2024年9月22日日曜日

霊的真理を伝える


大学時代の友人たちと一泊二日で温泉に行って来ました。

山間の一軒宿で、湯舟に浸かりながら旧交を温めることができました。

帰りは隣県に住む友人の車に乗せてもらいましたが、時間があったので思い切って霊的真理の話をしてみました。

その友人は、20年前の私と同じく、霊的なことに関心はありません。


20年近く前、ある日突然、病気を癒す力が出たことから話を始めました。

縁のある人に無報酬でヒーリングを行っていること、医学的に説明できない治癒が起きることを話しました。

迷いましたが、霊界にいる人からのメッセージを伝えていることも話しました、

具体例があった方が良いと考え、友人も知っている交通事故の被害者のご両親に、お子さんからのメッセージを受け取り手紙で伝えたこと、しばらくしてご両親は加害者を許すことができたことを話しました。

人は死んでも生きているのは、紛れもない事実です。

この世に生まれて来たのは自分(魂)を成長させるためであり、困難や障害を乗り越えること、他者に奉仕をすることで成長すると伝えました。

起きることに偶然はなく、何かしら原因(目的)があるという「因果律」についても話をしました。

望んでもいなかったのに、霊的な力が与えられたのは、この真理を伝えるためだと話しました。



たくさんのことを話しましたが、車中で友人は静かに耳を傾けてくれました。

話し終わると、肯定も否定もせずに「それも1つの考えだな」と言いました。

昔の私を知っている友人は、きっと意外に思ったでしょう。

嘘を付く人間ではないが、にわかには信じることはできない、やり取りをする中でそんな想いを感じました。

そこで「真実かどうかは、いづれ(死んだら)分かることだから、心の片隅にでも置いといて」と言いました。

ひたすら患者さんのために働いて来た人間なので、「今まで通りに仕事を精一杯していれば間違いはないよ」と最後に伝えました。



霊的真理を伝えた時に、友人と同じような反応を示す人が少なくありません。

霊的なこと(スピリチュアル)に興味がある人はたくさんいます。

けれども、霊的真理を受け入れられる人は限られてしまいます。

生きて行く上で、そこまで必要としていないのです。



「生命の本質は魂」

これは真理の根幹を為すものの1つです。

必要としていない人にとって、この真理は大きな意味を持っていません。

けれども、必要としている人、例えば最愛の人を亡くした人にとって、極めて大きな意味を持っています。



人は必ず死にます。

誰もが経験することなのに、死んだ後の世界(あの世)について正確に知っている人は少ないです。

知らなくても生きて行けるからです。

それでも、知っておいた方が、死が恐くなくなり、この世に生まれた意味も分かるようになります。



あの世では肉体がなくなるので、食べて行くために働く必要もなければ、病気になる心配もありません。

周りにいるのは、(魂が)似通った人たちです。

人間関係の煩わしさや悩みから完全に解放されています。

例えてみるのなら、相性の良い気心の知れた人と、好きなことをして1日中過ごしているようなものでしょうか。

望めば、それがずっと続きます。



そんな居心地の良い世界を離れて生まれて来たのは、この世でしか果たせないことがあったからです。

あの世で出来ない経験を、この世ですることにより、学び成長するためです。



シルバーバーチの霊訓にはこう書かれています。

「苦しみはなくてはならない大切なものなのです。なぜなら、それを通じて魂の目が開かされ、隠れた力が呼び覚まされ、その結果として霊的に、時には身体的に、いっそう強力になってまいります。そうなるべきものなのです。多くの人にとって苦しみは、全人生をまったく別の視点から見つめさせる大きな触媒となっています。」

