今から数十年前、都内の幹線道路を車で走っていた時のことです。
信号待ちで止まっている時、ふとルームミラーに目をやると、後続車がかなりのスピードで迫って来るのが見えました。
危ないと思った次の瞬間追突し、私の車ははじかれて前の車に追突し、前の車もはじかれてその前の車に追突しました。
いわゆる4重衝突です。
車は壊れましたが、むち打ちなどのケガは全くありませんでした。
そのことをある人に話したら「守護霊に護ってもらったのよ」と言われました。
霊の存在を信じていなかった私は、聞き流していました。
霊的真理を知り、考えは変わりました。
その人の言っていたことは正しかったのです。
追突する直前、守護霊はインスピレーションを送ってルームミラーを見るように促していたと考えられます。
迫って来る後続車を見つけて身構えられたので、ケガをせずに済んだのです。
この世界を一人ぼっちで生きているのではありません。
私たちには守護霊が付いています。
地上の人に危害が加わらないように守りながら、予定されている人生を歩むために導いています。
守護霊が付いているのなら、もっとはっきりと存在を示してくれたら安心するのにと思う時があります。
守護霊は霊的な存在です。
そのために五感で認識することはできません。
地上の人も霊的な感覚を持っているので、守護霊の存在やそこから届くインスピレーションを認識できるはずですが、目や耳などの五感から入る情報が圧倒的に多いために、気付きにくくなっています。
仮に守護霊と意思の疎通がスムーズにできたとしたらどうでしょう?
きっと人生の指南役のような存在になるでしょう。
迷った時、悩んだ時、苦しい時など、守護霊に頼る人も少なくないと思います。
地上の人生は、地上の人のものです。
守護霊が干渉してしまうと、それは地上の人の人生にはなりません。
自分で決めて、自分で責任を取ります。
どのような決定をするのかを、じっと見守るしかありません。
守護霊は、地上の人が予定している人生を知っています。
首尾よく予定していた方向に進んで行くことができたのなら、成就させるために惜しみのない援助を始めます。
思念を送り、それを地上の人が受け取ることによって、前に進んで行こうとする力が湧いたり、勇気が出たりします。
間違った方向に進んでしまったのなら、これ以上進みたくない、戻りたくなるような思念を送り続けます。
地上の人の成長に重要な役割りを果たす人が現れたら、特別なものを感じさせるような思念を送るでしょう。
目に飛び込んで来た文字、気になる言葉があれば、守護霊によって印象付けられている可能性があります。
急に頭の中に浮かんだイメージや概念も、守護霊からの思念が地上の人に投影されたものかもしれません。
気のせいにしないで、そこから意図(目的)を感じ取るようにしましょう。
地上の人に危害が加わりそうな時は、胸騒ぎを生じさせる思念を送って、回避させようとしています。
そんな時は、一度立ち止まってみましょう。
自分の思考と霊界からのインスピレーションの判別はつきにくいかもしれません。
もし思考であれば、頭を使って考えているために、答えが出るまでに多少の時間がかかります。
それに対して、インスピレーションは電光石火です。
あるいは、忘れた頃に伝わって来ることもあります。
何も考えていない、感情にも捉われていない、空っぽの頭に思い浮かんだイメージや概念や言葉であれば、霊界からのインスピレーションと考えるようにしています。
守護霊を含む背後霊に、気にかかっていることはどうなのかと、想いを投げかけてみることがあります。
直ぐに「大丈夫」という言葉が思い浮かぶことがあります。
自分の希望的観測ではと思いましたが、守護霊には結果が分かっていますので、その通りになります。
地上の人のほとんどは、生まれる前の記憶を忘れています。
後悔のない人生を歩むためには、守護霊とのつながりを強くすることが望まれます。
そのためには、守護霊の存在を心から信じなければいけません。
信じることができたのなら、親愛の想いを守護霊に送りましょう。
「いつもありがとうございます」と言う感謝の想いでも結構です。
守護霊の愛により、地上の人は導かれています。
お互いの愛によって、霊的なつながりがさらに強くなり、導きやすくなります。
地上の人が失敗や挫折したとしても、守護霊は慌てることはありません。
何かを学んで、立ち直って行くと信じているからです。
それが生れて来た目的でもあり、成長につながるのを知っています。
守護霊にとって1番厄介なのは、地上の人の恐れや不安です。
思念を送っても遮られてしまうからです。
恐れや不安や心配が生じた時には、守護霊の存在を思い出しましょう。
そして、つながっていると強く信じましょう。
そうすれば安らかな気持ちを取り戻すことができるかもしれません。
現実を変える力は、守護霊にはありません。
けれども、守護霊から送られて来る思念には、地上の人の心のありさまを良い方向に変える力が秘められています。
心が急に明るくなったり、前向きになれたとしたら、それは霊界から届く想いが魂に届いていたのかもしれません。
守護霊と共に生きていることを忘れないで下さい。
信じて、親愛(感謝)の想いを向けていれば、霊界からの恩恵を受けやすくなり、予定している人生を歩んで行くことができます。