人は何のために生きているのか?死んだ後はどうなるのか?その明確な答えが「シルバーバーチの霊訓」の中にありました。本当の自分とは魂です。この世を生きるたった1つの目的は、魂を成長させるためです。人生で出会う障害や苦難を乗り越えること、人や動物そして社会のために奉仕することで、魂は成長していきます。死んだ後、魂は次の世界に移り、この世を振り返る時が必ず来ます。悔いのない様に、失敗を怖れず、今を大切にして生きましょう。
2025年1月26日日曜日
霊的な自我(意識)を見い出す
2025年1月19日日曜日
今を生きるために意志を持つ
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シスパーレに挑む平出さんと中島さん(2024年7月没) |
2025年1月12日日曜日
大切なものを見つけ出す世界に生きている
人間が生きて行くために必要なものは何でしょう?
お金と答える人が多いかもしれません。
確かに、お金がなければ生活して行くことはできません。
それよりも大切なものは空気です。
何を当たり前のことをと思うかもしれませんが、空気がなければ数分で死んでしまいます。
存在が感じられないものほど大切な気がします。
鏡に映る肉体が自分ではありません。
奥に控える、存在が感じられない魂が、その人の本質です。
魂とは生命です。
魂から湧き出す生命力によって、私たちは生きています。
魂が完全に抜け出した肉体は活力を失い、崩壊が始まります。
生命力は神の力です。
神の心を表現する力です。
けれども、地上では肉体があるためにそうなりません。
魂と肉体の間に精神(自我)が存在しています。
自我は肉体と深く結びついています。
自分のことが1番大切に思えるのはそのためです。
自分(魂)の想いと、頭で考えることが違うのは良くあります。
子供の時、道端でないている子猫を助けてやりたくても、連れて帰ると親に怒られてしまうと考え止めてしまう時がありました。
大人になるのに従い自我の働きが強くなり、本当の自分(魂)の想いに気付きにくくなります。
自分の想いよりも、自我の欲求を優先してしまうと、いろいろな問題が生じます。
生まれて来た目的を忘れて、地上的なもの、お金、地位などを手に入れようと躍起になってしまう人もいます。
地上的なものを手に入れても、永続的な満足は得られないので、際限がありません。
そんな生き方は、霊的な成長を妨げています。
自然法則の働きに反した生き方に対して因果律が働いて、最適なタイミングでそれを改めるための出来事が起きます。
ある人は病気になり、ある人は挫折や絶望を味わう出来事に遭遇するかもしれません。
深刻な出来事は、自我に隠れて眠っていた魂を目覚めさせます。
霊的に目覚めると、それまで手に入れようとしていたものが、価値のないことに気付きます。
意識していなかった、目に見えない大切なものに気付く人がいます。
そこから生まれて来た目的を成就する方向に進み出す人がいます。
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聖フランチェスコ |
アッシジの聖フランチェスコもそうでした。
若い時は、物質欲にまみれた享楽的な生活をしていましたが、戦争で捕らえられ幽閉され、病気になったことをきっかけにして、霊的に目覚めたと考えられます。
その後、神と隣人に仕える道に進んで行きます。
運命を呪ったり、神を憎んだりしてはいけません。
全ては因果律の働きにより起きています。
因果律の働きには、創造した神の心が込められています。
悪い方向に向かっているように思えても、善い方向に向かうために起きているのです。
もしかしたら、自分のために、自分で決めていたことかもしれません。
真相を知らないことから生れる感情に振り回され続けたら、目的を果たせなくなります。
地上の人が空気の大切さに気付かないように、霊界にいると霊的に大切なものはありふれた存在になってしまうために、その大切さに気付きにくくなります。
そこで、霊的なものが分からなくなる地上に生まれます。
地上での出来事を通して、大切なものを見つけ出し、深く学んで、魂に刻み込んで行く人生が計画されます。
大切なものを見つけ出した人は、それを表現しようとするでしょう。
霊界に戻ってもそれは続いて、自律的に成長して行けるようになります。
最も大切なものは「愛」です。
地上を悩ましている問題は、愛によって解決します。
言い方を変えると、愛の欠如によってさまざまな問題が起きています。
愛を表現することは、生命が存在する意味そのものと考えられます。
宇宙の進化を促し、創造の目的を成就させて行くものだからです。
参考資料:「フランシスコの平和の祈り」