病気とヒーリングの目的

ヒーリングの力が出て14年になります。

興味があって、どこかで習って、ヒーリングを始めたわけではありません。

ある日の朝、左手がしびれているのを感じて、それがヒーリングの力でした。

それから、縁のある人たちに行って来ました。




ヒーリングによって病気が癒やされるのは、今でも不思議です。

その力は霊力であり、生命力の1種です。

それは決して特別なものではなく、地上の誰もが受け取っている力です。

もし受け取っていなければ、風邪を引いても治らず、傷口はふさがりません。

風邪を引きやすくなったり、傷の治りが悪くなるのは、いろいろな要因で、霊力の流入が少なくなったためと考えられます。


ヒーリングの力は、霊界においてオーダーメイドされた霊力と考えられます。

最適化され送られて来た力が、ヒーラーにより（地上的に）変換されて、患者さんの霊（魂）に伝えられます。

視えない世界から届く、視えない力が、視えない霊（魂）に伝わっていると言えます。

全てが、この世とは異なる次元で行われているので、あらゆる検査機器を持ってしても、その実体を捉えることは不可能です。

そんな力は存在しないと言われればそれまでですが、少なくても私にとっては動かしがたい事実です。

霊力が流れているのを常に感じており、病気が癒やされるのを実際に見て来たからです。




ヒーリングを受ける人の病気が癒やされるのかは、残念ながら事前には分かりません。

受ける人が神や魂や霊力の存在を信じているのか、いないのかは関係なく、癒される時期が来ているのか、いないのかが問われます。

そのため、いくら良くなってもらいたいと願ってヒーリングをしても、癒されない時は癒されません。




病気には原因があります。

人間は、霊（魂）、精神、肉体の複合体です。

霊的、精神的、肉体（物質）的、それぞれの次元に原因が存在すると考えられます。




細菌やウィルスなどの感染症は、原因が（顕微鏡下で）目で認識できるものなので、物質（肉体）的次元の病気です。

胃潰瘍の多くはストレスが原因なので、精神的次元の病気と言えます。

霊的次元の病気は少し複雑です。

窺い知ることは出来ませんが、過去生に原因が存在する時があります。

過去生で何らかの過ちを犯して、それを苦痛によって償うために、病気になることがあります。

そして、今生で何らかの原因を作ってしまい、病気になることもあります。




そのことについて、少し書きます。

病気は霊（魂）と精神と肉体の3者の不調和から生じるとシルバーバーチは言っています。

３者の調和が取れた状態が、健康と言うことになります。

それでは3者の調和の取れた状態とは何なのでしょう？

私は、霊（魂）で生じた思念（想い）が、精神を経由して、肉体上で遺憾なく表現されている状態を指すと考えています。

一方、不調和とは、魂と精神（自我）と肉体が、連動して働いていない状態を指すと考えています。




具体的に書きます。

魂が最上位です。

そこから思念が出されて、それにより精神が働いて、肉体を動かす、その連続により人生が紡がれています。

しかし、自我（精神）の働きが強くなり過ぎると、魂から生じた思念がスムーズに肉体で表現されにくくなります。

本当の自分を押し殺している状態、あるいは本音で生きていない状態と言えるのかもしれません。




前にも書きましたが、たとえば動物が大好きな人がいたとします。

その人が、仕事で捕獲された動物の殺処分をする役目を任されたとします。

本当の自分（魂）はやりたくないと思っているのに、クビになることを恐れている自分（自我）がいて、泣く泣くガス室のボタンを押します。

そんな日々が続いたのなら、心身に変調を来してもおかしくはありません。

自我が優位に立つと、３者の本来の関係は崩れて、病気になってしまう可能性があると考えています。




このような局面は誰にでも起こり得ることであり、我慢しながら生きている人は、きっとたくさんいると思います。

そうしないと、周囲との間に不調和が生じ、円滑に生活できないと思うからです。

しかし、本当の想い封印して、やりたくないことを続けていると、自分に不調和が生じてしまう可能性があることは知っておかなければなりません。

自分の想いを表に出さずにいる人は多いです。

わがままを言っているように感じて、出さない人もいるかもしれません。

この世は、多様な考え方、価値観を持った人の集まりです。

人と自分は違っていて当然です。

違う人たちに囲まれて生きることにこそ、生まれて来た意味があります。

ありのままの自分の想いを、遠慮なく表現しても良いのです。

もし、その想いが過っていたとしても、少し痛い思いをして改めるだけです。

上手く生きよう、無難に生きよう、安全に生きようと自我は働きかけていますが、まずは
本当の自分の想いを素直に表現することを心がけましょう。

それが健全さを保つために、極めて大切です。

日常生活で、良くストレスが溜まると言います。

精神的に何か良くないものが蓄積している状態を指すと考えられます。

急いでいる時に、前の車がノロノロと運転していたら、イライラしてしまいますが、私たちは、日常で起こる事象や入って来る情報により、雑多な思念（想い）を生じさせながら生活をしています。

