2024年7月21日日曜日

神的エネルギーによって生かされている


愛の対極は憎しみと言われます。

ただ、愛と憎しみが生まれるところは違うと考えています。



地上の人間は、肉体、精神、霊から成り立っています。

霊は霊的次元、精神は精神的次元、肉体は物質的次元にあるので、私たちは3つの次元にまたがった存在ということになります。



霊の核心である魂は、神の心(意識)の一部です。

表現が適切でないかもしれませんが、魂は愛を帯びた神的エネルギーの噴き出し口と私は考えています。



霊からは、意志(思念)が生じています。

精神(自我)は、その意志(思念)を肉体を使って表現するためにある媒体です。

肉体と密接に結びついているために、自己保存(利己)的な性質を帯びています。



魂から生じた意志は、精神を活動させるエネルギーとなります。

そのエネルギーにより、精神で思考が行われ、肉体に指令が出され、表現されて完結します。


火事で建物の中に取り残され、助けを求めている人がいたとします。

その光景を見た瞬間、魂から噴き出している神的エネルギーによって「助けなければ」と言う意念が生じます。

ところが、肉体を守ろうとしている精神(自我)は「助けに行くと自分まで死んでしまう」と考えます。

助けようとする意念は、精神(自我)の働きによって、怖れへと変わります。



魂から生じている意念が、精神の働きによって感情に変わることは良くあります。

夫婦のどちらかが不貞を働いて、一方が裏切られたと知った時、愛情は一瞬にして怒りや憎しみに変わることがあります。

大切な人が亡くなると、愛情がたちまち悲しみに変わります。

「神は愛を通してのみ働くのではありません。憎しみを通しても働きます。」とシルバーバーチは言っています。

怒りも悲しみも、神的なエネルギーが形を変えたものと言えます。


ガザに暮らす人たち

多くの人が怒りや憎しみ、そして悲しみや怖れを抱えながら生きています。

地上を生きて行く上で、精神(自我)はなくてはならないものです。

しかしながら、精神(自我)から生まれる負の感情に支配されていると、成長の妨げになります。



肉体、精神、魂の3者の間には、ヒエラルキーが存在します。

肉体より高位に精神があるので、肉体は精神に従います。

精神より高位に魂があるので、精神は魂に従います。



イエス・キリストは「全き愛は恐れを締めだす」と言っています。

愛は魂から生じているエネルギーで、精神から生じている恐れ(感情)のエネルギーよりも強者なので、締め出すことができます。

また「敵を愛し、迫害する者のために祈りなさい」とも言っています。

怒りや憎しみを抱えて苦しんでいる人は、(非常に難しいのですが)対象を愛することによって、苦しみから解放されると伝えたかったのではないかと考えています。



人間だけではなく、動物も同じです。

以前、山中を放浪していたラブラドール犬を見つけ、捕獲しました。

ジョン君と名付けて、家で保護することにしました。

怒鳴られたり、追い回されていたからでしょうか、しばらくの間、私たちのことが信じられず様子を窺っていました。

幸運にも、飛び切り愛情深いご夫婦の家族として迎え入れてもらえました。

数年後には、怖れは完全に払拭され、今までの孤独な日々を取り戻すかのように甘えるようになっていました。

愛は負の感情を取り除く力を秘めていると、改めて感じました。

安心して甘えるようになったジョン君



愛は自分で作り出すものではありません。

同調することで神とつながり、そのつながりを通して魂に流れ込んで来ると考えられます。

自分以外のために、何かしようと想うことで、同調すると考えられます。

神とのつながりが強くなるほど、ふんだんに愛が流れ込みます。

流れ込んできた愛によって、肉体によって表現したくなる衝動が生まれます。



自分を成長させる方向に進んで行く時もそうです。

勇気を出して挑戦しようと一歩を踏み出した時に、それを成就させるための神の力が流れ込んで来ます。

神の意志は、私たちを進化成長させることにあります。

魂から生じた意念と、神の意志が一致した時、神の力が流れ込んで来ると考えられます。


神とのつながりを強くするためには、まず神の存在を信じなければいけません。

神は全存在であり、全法則と考えられます。

全存在の中に神が存在しています。

もちろん、自分(魂)の中にも神が存在しています。



神を信じるとは、自分を信じることかもしれません。

自分を信じることは、自分の中にいる神を信じることにつながり、困難や障害を乗り越えて行く力を受け取ることができると考えられます。



自分を信じるのは簡単そうで難しいです。

精神(自我)が過去を思い出したり、取り越し苦労をして、信じるのを妨げるからです。



信じる意念は、魂から生まれています。

精神(自我)は魂に従います。

強く自分を信じることで、自我の働きによって作り出された考えや感情は一掃されます。



意念(意志)を持つことで、精神(自我)から生じる思考や感情に振り回されずに済みます。

意念を出している時、例えば仕事を成し遂げようとしている時には、捉われていた感情から解放されています。



人間は神的エネルギーによって生かされています。

そのエネルギーにより、魂で何らかの意念(意志)が生じ、肉体を活動させています。

同じエネルギーによって、世界全体も活動しながら進化して行きます。



同じ場所に留ろうとすると苦しく感じるのは、進化している全体の流れに逆らっているせいかもしれません。

神的エネルギーによって生かされているのであれば、苦しくても進んで行かなければいけません。



私たちは、神の法則に従って、永遠に進化成長して行く存在です。

神的エネルギーに内在する神の意志に、抗うことはできません。






3 件のコメント:

あさよ さんのコメント...

いくみ様
暑い日々お元気でしょうか?
私は5月からパート仕事が1日増えまして(有り難い)
頑張れています。
毎年の大腸、胃カメラの検査も無事でした。

自分を信じることは、自分の中にいる神を信じることにつながり、困難や障害を乗り越えて行く力を受け取る

私は経験しましたので良く解ります
やはりきつかったり、辛い時は自身をミウシナ信じる事が出来なかったと…まだまだ

見失事も多々ありますがシルバーチのお言葉をいくみ様のブロックを拝見して生きています。

暑い日々お身体ご自愛ください
あさよ

イクミ さんのコメント...

あさよ様

おはようございます。
暑い日が続きますが、お陰様で元気にしています。
5月からパートの日が増え、頑張っているそうで、良かったです。
内視鏡検査の結果も問題なかったので、安心ですね。

自分を信じることは神を信じることにつながり、困難や障害を乗り越えて行く力を受け取ることができると書きましたが、シルバーバーチの霊訓にはこう書かれています。
「時として厳しい環境に閉じ込められ、それが容易に克服できないことがあります。しかし、正しい信念さえ失わなければ、そのうちきっと全障害を乗り越えることができます。「自分は神の一部だ。不滅なのだ。永遠の存在なのだ。無限の可能性を宿しているのだ。その自分が限りある物質界のことでくじけるものか」と。そう言えるようになれば、決してくじけることはありません。」

神の一部という実感はないかもしれませんが事実です。
何かあったら、そう言い聞かせて下さい。

暑さに気を付けて、夏を乗り切って行きましょう。

あさよ さんのコメント...

いくみ様
お返事嬉しく思います。
間違いだらけの文章でごめんなさいm(_ _;)m

皆様もどうぞお身体ご自愛ください😊