人は何のために生きているのか?死んだ後はどうなるのか?その明確な答えが「シルバーバーチの霊訓」の中にありました。本当の自分とは魂です。この世を生きるたった1つの目的は、魂を成長させるためです。人生で出会う障害や苦難を乗り越えること、人や動物そして社会のために奉仕することで、魂は成長していきます。死んだ後、魂は次の世界に移り、この世を振り返る時が必ず来ます。悔いのない様に、失敗を怖れず、今を大切にして生きましょう。
2024年11月10日日曜日
霊界にいる人とつながるために
2024年11月3日日曜日
持っているものを分け与える
霊界が最も憂いている地上の出来事は何でしょうか?
戦争と飢餓だと思います。
9人に1人が飢餓状態にあり、毎日2万5千の人が飢えで亡くなっていると言われています。
さまざまな要因により起こりますが、根本には霊的な知識の欠如があると考えられます。
聖書に書かれている「金持ちとラザロ」の話を思い出します。
豪華な衣装をまとい、毎日贅沢な生活を送っていた金持ちがいました。
そこに貧しく病気に苦しんでいたラザロが訪ねて来ます。
ラザロは食卓から落ちるパン屑を求めましたが、金持ちは無視し続けました。
やがてラザロと金持ちは亡くなります。
死後、ラザロは天使に連れられてアブラハムの元に行き、慰めを受けるようになります。
一方、金持ちは地獄で苦しみ、遠くに見えるアブラハムとラザロに助けを求めます。
金持ちは、自分の舌をラザロに冷やしてもらうことを願いますが、アブラハムは立場が逆転したことを説明し、両者の間には大きな溝があるため、行き来することはできないと告げます。
自分の家族に警告するためにラザロを送ってほしいと金持ちは懇願しますが、アブラハムはたとえ死者が復活して伝えても信じることはないだろうと断言します。(ルカによる福音書より)
地上に生まれると、五感を頼りに生きるようになります。
そのために、目に見えるものが全てと錯覚してしまいます。
お金よりも大切なものはないと思っている人は少なくありません。
目に見えるものには永続性がありません。
お金や肉体は消えてなくなる運命です。
目に見えないものに永続性があります。
生命の本質である魂は不滅です。
魂から生じている愛も不滅です。
愛より大切なものは、この宇宙に存在しません。
目に見えない法則(因果律)が働いています。
自分の行ったこと、言ったこと、想ったことに対して、相応の結果がもたらされます。
金持ちは、この(霊的な)知識がなかったために、死後に苦しむことになります。
持っている者は、持たざる者に分け与えなければいけなかったのです。
なぜ分け与えなければいけないのでしょうか?
肉体は独立して存在していますが、生命(魂)は霊的につながっています。
けれども、普段通りの生活をしていて、つながりを意識することはありません。
何かの出来事をきっかけにして意識することがあります。
2011年3月11日に東日本大震災が起きました。
津波により多くの人が亡くなり、街全体が流されました。
その後「絆」という言葉を良く耳にしました。
それは、悲惨な出来事を経験して、眠っていた魂が目覚めて、目に見えない霊的なつながりを意識するようになったからだと考えています。
他人の身体の痛みは分かりません。
けれども、心の痛みが分かる時があります。
想いを共有することもできます。
もらい泣きや、もらい笑いをしてしまうのは、霊的につながっているため、想いが伝わって来たと考えられます。
離れた場所にいても、ヒーリングはできます。
携帯電話同士が電子的につながっているので会話ができるように、人と人は霊的につながっているので力を伝えることができます。
地球は大きいです。
けれども無限大の宇宙から見れば点のような存在です。
宇宙の中で、地球は1つのユニットとして創られたと考えられます。
地球上の全ての生命は、全体のために何らかの役割りを果たしています。
それぞれが役割りを果たすことで、神が計画した通りに全体が機能します。
植物は動物のために、動物は植物のために、お互いに役割りを果たしています。
全体のために必要とされていない生命は地球に存在しません。
神の心は、全体を想う心です。
全体のために役割りを果たすことで、神の心を表現していることになります。
神の心を表現することで、ばらばらに存在している生命に調和が生まれて、霊的に一体となって行きます。
金持ちが苦痛を味わったのは、(全体のために)分け与えなかったのが、神の心に反した行いだったからです。
地上にはすべての人に行き渡るだけのものがあります。
現実はラザロのような人がたくさんいます。
持っている者が、持たざる者に分け与えていないからであり、同じ罪を犯していることになります。
霊的真理は、お金よりもはるかに価値のある財産です。
持っている者は、持たざる者に分け与えなければいけません。
持っていることで満足していると、金持ちと同じようになってしまいます。
地上を悩ましている出来事は、真理が広まれば根本的に解決されることから考えると、それ以上の罪になるのかもしれません。
真理を伝えたいと意念を発することで霊界が動き始めます。
必要としている人が導かれて来て、自身に起きていること話し始めるでしょう。
そんな時こそ、持っているものを分け与える絶好の機会です。
何よりも大切なのは、伝えたいと言う想いです。
想いがあれば、インスピレーションにより適切な言葉が自然に生まれることも多いでしょう。
それを素直に伝えれば良いのです。