そんな言葉や行動で表せずに残った想いを、ストレスと呼んで良いのかもしれません。

ストレスが溜まると心身に不調を来すのは、誰もが認めるところです。

仕事帰りにスポーツジムに行く人は多いですが、それは日中に溜まった雑多な想いを、体を動かし汗を流し、無意識の内に発散（解放）させていると考えられます。

悲しくなると、人は涙を流します。

その行為も、溜まった悲しみの想いを、物質的次元の涙に変えて流すことで、外に出していると考えられます。

涙や汗によって、内に溜まった想いを形を変えて解放させて、人は恒常性を維持していると思います。

過去に衝撃的な出来事を体験して、年月を経ても悩まされることがあります。

それをトラウマと呼んでいます。

1995年にアメリカ人医師が、17000人を対象に研究した結果は、衝撃的なものでした。

精神的、肉体的虐待など、トラウマとなる経験を4項目以上幼少期にした子供と、経験していない子供とを 比較した結果、ガンと診断される可能性が2 倍高かったそうです。

女性の場合、トラウマとなる項目が増えるに連れて、自己免疫疾患で入院する リスクは20 ％上昇したそうです。

4項目以上の人は、うつ病に罹 患する可能性が 460％高くなり、6項目 以上であれば、寿命が約 20年も短縮されたそうです。

これが事実だとすれば、幼年期にトラウマとなるような経験をした人は、大人になって病気を発症する可能性が高くなると言えます。

その理由は、残念ながら医学的に解明されていません。

トラウマとなるような経験をした時に、強い想いが生じていると考えています。

その時、表現する適切な言葉が見つからず、行動にも移せなかったのであれば、想いだけが残ってしまうと考えられます。

急に怖くなったり、不安になったりするのは、内に溜まっていた想いが表出したためと考えられます。

トラウマの実体は、経験そのものの記憶ではなく、その時に生じていた表現不能な想いだと考えています。

想いの多くは、恐怖であり、不安であり、怒りであり、悲しみであると考えられます。




想いは、肉体で具現化するための元となるエネルギーと言えます。

霊（魂）から生じた想いというエネルギーは、精神を経由して肉体で表現されて、外に解放されます。

肉体で表現されない想いは、精神下で滞っています。

滞った想いは霊的、精神的次元において変化を起こし、因果律の働きにより肉体上に変化を起こし、病気として認識されることがあると考えています。

つまり、表現されなかった想いは、後に全く別の病気と言う形で表現されることになります。




ガンになると、多くの人は恐怖を感じます。

それは、肉体上のガンを通して、内にあった恐怖が表現されていると考えています。

内にあった想いが、ガンによって顕在化していると言えます。

（霊的次元に原因があり）ガンになった人の中には、過去に強い恐怖を感じるような体験があり、その時に強い想いが生じていた人がいるのかもしれません。

「膠原病の根本原因は自責の念である」と以前ブログに書きました。

病気になり自分を責めてしまうのであれば、内にある自責の念が病気を通して表現されているのかもしれません。

その想いは、今生の過去に生じていたのかもしれませんし、あるいは過去生で生じていたかもしれません。

病気を媒体として、内にあった想いが外に表現されていると考えられます。

病気には苦痛が伴います。

苦痛により、自我に埋もれていた本当の自分（魂）が目覚めます。

魂が目覚めると、自我の働きが弱くなり、内に溜まっていた想いに気付きます。

本来の自分を取り戻し、本当の自分の想いを表現し始めます。

つまり霊的次元の病気は、本来の自分を取り戻し、本当の自分の想いを表現するために存在していると言えます。

