2024年12月29日日曜日

悲しみの意味


悲しみとは何でしょうか?

望んでいないことが起きた時、特に何かを失った時に生まれることが多いです。

他の感情と違い、涙が流れます。  


        
人が亡くなった時の悲しみの深さは、どの程度のつながりだったかによって決まります。

例えば、顔見知り程度の人は、表面(地上)的なつながりなので、それほど悲しむことはありません。

仲良くしていた人は、内面(精神)的なつながりがあるので悲しみが生まれます。

数はぐっと少なくなりますが、さらに深い部分でつながっている人もいます。

人だけでなく動物と深い部分でつながっていることもあります。



霊界では、霊的なつながりを通して思念が相互に行き来しています。

テレパシーの世界と言っても良いでしょう。

この世は本質(魂)が物質(肉体)に包まれている世界です。

思念を直接伝えることができないので、五感で分かる形(言葉)に置き換えて伝えています。



言わなくても想いが分かり合えていた人は、霊的につながっていると考えられます。

予定されていた通りに、この世で出会った人も、霊的につながっていると考えられます。

そんな人が亡くなると、他の人とは比べものにならないほどの深い悲しみを味わうことになります。


        

「何故、死んでしまったのか?」

いくら考えても答えは出ません。



生まれるのも、老いるのも、病気になるのも、死ぬのも自然法則の働きによるものです。

そこに偶然は存在しません。

何らかの原因(目的)があります。



自然法則を創ったのは神です。

法則の中に、神の心が顕現しています。



神は無限の愛です。

愛によってもたらされるのは悦びです。

法則の働きによって、私たちは悦びを感じる方向へと導かれているのです。



けれども、死によってもたらされるのは悲しみです。

この世を中心にして考えてはいけません。

死んだ後に行く世界が、本来の住処です。



住民の心は、本当の生きる喜びに満たされ、適材適所の仕事に忙しく携わり、奉仕の心にあふれ、お互いに自分の足りないところを補い合い、充実感と生命力と喜びと輝きに満ちた世界です。」シルバーバーチの霊訓にはこう書かれています。

想像している以上に、悦びを感じながら生きています。

この世の人に、そのことを分ってもらいたいのです。



分かったとしても、五感で存在を感じられなくなった現実は不動です。

行き場を失った想いが、悲しみとなります。

その悲しみにも目的があるはずです。



深い悲しみは、魂を覚めさせます。

目覚めた魂が、目に見えない大切なものを見つけます。

「愛が全て」

この真理に辿り着くために、霊的につながった人との別れを経験する計画が立てられたと考えられます。



この世で別れを経験するのは、愛を深く学ぶためです。

何のために、そこまでして愛を学ばなければならないのでしょうか?



生命は進化して行くように定められています。

霊的な進化とは、より高い次元の愛を表現するようになることです。



愛は魂を引き付ける力です。

ばらばらになった個々が、愛を表現することによって、霊的に1つになって行くように世界は創られていると考えられます。

その構想の中に、私たちは組み込まれています。



この世にいる私たちは、出来事の原因(目的)を知ることができません。

そのために、理不尽、不公平、不運、不幸な出来事として捉えてしまいがちです。

次の世界に行くと、原因(目的)を知ることになります。

無限の叡智により立案された出来事が、因果律(法則)の働きによって起きていたことを知ります。

起こるべくして起きた出来事により、自分がどう変わって行ったのかを目の当たりにします。



向かっているところは1つです。

神の心を表現できるようになることです。

そのために地上に生まれ、さまざまな経験をしています。

自らが経験することによって、人と想いを共有できるようになります。

想いが共有された瞬間、慈しみの想いが生まれて、神の心が表現されます。



悲しみは、その人がこの世を生きた確かな証です。

霊的につながっていた証です。

つながりを通して、想いを交わし合っていた証です。



死によって、つながりが断たれることはありません。

信じることさえできれば、以前のように想いを交わし合うことができます。

愛し合うことができるのです。



2 件のコメント:

  1. イクミ様

    今年も心に染み入るブログを大変ありがとうございました。
    記事を拝読することで、いつも自分の心を見つめる時間をいただいております。
    本当にありがとうございます。

    死別の大きな悲しみの中におりましたかつての私が、こちらのブログに出会い、「シルバーバーチの霊訓」を知り、そしてミディアムの道へと進んでいること...。
    イクミ様と霊界には大きな感謝の思いで一杯です。
    ありがとうございます。
    来年は霊界に少しでも恩返しができるよう、霊的真理の知識を日常の中で落とし込みながら、もっと霊界の道具として徹することが出来るよう、少しでも進んでいけたらと思います。

    イクミ様、どうぞ良いお年をお迎えくださいませ。

    さくら

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  2. さくら様

    こちらこそ、お忙しい中今年1年ヒーリングに参加していただき、ありがとうございました。
    心強く感じていました。

    霊界の人たちにしっかりと導かれて奉仕をされて来たとお察しします。
    来年が更なる飛躍の年となることを、心から願っています。

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