2026年1月4日日曜日

愛により1つになる

 

大晦日の夕方、神社にお参りに行って来ました。

もう何時間かすれば人で溢れるであろう境内には数人しかおらず、とても静かでした。

拝殿の前で手を合わせて、今年1年無事に終えられたことを感謝しました。

そして、霊的真理が行き渡り、世界が1つになることを祈りました。



私たちが生まれる前にいたのは、宇宙(全体)が1つであることを実感する世界です。

けれども、地上に生まれると五感で世界を認識するようになり、目に映るのは肉体(物質)だけです。

それぞれの人間は、独立して存在しているように思えてしまいます。



それは錯覚です。

地上においても、全ての人間は霊的につながっています。

全体は1つです。



霊的な知識がある人間だけが、そう思えるのではありません。

現実の世界から隔絶された環境に置かれて、そのことを実感した人たちもいます。

アポロ計画で月面に立った複数の宇宙飛行士が、自分と宇宙が一体であると感じたそうです。

漆黒の宇宙空間に浮かぶ地球を見て、1つの生命体のように思えたそうです。


物質しか見えなくなると、さまざまな問題が起こります。

戦争もそうです。

国境は人間の頭で勝手に拵えたものです。

境などは、どこにも存在していません。

国が違っても、そこにいるのは同じ魂を持った人間です。

同じ人間同士が争うのは、私たちは霊的な存在であり、霊的につながっていることをすっかり忘れているからです。



何かが起きると、日常の意識から霊的な意識に切り替わることがあります。

人類が滅亡するかもしれない大きさの小惑星が地球に衝突することが分かったらどうでしょう?

危機的な状況に、多くの人の霊的な意識(魂)が目覚めるでしょう。

そして、全ての人間は同じ地球を生きている同胞であることに気付くでしょう。

直ちに戦争を止めて、国を超えて協力し合い、困難に立ち向かうでしょう。



1人で泣いている子がいると、気になって声をかける人がいます。

親とはぐれて寂しそうにないている子猫がいると、可哀想になって家に連れて帰る人がいます。

災害が起きて、困っている人がいると、仕事を休んでボランティアに行く人がいます。

生きているもの同士の間に、霊的なつながりがなければ、気になったり、同情したり、助けようとしたりしません。



話は変わります。

人間には、37兆個もの細胞があります。

脳細胞、筋細胞、皮膚細胞等々、1つ1つの細胞には明確な役割りがあります。

生きて行くために、どの細胞も欠かすことはできません。


のどに口蓋垂という組織があります。

見ただけでは、何のためにあるのか分かりません。

けれども、なければ食べ物が鼻腔に入ってしまい、発音もしずらくなります。

健全に生きて行くために、なくてはならないものです。



存在している理由が分からなかったとしても、全体のために何らかの役割りを果たしています。

無駄なもの、無用なものは、この世界に存在していません。



全ての細胞は、全身を構成する一部であり、同じ血液が流れて、つながっています。

全ての人間は、全体を構成する一部であり、同じ生命力が流れて、つながっています。

全体を生かしながら、全体に生かされています。

お互いが全体の一部なので、争って人を傷つけるのは、自分を傷つけているのと同じです。



地上に誕生したのは、偶然ではありません。

生まれようとする意志があって、その意志に法則(因果律)が働くことによって、地上に誕生しています。

意志に対する結果です。



生まれようとする意志は、自らを成長させようとする意志の反映です。

地上でしか経験できないことがあり、その経験から大切なものを学んで、魂を成長させるために生まれて来たのです。



学ぶべき大切なものは「愛」と思われます。

生まれる前にいた霊界では、愛は太陽の光のような存在と考えられます。

当たり前のように享受しているので、どれほど有難く、価値のあるものなのかが、返って分かりにくくなっていると考えられます。



地上に生まれると、愛は見えなくなります。

けれども、地上の人間にも、霊的な感覚はあります。

さまざまな経験を通して、五感に触れない愛を、魂で感じ取ることができます。

地上という霊的な暗闇の中にいるからこそ、愛が光り輝いているのが分かるのです。



地上では、怒りや憎しみや嫉妬などの感情が存在しています。

対照となる感情が存在するからこそ、愛の意味や価値を深く知ることができるのです。



愛は魂を引き付ける霊的な力です。

隔てている障壁は、愛によって取り除かれて行きます。

怒りや憎しみや悲しみなどの遠ざける感情は打ち消されます。



愛には、さまざまな表現の仕方があります。

思いやりや優しさによって表現されることもあれば、認めたり許すことによって表現されることもあります。

けれども、地上では自我(エゴ)があるために、表現するのが難しくなります。

エゴに打ち克ち、愛を表現することが、地上に生まれた大きな目的の1つと考えられます。



私たちは霊的に1つであると、強く信じて下さい。

それによりエゴの働きは弱まり、霊的な意識が高まります。

怖れがなくなり、周りを慈しむ想いが、内から自然に湧き出して来るはずです。



全ての障壁が愛によって取り除かれた時、魂は1つになります。

それこそが、宇宙を創造した神の意図だと思います。