり、当時不正出血があったのですが、ヒーリングをお願いした後一度も出血がありません。コロナが落ち着いたら病院に検査に行こう、、、と思いながら行けずに今に至ります。私は45歳になりましたがそろそろ更年期も始まることも考えますが、ここ数ヶ月生理が不安定になってきました。私は今すんでいる韓国の病院を過度に疑ってしまい、「病院に行ったら騙される」「ひどい目に遭うんじゃないか」という被害妄想な性格があるようです・・・なので毎年日本の実家に里帰りするとき、一番必要な歯科と産婦人科に行き検診と治療をしていました。日本の病院だと何故か安心できるのです。しかしコロナが始まり、日本へ帰国することができなくなってしまい。。
前回のイクミさんのお話にもありましたが、私は歯軋りがひどく、マウスピースを一日でもせずに寝ると次の日頭が痛くてたまりません。日本の歯科では、歯軋りがひどくて歯が真っ平らになっており、そのため歯茎に隙間も多いと言われました。寝る時以外も無意識に歯を食いしばっています。
歳を重ねるごとに、この国に適応できない自分がいて、今はいつ歳をとった母に会いに行けるのか日々不安で、ふとした時に涙が出てきます。なぜ外国に住むことを選んだのか、最高の親不孝娘だ、など・・・
毎日毎日日本のテレビや音楽を聴きながら、日本のことばかり考えてしまう自分がいます。
イクミさん本当に申し訳ございません、、もう一度、お時間のある時、ヒーリングをお願いできませんでしょうか。
もっと大変な人たち、例えば医療従事者の方達など・・・私より大変な人たちがたくさんいるというのに、こんなことで頼って失礼極まりないと思っています・・・。
KOKORO様
こんにちは。
引き続きブログを読んでいただき、ありがとうございます。
前回ヒーリングをしてから、もう1年経つのですね。
不正出血はなくなったそうですが、生理不順になって来たのですね。
韓国の医療は、日本に引けを取らない位、高水準と聞いています。
ただ、韓国の人たちの中には、日本のことを良く思っていない人がいて、その話を見聞きしているので、不安になってしまう気持ちは判ります。
歯ぎしりがひどいようですね。
夜間の歯ぎしりは、日中のストレスを解消している生理現象とも言われています。
異国での生活は、想像以上のストレスなのでしょう。
コロナ禍のストレスが、さらに拍車をかけていると思います。
お母様のことも気になりますね。
ヒーリングの件、了解しました。
心身が癒されることを祈念して、日本時間の今晩10時に行いたいと思います。
今回は、同志である栗男様とMiki様が参加して下さると思います。
イクミ様、粟男様、Miki様、こんな私のために時間を割いていただき本当に感謝いたします・・・。
今日22時、私も準備して待ちます。どうぞよろしくお願いいたします・・・
KOKORO様
それでは、リラックスしてお待ち下さい。
イクミ様、MIKI様、粟男様
今日はヒーリングをしていただき本当にありがとうございました。
22時前に家事を片付け、机の前に座り、目を閉じておりましたが緊張したり雑念がすごくて、、、
途中から亡くなった父の写真を目の前におくと今度は涙が止まらず、最後はシルバーバーチの霊訓を読みながら過ごしました。
イクミさんの投稿に書かれていた養生訓6箇条を、自分の字でノートに書いてみました。今の私は半分以上守れていません。
意識して実行していきたいと思いました。
遅い時間にに失礼いたしました。
こちらで一度にお礼の言葉を申し上げてもよろしいのか・・・
心から感謝いたします。
KOKORO
KOKORO様
予定通り、ヒーリングを行いました。
緊張したり雑念があったと言うことですが、通常は眠くなることが多いので、霊力を受け取る妨げになっていた可能性があります。
よろしければ、明晩10時にもう1度行いますが、いかがでしょか?
イクミ様、昨日はサッカーをちょうどやっていて、我が家のサッカーファンたちが大音量でテレビを見ており、いつもより騒々しくて余計心が煩雑だったかもしれないです、、
明日、再度お手数をおかけしてしまいますが、、、どうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございます。
KOKORO様
おはようございます。
ご事情了解しました。
それでは今晩10時にもう1度行います。
イクミ様昨日は22時から10分もしないうちに眠ってしまい、目が覚めたら23時過ぎでした。その前の日はあまりに気持ちが散漫でしたので、昨日はおかげさまでゆったりできました。お時間を割いていただき本当にありがとうございました。歯軋りのため耳もしょっちゅう詰まった感じになり、この全ての根本的な原因はストレスかも、、と思います。いつも一度に色々なことを考えすぎて頭の中が散漫なのを改善したくもうずっと瞑想を試していますが全然頭が空にならずうまくできません。2021年は瞑想をうまくできるようになりたいと思うようになりました。イクミさんのブログでこれからも様々なことを気づかせてください。よろしくお願いいたします。
KOKORO様
おはようございます。
昨晩は上手く届いていたようなので良かったです。
歯ぎしりの原因となっているものを取り除くわけには行かないので、少しずつご自身が変わって行くしかありません。
認め合い、許し合うことが求められているのかもしれません。
ヒーリングに参加して下さったMiki様ですが、「迷うなかれ。影も日向も道は一つ」という言葉が浮かんで来たそうです。
また、Miki様は素晴らしい瞑想をなさっています。
参考になるかもしれませんので、よろしかったらMiki様のサイト(備忘録)ご覧になって下さい。
http://lady.huu.cc/Spiritual/index.html
イクミ様のおっしゃる通り、私自身が変わらないと何も改善できないと思います。
シルバーバーチの霊訓の中に、すべての問題と困難に対して正直に正々堂々と真正面から取り組んでこそ祈る権利があると書かれていました。
Miki様のメッセージにもハッとしました。私はまず自分が置かれた場所を受け入れ、ここでできることを探すこと・・・(私の独りよがりな解釈ですが・・・)
そう思いました。一つ、昨日とても嬉しいことがありました。シルバーバーチの霊訓の韓国語版を見つけました。数年間ずっと探していましたが韓国の検索サイトではシルバーバーチを探せずにいたのですが、本を購入して読まれている人も少しずついるようで、とても嬉しかったです。
Miki様のサイト、早速読ませていただきます。重ねてお礼申し上げます。これからもこちらでたくさん学ばせてください。
KOKORO様
シルバーバーチの霊訓の韓国語版が出ているのですね。
霊的真理を知っている人たちのコミュニティがあるのならば、そこに参加してみるのも良いのかもしれません。
また何かありましたら、遠慮なく連絡して下さい。
イクミ様
はい、本当にありがとうございます。日本に行ける日まで頑張って過ごします。
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