私も風邪を引くことがあります。
そして、そのパターンは決まっています。
仕事が一段落し、まとまった休みに入った直後に熱が出るのです。
おかげで外出できなかったり、行った先で(発病して)大変な思いをしたりします。
お子さんが風邪を引いて熱を出している最中に、お母さんが熱を出してしまうことは少ないように思います。
熱が引いて安心した頃に、熱が出ることも多いのではないでしょうか。
気が張っているせいと思いましたが、もう少し深い理由がありそうです。
仕事をしている時は、何かをしよとうする意志表示の連続です。
意志表示することで、肉体は動いて、仕事をこなして行きます。
人間は魂(霊)、精神、肉体の3者から成り立っています。
それぞれが存在する次元は違い、活動するためのエネルギーも違います。
魂は、神的エネルギーが供給されて活動しています。
精神は、魂に供給されたエネルギーが次元変換されたエネルギーで活動しています。
肉体は食物から取り入れたエネルギーと、次元変換されたエネルギーの両方によって活動しています。
何かをしようとする意志が生まれている時、人間(魂)は神的エネルギーが供給されています。
神的エネルギーとは生命エネルギーです。
生命エネルギーが不足すると、精神的活動は抑制されて、うつ症状として表れることもあります。
生命エネルギーは肉体次元において、病気を治癒させる力や免疫力として働いてます。
つまり仕事をしている時には、何かをしようとする意志が連続して生まれているので、生命エネルギーが絶え間なく供給され、それに伴い免疫力が高まり、風邪を引きにくいと考えられます。
病気の子供の看病をしているお母さんは、何とかしようとする意志が「愛」を帯びているので、さらに多くの生命エネルギーが供給されていると考えられます。
元気でいられるのはそのためと考えられます。
人間は想像をはるかに超えた大きな力を発揮することがあります。
2023年、アメリカのテネシー州で、老農夫がトラクターの下敷きになりました。
それを見た孫娘のシャーロット・ヒューストンさんは1トン以上のトラクターを一人で持ち上げ祖父を救出したそうです。
彼女は後に「なぜできたのか分からないと」言っていたそうです。
2011年、アメリカのユタ州に住むアンジェロ・カヴァロさんという女性が、ジャッキで持ち上げた車の下で作業中に、ジャッキが外れて下敷きになり意識を失った息子を見つけて、近所の人が引き出すまでの間、1.5トンを超える車を持ち上げていたそうです。
彼女もまた「どうやって持ち上げたか覚えていない」と言っていたそうです。
これらの現象は「ヒステリック・ストレンス」(日本で言う火事場の馬鹿力)と呼ばれ、大量のアドレナリンが放出されて、脳のリミッターが外れた時に起きると言われています。
いくつかの霊的な条件を満たした時に、このような現象が起きると考えられます。
危機的な状況に直面して、自我が吹き飛び、魂が目覚めていたと考えられます。
人を助けようとする愛を帯びた強い意志により、多くの霊的なエネルギーが引き出されて、それが肉体次元にまで及んで、想像を超えた物理的な力が発揮されたと思われます。
2009年5月、マンハッタンの小児病院を、ニューヨーク・ヤンキースのある選手が慰問に訪れていました。
長い下積みを経験してメジャーに昇格したばかりのブレッド・ガードナーという選手でした。
残念ながら子供たちは誰も知らなかったので、彼はチームメートであるスター選手の話をして、その場を盛り上げたそうです。
そんな彼の誠実さに惹かれた一人の少女がいました。
彼女の名はアリッサ・エスポジートで、生まれつき重い心臓病を患っていました。
様々な治療を試しても上手く行かず、心臓移植を受けるしか方法はありませんでした。
一刻を争う状況の中、ドナーが見つからないまま、長い時間が経過していました。
アリッサはガードナー選手にブレスレッドをプレゼントをしました。
その時「このブレスレッドは幸運のお守りよ。今夜きっとあなたにホームランを打たせてくれるわ。もしホームランを打ったら私にも良いことが起こるような気がするの」と言ったそうです。
少女からの思いがけないプレゼントでしたが、彼は受け取るのをためらいました。
何故なら、彼はホームランバッターではなく俊足を活かす機動力タイプの選手で、しかもレギュラー争いにも敗れて試合にもほとんど出場できず、いつマイナーに落とされてもおかしくない状況だったからです。
”打てるはずもないホームランを約束して期待を持たせるわけにはいけない”と思いましたが、心優しい彼は、精一杯の笑顔で受け取りました。
しかし、現実は甘くはありません。当日の試合も、スタメンには入っていませんでした。
試合が始まり、アリッサは病室で観戦していましたが、その時、待ち続けたドナーが現れたという知らせが飛び込んできました。
彼女に起こった幸運に呼応したかのように、スタジアムでも小さな異変が起きていました。
スタメンの選手が審判の判定に抗議して退場処分となり、代わりにガードナー選手が急遽出場することになったのです。
アリッサの緊急手術が始まり、全身麻酔の薬が打たれているその時、ロビーでは歓声が上がりました。
ガードナー選手に打順が回って来たのです。
二人の約束を知っている人たちは、固唾を飲んでバッターボックスに立つ彼を見守りました。
その時の実際の映像が残っています。(下の動画)
神が奇跡を起こしたのではありません。
約束を果たそうとするガードナー選手の愛を帯びた強い意志(想い)により、神的なエネルギーが引き出されて、奇跡のようなパフォーマンスが発揮されたと思います。
彼の純粋な想いに対して、霊界からの働きかけもあったと考えられます。
アリッサの手術は無事に終わりました。
病室に帰り、試合のビデオを観た彼女は、「私のために走ってくれている」と叫び、回復するよう前に進むように後押しされていると感じたそうです。
彼の意志は、しっかりと彼女に伝わっていたのです。
出会うべくして出会い、それを機に人生が大きく変わる時があります。
その後の彼女ですが、順調に回復して大学に入学したそうです。
一方のガードナー選手ですが、ヤンキースのスター選手の1人となりました。
生きる力は、生命の根源である魂から湧き出しています。
その力によって、私たちは生かされています。
何かをしようとする意志が生まれた時、生きる力は引き出されます。
その意志が愛を帯びている時、神の意志(心)と一致しているために、力はさらに引き出されます。
結果として、想像を超える大きな力が肉体次元で発揮され、具現化する時があります。
奇跡のように見える現象は、法則の働きに則って起きています。
実現させるという強い意志を持てば、実現できます。
乗り越えようとする強い意志を持てば、乗り越えられます。
魂は、無尽蔵の神的なエネルギー源とつながっているからです。
自分の意志によって、その力をいくらでも引き出すことができるからです。