人は何のために生きているのか?死んだ後はどうなるのか?その明確な答えが「シルバーバーチの霊訓」の中にありました。本当の自分とは魂です。この世を生きるたった1つの目的は、魂を成長させるためです。人生で出会う障害や苦難を乗り越えること、人や動物そして社会のために奉仕することで、魂は成長していきます。死んだ後、魂は次の世界に移り、この世を振り返る時が必ず来ます。悔いのない様に、失敗を怖れず、今を大切にして生きましょう。
2014年5月11日日曜日
争いは愛でしか終わりにすることはできない
平和な日本では考えられない争いが、世界の各地で起きています。
民族、宗教、文化、言語、外見などの違いは、偏見や誤解を生み、時にお互いを異質なものとして認識し、排他しようとします。
敵対する集団を、武力でねじ伏せようとしても、思い通りにいかないことは、世界各地で起きているテロや戦争を見れば、一目瞭然です。
テロや戦争に関わっているのは人間ですが、駆り立てるものは、怒りであり、恨みであり、憎しみの想いです。
従って、武力により、攻撃を繰り返しても、新たな怒りや恨みや憎しみを生み出すだけであり、そのようなやり方で、平和を手に入れることは、決して出来ません。
武力で一旦は平穏を取り戻したかに見えても、根底にある怒りや憎しみや恨みの想いは、消えるどころか、むしろ大きくなってしまい、積もり積もった想いが限界に達すると、表に現れて、さらなる戦争が引き起こされるだけです。
そして、戦争で相手の優位に立つため、次々と兵器が生み出されます。ミサイル、原子爆弾、化学兵器が使用され、人が殺され、傷つき、そして国土が破壊されます。
人類が発明した戦争兵器は、世の中に平和をもたらしたでしょうか?
より状況が悲惨になり、苦痛が生まれ、人々を不安と恐怖に陥れただけだと思います。
科学技術は、時として誤った方向に利用され、人を不幸にしてしまいます。
争いがなくなり、平和な世の中になるためには、お互いを思いやる、愛の想いを発揮するしかありません。
戦争をしている当事者が聞いたのならば、「何をたわごと言っているんだ」と、一蹴されてしまうことでしょう。
やらなければ、やられてしまうという考えに支配されているからです。
闘わなければ、負けて、殺されてしまうと思っているからです。
もちろん、相手が力により屈服させ、征服しようとしているのであれば、正義を守るために闘わなければいけません。
しかし、多くの戦争は、少しの行き違いがあったり、相手を認めなかったり、許せなかったりすることから始まります。
どちらも血の通った人間であり、お互いに傷つきたくはありません。
相手を疑い、怖れ、拒絶すれば、敵となり、戦争が起きます。
相手を信じ、認め、許せば、仲間となり、共存が出来ます。
お互いに認め合い、許し合い、怖れを克服するのは、愛の想いしかありません。
ものすごく単純なことですが、とても難しいことなのかもしれません。
話は変わりますが、人体は、60兆個もの細胞から構成されています。細胞は、それぞれの役割があり、協調関係にあります。
病気は身体に不調和が起こった状態です。
ガンは協調を失った細胞であり、生命を脅かし、何ひとつ益がないと思われています。
人体を見渡すと、1つとして理由もなく存在する組織はありません。
たとえガンであっても、自分の身体の一部であり、何らかの意味があって存在していると、思われます。
最近になり、ガン細胞は、抗がん剤などのストレスに対する耐性を持つことが判りました。ストレス環境下では、エネルギーを得るための代謝経路(解糖系)だけでなく、抗がん剤の効果を下げる作用(解毒作用)や増殖などに必要な物質を増加させる、う回経路も利用することが判明し、代謝経路を切り替えるスイッチ分子も発見されました。
内容は難しいのでともかくとして、私には、人間の戦略を上回るしたたかな知性を、ガンが持っているかのように思えます。
人の想いにも敏感に反応し、感情を持っているようさえ思えます。
ガン細胞が遺伝子のコピーミスで生じたのなら、生き残るための戦略など、持っているはずはありません。
生き残るための戦略は、自らが生み出しているはずもなく、あらかじめプログラムされていて、作動していると思われます。
あらかじめプログラムされていた戦略だとすると、背後に計り知れない知性の存在と、その意図を感じざるを得ません。
人間が作り出した、いかなる薬も、ガンを消滅させることはできていません。
その理由は、ガンは神の摂理により生じている、霊的な病気だからと考えられます。
人は、肉体と精神、その上位にある魂により構成されています。
肉体は魂を表現する媒体であり、想いは精神を経由して肉体で表現されます。
絶え間なく、想いは肉体で表現されて、人生は紡がれていきます。