楽しみを求めて生きている人にとって、苦しみの意味など知る必要がありません。

必要のない人にいくら力説しても、きついたとえですが「豚に真珠」です。



そんな人でも、知りたくなる時が来るかもしれません。

自身に苦難が降りかかり「何でこんな目に遭わなければいけないんだ?」と自分に問うようになった時です。

この世の人は例外なく、生涯に一度は必ず魂が目覚めるチャンスに巡り会えるようになっています。

いくら考えても解決できず、徹底的に追い詰められて、魂が目覚めて、問いに対する答えを見つける人もいるでしょう。



「往々にして最大の危機に直面した時、最大の難題に遭遇した時、人生で最も暗かった時期がより大きな悟りへの踏み台になっていることを発見されるはずです。いつも日向で暮らし、不幸も心配も悩みもなく、困難が生じても自動的に解決されて何の影響も及ぼさず、通る道に石ころ1つ転がっておらず、征服すべきものが何1つないようでは、あなたは少しも進歩しません。向上進化は困難と正面から取り組み、それを1つひとつ克服して行く中にこそ得られるのです。」(シルバーバーチの霊訓より)

真っ暗闇の経験をして、霊的真理に辿り着き、乗り越えて来た人は、この文章の意味が理解できると思います。



全ての真理は、魂に仕舞われていると思います。

この世の経験と引き換えに、必要としている真理が内から引き出されると考えています。



主要な真理を網羅しているのが、シルバーバーチの霊訓だと思います。

経験を通して1つの真理を受け入れることができたのなら、他の真理も受け入れることはできるはずです。

そうすれば、無用な経験をしなくても済みます。

そんな親心から、この世に霊的真理が行き渡ることを霊界は願っていると思います。




5 件のコメント:

  1. イクミ様

    たびたびのコメント失礼します。
    イクミ様は無償で霊的な奉仕をしている方。なかなかできることではなくとても素晴らしいと思います。

    実は、うちの主人の親戚は霊感があります。旦那以外はみんなです。血筋みたいです。

    そして、私の行きつけの美容師のお客様は、守護霊様が見えます。
    無償で奉仕してます。
    巷の霊能者のようにグッズや本を出版することもなければ、相談料をとることも一切ありません。

    イクミ様と同じで、自分の生計のためにはきちんと普通の仕事を持っていて、それとは別にひっそりと霊的な奉仕をしているそうです。

    私にはできないことなので、本当に尊敬しています。

    地味に活動していますが、そういう方々こそ報われてほしいなと感じています。

    イクミ様のご友人も霊的に目覚められるような気がしています。

    勝手な想像ですが。

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  2. イクミ様

    今回のブログも私自身、考えさせられる内容でした。

    実は明日が、我が家のウサギのミミの命日で、亡くなって二年になります。イクミ様には何度もヒーリングをして頂いて、本当にたすけられました。その節はありがとうございました。

    ミミの死後、霊的な不思議な体験をした事で、主人に変化がありました。以前の主人は霊的な事に関して強い拒絶感がありました。でも、死んで終わりじゃない、死後の世界が確かにあると、実感を持って感じられた事で、少しずつ関心を持つ様になってきました。

    主人がよく、ミミの遺影の前で手を合わせて、話しかけているのですが、『今何してるの?ペレットはある?雨降ってない?』など、内容は他愛もないものですが、今、どういう暮らしをしているのか知りたいのだと思います。
    その度に私なりの言葉で、『ミミがいる世界は暑くも寒くもない、心地いい世界で、雨は降らないし、夜もない。食べ物は何でもあるし、うちではやらせてあげられなかった穴掘りも思う存分できてるんじゃないかな?優しい人が世話をしてくれていて、何不自由ない暮らしをしてると思うよ。我が家に帰ってきたい時はいつでも来れる筈だし』そう伝えました。以前の主人なら、『何言ってんの』と一蹴して終わりでしたが、今は違います。否定しなくなりました。
    心から納得しているかは微妙ですが、少しずつ受け入れつつあると思います。
    私も主人も、ミミが亡くなってから2〜3ヶ月はその存在をよく感じていました。見えないけど、今、いるよね、と。最近では時々、部屋には中も異変がないのに、突如、福が非常に警戒する動きをする事があり、そういう時はミミが帰ってきてるんだと思うようにしています。動物は霊的な存在が見える様ですから、きっと私達には見えなくても福にはミミの姿が見えているのかな?と。
    そういう時は、ミミに『見えなくてごめんね。でもゆっくりしていってね。いつでも帰ってきてね』と心の中で伝えています。
    ミミは亡くなってからも変わらず、大切な存在で、主人がこれから、より、霊的な事に理解を深めいく手助けをしてくれるのではないかと思っています。
    ただ、真理を伝えるのは簡単ではないし、相変わらず、主人は『霊』というワードには拒絶感があるので、その言葉は避けて伝える様にしています。
    この言い方で合ってるかな?と、私自身迷う事もあり、もっと学びと実践を深めないといけないとも感じています。