心身が健やかでいるためには、想いを溜め込まないことが大切だと考えています。

私が言わなくても、人は想いを溜め込むと健康に良くないのが判っています。

女性はおしゃべりをして、男性は時にアルコールの力を借りて、無意識の内に想いを外に出そうとしていると思います。




健康のために、好ましくない想いを生じないようにするのには、どうすれば良いのでしょうか？

生きていれば色々なことが起きます。

自分と違う人と付き合って行かなければなりません。

さまざまな想いが生じてしまうのは避けられません。




霊的真理を知っていれば、想いを生じるのを抑えることができます。

全ての事象は因果律の働きによって起こります。

原因もなく起きることはありません。

例えば、腹立たしく思うことが起きたとします。

起きた事象は結果であり、もしかしたら原因は自分が作っていて、それを忘れているだけかもしれません。

それが判らなくなると、怒りが生じてしまいます。

自分が種を蒔いていたことに気付けば、無用な好ましくない想いが生じることはありません。




自分に原因はなく、相手の過ちにより事象が起きることもあります。

相手が非を認めようとせず、謝罪もなかったとしたら、とても悔しく、怒りが生じてしまうでしょう。

因果律の働きは完璧です。

相手が過ちを犯していれば、必ず苦痛を伴う償いが生じます。

神の摂理の働きにより、完全な公正が保たれているのです。

自分の言動が、他者の健康にも大きく影響していることが認知されて行けば、好ましくない想いを生じさせてしまうような言動は慎まれるようになって行くでしょう。

早くそのような世の中になって欲しいです。

自分にも相手にも原因が見当たらず事象が起きたのであれば、それは予め決められていた試練かもしれません。

生まれる前の自分は承知していたのです。

少し列記しましたが、このように霊的真理によって、事象が生じた時に好ましくない想いが生じるのを抑えることができると考えられます。




人は成長するために、この世に生まれて来ています。

好ましくない想いを溜めていると、本当の自分の想いが表現されなくなり、この世で予定されていた成長ができなくなってしまいます。

そこで、因果律の働きにより病気となって現れ、苦痛により魂を目覚めさせます。

目覚めた魂に、生命力がふんだんに流れ込むことにより、内に溜まった想いを解放させて行きます。

想いが解放されれば、因果律の働きにより、肉体上の病気は消失して行きます。

従って、病気は自らを浄化させる、自然法則の１つと考えられます。




ヒーリングによっても、溜まっていた想いは解放されると考えられます。

ヒーリングの力は神の愛そのものです。

溜まっていた怖れ、怒り、憎しみなどの想いは、愛の力によって魂との親和性を失い、解放されると考えられます。

捉われていた想いがなくなり、本当の自分の想いが表現できるようになります。

ヒーリングの後、すっきりとして明るい表情になる人が多いのは、神の愛に満たされて、想いが解放されたためと考えています。

内にあった想いが解放され、肉体上の病気が消失することがありますが、魂が目覚めず、自我の働きが優位のままであれば、霊的にはヒーリングは失敗と言えます。

病気も再発してしまうかもしれません。

その逆に、肉体上の病気が消失しなくても、魂が目覚めたのなら、ヒーリングは成功したと言えます。

ヒーリングの目的は、病気を癒すことを通して、魂を目覚めさせることにあるからです。

魂が目覚めたのなら、自我の働きは急速に弱まり、本当の自分の想いが素直に表現できるようになります。

魂（霊）、精神、肉体の3者は調和し、真の健康を取り戻したことになります。