しかし、精神で抑制が働いて、想いをうまく表現できなかったり、想いが強すぎてすべてを表現しきれないと、想いはうっ積していきます。
神の摂理である愛に反した、怒り、憎しみ、恨み、嫉妬などの想いを抱き続けてしまうと、うっ積し、魂のありさまは、変わってしまいます。
変わってしまった魂のありさまは、病気として肉体に表現されます。
肉体上のガンは反映であり、本体は魂にあります。
月は夜空に明るく輝きますが、光の源は太陽にあります。
涙は目から出る液体ですが、本体は悲しみです。
内にあるものが外に表れています。
涙を拭ったからといって、悲しみがなくならないように、手術で病巣を切除したからと言って、原因がなくなるわけではありません。
抗ガン剤により、ガンを消滅させようとしても無理なのは、原因が魂にあるからであり、無用に心身に苦痛を与えてるだけだと考えられます。
神の意図とは、ガン細胞を無秩序に増殖させ、意味もなく苦痛を与え、肉体を失わせるのではなく、神の心である愛の大切さに気付き、摂理に適った考え方、生き方に変えるさせるためにあります。
それは、この世に生まれてきた目的を成就するためです。
大切なことであればあるほど、気付くため、知るための試練は、過酷になるのかもしれません。
大切なことなど、どうでもいいと思っても、生まれてきた目的は、大切なことに気付き、魂を向上させるためなので、避けて通ることはできません。
摂理に反した想いに捕らわれている限り、愛を表現することはできず、生まれてきた目的を成就することはできません。
しかし、捕らわれている想いの根が深く、しつこく居座っているようであれば、並大抵のことでは手放せません。
ガンは生命にかかわる病気であり、それまで眠っていた魂にまで響き、呼び起こします。
苦痛や恐怖や不安との闘いは、魂を向上させて、大切なことを受け入れるための準備を整えていきます。
魂に目覚め、生命と愛より大切なものはないことに気付き、捕らわれていた想いが、ようやく手放されます。
そして、素直に愛を表現できるようになります。
神の摂理として生じたガンが、愛の大切さに気付き、想いを変えさせることにあるならば、病気の転帰がいつかは訪れるはずです。
じっと苦痛に耐え、底知れぬ不安や恐怖と闘い、周囲の支えに感謝する中で、その時は訪れます。
それが、神の意図です。
神の心である愛を知るために、人間に用意されたシナリオです。
想いを手放したら、そこへ神からの愛(治癒力)が流れ込み、まず魂が癒され、肉体が後を追うように癒されて、病気は快方に向かうはずです。
しかし、現代の医学では、魂の存在を認めていません。肉体上の病気だけを対象としています。肉体のガンを消滅させることが、治療のすべてです。
肉体に作用する抗ガン剤は、魂には全く効果がないため、無意味ということになります。
自己の肉体を傷つけてしまい、無用な苦しみを与えているだけだと思われます。
そして、最も危惧すべきことは、神が人に与えた免疫システムに少なからぬダメージを与えてしまうことです。
免疫システムは、からだを守る生命線であり、大切な味方です。その味方を、抗ガン剤は愚かにも破壊していることになります。
これでは、苦痛を経験し、魂が目覚めて癒され、続いて肉体が快方に向かおうとしても、ガンを排除する免疫システムがうまく働かず、神が意図した通りにいかなくなってしまいます。
生命(治癒)力が肉体に流れても、ガンを消退させる免疫システムが破損して機能しなければ、病気は消退していきません。
ガンにより、考え方や生き方が変わり、病気を克服して、新しい人生が始まるはずです。
苦痛により十分な償いを果たし、最も大切な生命や愛に気付いて、ドアを開けて新しい人生が待っているはずなのに、鍵が壊されてしまっているために、あと一歩のところで、外に出られないのです。
せっかくの生命力が活かせずに、亡くなられている人がどれほどいるか、想像もできません。
きっと悔しいことでしょう。
こんなことは、悲しいことは、決してあってはいけません。
戦争は地球という惑星の中で起こり、ガンはからだの中で起こります。
双方とも、神の摂理に反した想いにより生じ、相応の苦痛を経験することになります。
多くの人が採る、解決するための手段は、悲しいことに闘いであり、相手の降伏です。
その行為自体が、摂理に反しているために、更なる苦痛が生まれてしまいます。
戦争を解決する唯一の手段は、相手を認め、許し、そして愛するしかありません。
ガンは敵ではありません。
大切なことに気付き、愛を素直に表現させるためにある、ありがたい使者です。
摂理に反いた想いからガンが生じたのなら、摂理に適った想いによりガンは癒やされるはずです。
ガンを怖れず、自分の一部として愛するしかありません。
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