2024年6月16日日曜日

運命共同体


HD1(出典: Harikane et al.)

四角の中の赤い点のようなものが、現在観測されている中で最も遠い銀河です。

何と135億光年の彼方にあります。

地球が誕生したのが46億年前なので、そのはるか前に発せられた光を見ていることになります。



遠くの銀河で起きていることを、私たちが知る必要はありません。

知らなければいけないのは、この地球で起きていることです。


NASA公開画像

地球上には、たくさんの国があります。

それぞれの国には法律があり、それを守りながら人々は生活しています。

守らなければいけないのは法律だけではありません。



宇宙の隅々まで「法則」が働いています。

法律をすり抜けて、罪を逃れる人はいますが、法則をすり抜けることはできません。

霊的な存在である私たちは、法則の働きによる報いを必ず受けます。



戦争が終わる気配がありません。

多くの人を傷つけ、苦しませる戦争は法則に反しています。

残念なことに、戦争を首謀している人たちは、法則が働いているなど思ってもいません。

死後に、自分の行いによりもたらされた結果を目の当たりにして、愕然とするでしょう。



戦争に関わっている人、それを傍観している人に伝えたいことがあります。

それは、私たち人間は霊的につながっていて、1つだと言うことです。



生命のつながりは、生態系として学校で習いました。

生態系(出典:浦安市HP)

生態系は、物質的なつながりを表しています。

最も重要なのは、図で表すことのできない、霊的なつながりです。

人と人との霊的なつながりについて、シルバーバーチの霊訓にはこう書かれています。

「肌の色・民族・宗教の違いはあっても、全人類は等しく神性を吹き込まれ、目には見えなくとも永遠に切れることのない霊の絆で結ばれております。それゆえ全人類は未来永劫、あなたの神聖なる家族の一員であり続けるのです。すべての大霊の子供たちの中に、互いを結びつける霊の絆が存在するという事実は、人間に共通の霊的資質があることを認識させることになります。それは戦争も混乱も流血も悲劇も存在しない社会体制を確立し、平和の中で霊的本性に秘められた才能と美と豊かさを開発する生き方を可能にしてくれるのです。」

戦争で怪我をした子供たちや、破壊された建物の映像を見る度に、哀しみや腹立たしさを覚えるのも、良心という神性によって私たちはつながっているからです。



人間の身体には、37兆個もの細胞があると言われています。

1つ1つの細胞に無駄なものはなく、身体(全体)の中で何らかの役割を果たしています。

全身の細胞は、同じ血液が流れることによって、つながっています。

そのために、一部分が悪くなれば、全身に影響を及ぼします。



地球は1つの生命体です。

1人ひとりの人間は、地球を構成している1部分です。

全体(地球)の中で、それぞれが役割りを果たすために存在しています。



自分はどんな役割りを果たしているのだろうか? 

分からない人は少なくありません。



上の写真はタイヤで、車のパーツであることは直ぐに分かります。




それでは、このパーツは何のためにあるのでしょうか?

直ぐに分かる人は少ないと思います。



答えは、タイヤを車軸に固定するナットです。



地球を生きている人の役割りは、多種多様です。

タイヤのように誰にでも分かる役割りをしている人もいれば、ナットのように目立たない役割りをしている人もいます。

しかしながら、ナットがなければタイヤはその役割りを果たせません。

全体にとって必要不可欠であり、大切さに変わりがありません。



車のナットではありませんが、自分しか見えていないと、自分の役割りは分かりません。

他者との関わり合いの中で、初めて分かります。

それは他者との関わり合いの中で、自分の役割りが発揮されるからです。



死んで霊界に行くと、霊的な目が見開き、視野が格段に広くなります。

全体の中で、自分がどんな役割を果たしていたのかが、はっきりと分かるようになります。





道端に生えているタンポポにも、ちゃんと役割りがあります。

二酸化炭素を酸素に変えることで、動物が生きて行くために一役買っています。



神の創った設計図は完璧です。

この世の中に、無駄なものは何1つありません。

全体の中で役割りを果たしています。



爪と皮膚は性質の違う組織です。

それぞれに役割りがあり、調和しています。

戦争は、調和が完全に失われた状態を指します。

同じ身体の中にある指の爪と指の皮膚が、それぞれの存在を主張することで、ひどい炎症を起こしているようなものです。

自分で自分を傷つけている、極めて愚かな行為です。



傷ついた人、苦しんでいる人がいても、自分には関係ないと思うのは、自分の足の指にひどい炎症が起きているのにも関わらず、自分には関係ないと思うのと同じです。

遠く離れた場所で起きていても、少なからず全体に影響を及ぼしていて、自分にも関わっていることを忘れてはいけません。



地球で起きていることは、全員で共有することになります。

人間だけではなく、他の生命とも共有することになります。



全ての生命は、運命共同体です。

人間の罪に対する代償を、罪のない動物たちが共有しています。

温暖化の被害を受けたホッキョクグマ 出典:NATIONAL GEOGRAPHIC


たとえ形として見えなくても、それぞれが何らかの役割りを持っている、かけがえのない存在です。

地球と言う限られた空間の中で、助け合うことで進化成長して行く存在であることを、しっかりと自覚しなければいけません。





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