宇宙には、どれ位の数の星が存在するのでしょうか?
地球が属している太陽系には、小惑星や彗星を含めると何と約5000個の星が太陽の周りを回っているそうです。
太陽系のある銀河系には、約2000億個の恒星があると言われています。
従って、銀河系にはざっと1000兆個の星がある計算になります。
NASAの最新の研究によると、宇宙には2兆個もの銀河が存在するそうです。
つまり、宇宙には1000兆×2兆個の星が存在することになります。
眩暈がするようなスケールの大きさです。
深遠な宇宙から見れば、地球はとても小さなユニットです。
ユニットを構成する全ての生命は、運命共同体のはずです。
それなのに、人間は傷つけ合い、動物たちを虐げています。
地球環境を破壊しています。
宇宙の彼方から、すでに未知の生命体が訪れているかもしれません。
地上に降りて来ないのは、同じ星の中で傷つけ合い、自分の住む星を汚している人間の姿を見て、友好関係を結ぶ気になれないせいかもしれません。
地上にいると、どうしても視野が狭くなってしまいます。
人間は多くのことを知っていると思っています。
けれども、全体から見れば何も知らないのに等しいのかもしれません。
視野が狭くなっているのは、空間的なものだけではありません。
時間的な視野も狭くなっています。
この世界に生きている時間が、全てだと錯覚しています。
視野が狭くなった地上の人は、過った考えに陥りやすくなります。
生きているうちに、せいぜい好きなことをしようと思います。
お金をたくさん蓄えようとしたり、地位や権力にこだわる人もいます。
そんな人たちが多くなると、世の中は殺伐として、諍いや対立が生じやすくなります。
全体のことなど考えなくなってしまいます。
生命は脈々と続いています。
生まれる前にも、死んだ後にも、生きる世界は存在しています。
目的があって、その世界を離れて地上に生まれて来たのです。
いざ生まれると、そのことをすっかり忘れてしまいます。
目的が分からずに、ただ漠然と幸せになろうと、生きている人は多いと思われます。
幸せになろうと生きるのは、決して間違いではありません。
しかし、幸せの意味や、なるための手段を、視野が狭くなっているので、取り違えています。
旅行に行って楽しければ、幸せを感じます。
おいしいもの食べたり、好きな物を買ったりすれば、幸せを感じます。
お金が入れば、幸せを感じます。
死んだ後に、私たちが赴く世界は、思念の世界です。
そこでは、好きなところに瞬時に移動することができます。
肉体はないので、食べる必要はなくなります。(地上に接した界層では、その習慣が残されています。)
物は消滅し、お金は価値を失います。
従って、そのようなことに幸せを感じていた人は、次の世界に行くと幸せを感じられなくなります。
どんなにお金があっても、高い地位を得たとしても、真の幸せを感じられないのは、際限がないからです。
そして、つかの間のものだからです。
真の幸せとは、永続性のあるものです。
次の世界に行っても、失われないものです。
永続性のあるものとは、霊的なものです。
例えば、ある人から大好きな物をプレゼントされたとします。
大好きな物であっても、時と共にどこかへ行ってしまうこともあるでしょう。
しかし、プレゼントを渡してくれた時の、その人の想いは心に遺ります。
時と共に、失われることはありません。
想いは霊的なものであり、永続性があるからです。
幸せになろうといくら努力しても、幸せにはなれるものではありません。
真の幸せは、探したり、求めたりするものではないからです。
誰かに喜んでもらった時に、幸せを感じます。
何かを成し遂げた時に、幸せを感じます。
自然法則の働きによって、人は他者のために尽くしたり、困難や障害を乗り越えることで成長します。
人は成長する行いをした時に、幸せを感じるようになっています。
全ての人は、幸せを感じたいと思っています。
神(自然法則)は、幸せを感じることを通して、成長を促しています。
成長して行く過程で得られる悦びの中に、真の幸せがあります。
この世の人生には、成長するための出来事が起きるようになっています。
そのために、人生のどこかで乗り越えなければならない出来事が必ず起きます。
他者のために奉仕をする機会が必ず訪れます。
地上では視野が狭くなっているので、目の前に起きた出来事の意味が判りません。
そのために、幸、不幸として片付けてしまうこともあります。
全ての出来事は自然法則の働きにより起きています。
偶然の入り込む余地は、全くありません。
宇宙を経綸している自然法則を創ったのは神です。
自然法則には神の心が顕現しています。
神の心は愛です。
全ての出来事は、神の愛が反映されています。
どんな過酷な出来事であったとしても。
苦しい思い、つらい思いをして乗り越えて来た人が、成長した悦びの中に真の幸せを感じるように、自然法則は創られています。
完全な公平が保たれていたことを知った瞬間、視野が一気に拡がります。
神の存在をありありと感じ、その限りない愛に感謝せずにはいられなくなります。