    霊的真理を手にしても、それを周りに伝えるのは難しい事です。変人扱いされるのでは?という恐怖心もあり…。それでも多くの人に伝わっていって欲しいとも思います。

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  3. masa様

    こんにちは。
    更新したブログを早速読んでいただき、ありがとうございます。

    ご主人以外の親戚は霊感があるのですね。
    確かに血筋はあるようですが、私の場合は肉親の誰も霊感がありません。
    両親も私が霊的な奉仕活動をしていることを知りませんでした。(無用な心配をかけたくなかったので)
    仕事を持っているので、無償の奉仕ができますが、お知り合いの美容師の方もそうでしょうが、その方がより多くの人と接することができるので、必要としている人を霊界は導きやすいと思います。
    高額な報酬を取っていると、それがネックとなって導けないこともあると思います。
    友人はこのまま行くような気もしますが、本文中にありますように目覚める機会が来たらそれを逃さないようにして、いつの日か霊的な話ができるようになりたいです。








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  4. ミカン様

    こんにちは。
    お久しぶりです。
    ブログを読んでいただき、ありがとうございます。

    ミミちゃんが亡くなって2年経つのですね。
    しばらくの間、存在を感じていたそうですが、福ちゃんには視えていたと思います。
    動物は自分の身を守るために、オーラを察知する能力があると考えられます。

    ミミちゃんとご家族は深い愛情で今も結ばれているのですね。
    言われるように、ミミちゃんは自分が受けた愛情を、ご主人の霊的なことへの理解を促す形で返していると思います。
    ご主人のミミちゃんへの問いかけに、ミカン様が答えた内容はご主人が求めていた答えであり、受け入れてもらえたと思います。

    霊的真理を伝えるのは確かに大変ですね。
    恐怖心があるようですが、今までと状況が変わって来て、受容力が増して来たように感じています。
    伝える時ですが、私は頭で考えるのではなく、インスピレーションに従い、浮かんで来る言葉を素直に表現するようにしています。
    ご主人にミミちゃんのことを伝えた時のミカン様も、そうだったのではないでしょうか。
    伝えたいと言う想いがあれば、霊界にいる人たちが援助をしてくれるので大丈夫です。

    たとえ理解してもらえなくても、知ってもらえれば、それで種が蒔かれたことになります。
    条件が整った時に芽を出します。
    より多くの種が地上に蒔かれることを、霊界は期待していると思います。

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  5. イクミ様

    やはり、福にはミミの姿が見えていますよね。私の思い込みではないと分かってとっても嬉しいです。実は、今朝も同様の事がありました。
    急に福が激しく怒り出して…。ウサギは怒った時や警戒する時に、後ろ足を地面に叩きつけてドン!と大きな音をたてる動作をします。これをスタンピングや、足ドンといいます。この動作を繰り返し何度もしていて。また、目で何かの動きを追う様な仕草もあり。追いかけて走る様な動きも。
    あぁ、これはミミが帰ってきてくれたんだな、と家族で話してました。
    私達もその姿を見る事ができたらいいのですが。
    ただ、福にとっては自分の縄張りを荒らされると感じる訳ですから、当然、威嚇しますよね…。複雑な気持ちです…。

    真理の普及は霊界主導で行われると言う事、すっかり私の中で抜け落ちてました。
    イクミ様の返信を読んで、改めてその大切な事を思い起こす事ができました。ありがとうございます。
    主人の中には真理の種は撒かれたわけですから、後は自然の成り行きにまかせながら見守っていこうと思います。

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