2022年6月12日日曜日

真の幸せ


「世界幸福度ランキング」と言うものがあります。

これは自分の幸福度を最低を0、最高を10として数値で評価し、その平均値と独自の指標によって決められます。

1位はフィンランド(7.8)です。

フィンランドですが、一人当たりのGDPは日本の1.25倍で経済的に豊かな国ですが、残業はなしで、午後4時には帰宅するそうです。

因みに、日本は54位で(6.0)、最下位はアフガニスタン(2.4)だそうです。




ヒマラヤ山脈のふもとにあるブータンも、世界一幸せな国として知られています。

何で幸せを感じるのかと聞いたところ、雨風をしのげる家があり、食べるものがあり、家族がいるから幸せだと、多くの国民が答えたそうです。

幸せとは何だろうと考えてしまう時があります。

気に入ったものを買ったり、おいしいものを食べたりすると幸せを感じます。

ただ、その幸せは一過性であり、しばらくすると感じられなくなります。

お金で買える幸せは、長続きしないようです。

足りていることに感謝するだけでも、十分に幸せは感じられます。




そのブータンにも近代化の波が押し寄せています。

いろいろな物が入って来るようになり、人々の生活は大きく変わって来ました。

あれだけ美しい国だったのが、今は大気汚染に悩まされているようです。

お金や物を欲しがるようになると、いつも足りていないような気がしたり、人と比べたりするようになり、今までのような幸せを感じられなくなってしまいます。

大切なものを見失ってしまわないで欲しいです。




将来に不安を感じて、とにかく働いて、お金を貯めておこうと思っている人も少なくありません。

フィンランドなど北欧の国では、税金はかなり高いのですが、社会保障が充実していて、将来の不安が少ないようです。

どちらが正しいとは言えませんが、不安が大きくなると、精神的な余裕が失われて、幸せを感じられなくなってしまうと思います。




生きていて不安に思うことは、大きく2つあると思います。

それは、健康の不安と、お金の不安です。

いつ、どんな病気になるのか判りません。

お金がなくなると、生活して行けません。

どちらも苦しい思いをするので、不安を感じている人は少なくありません。




霊的真理の中に、その不安を解消する言葉があり、信じるようにしています。

「正しい生き方をしていれば病気にはなりません。病気とは根源からいえば不調和、不協和音、つまり神の摂理に適った生活をしていないことから生じています。」

正しい生き方とは、摂理に適った生き方と考えられます。

適切な食事をして、十分な睡眠を摂り、適度な運動をするのは、摂理(生物学的法則)に適っていて、健全な肉体を保つために大切です。




けれども、人間は肉体だけの存在ではありません。

精神があり、その上位に霊が存在しています。

霊から精神に司令が行き、精神が命令を出して肉体によって表現される、これが地上の人間の本来の姿です。

ところが、精神上に形成されている自我の働きが強くなると、そうは行きません。

本当の自分(霊)が望んでいることが、自我の働きで抑え込まれてしまい、行動に移せないことがあります。

あるいは、本当の自分が望んでいないことを、自我の働きにより、してしまうこともあります。

その状態が続くと、霊、精神、肉体の3者の間に不調和が生じます。




私は動物を食べません。

その理由は、殺される時の動物の恐怖や哀しみを想像すると、食べる気になれないからです。

そんな私が食肉工場に勤めて、毎日のように豚や牛や鶏を屠殺し続けたのなら、すぐに具合が悪くなってしまうでしょう。

本当の自分(霊)がやりたくないことをし続けていると、霊と精神と肉体の間に不調和が生じて病気になると思います。

ほとんどの人がそうでしょうが、人を傷つけたくない人が、戦争に駆り出されて、人を殺してしまうと、やはり不調和が生じて病気になると思います。

正しい生き方、本当の自分(霊)に忠実な生き方をしていないと、病気になってしまう可能性があります。




病気になると苦痛を感じます。

その苦痛が、奥で眠っている霊(魂)に働きかけて、目覚めさせます。

魂が目覚めると、強かった自我の働きが弱くなります。

自我によって隠されていた、本当の自分の想いに気付いて、それに従うようになります。

霊が優位になり、調和が取り戻されます。

3者の不調和によって病気は生じますが、同時に本来の姿を取り戻すために必要なものとして存在しています。

本当の自分の想いに正直に生きていると病気になりにくいのですが、それが出来ないのが現代社会です。

言いたいことを言えず、やりたくないことをやらざるを得ない、そんな生活をしているために、病気になる人がどれほど多いのでしょうか。




本当の自分(霊)の想いに、忠実に生きなければならないと思います。

自我を鎮めて、本当の自分の想いに耳を澄まし、訴えているものがあれば、ためらわずに表現をしましょう。

何を望んでいるのか判らないと言う人は、心が悦ぶようなことを見つけて下さい。

霊的真理を知らない人に知ってもらうと、私は悦びを感じます。

どうしても見つけられない時は、背後霊に出会えるように祈りましょう。

悦びを感じていれば、3者の調和は保たれ、病気にならないと思います。

それでも病気になったのであれば、学びや成長のため、あるいは償いのために、予め決められていたことかもしれません。




もう1つは経済的な不安です。

霊的真理にはこう書かれています。

「魂が正常なら、つまり魂と精神と身体が調和して機能している限り、物的生活に必要なものは必ず手に入ります。」

本当の自分の想いに忠実に生きていれば、必要な物は手に入ると解釈しています。




私たちには、神が内在しています。

そのため、誰かのために、何かをしてやりたいという、潜在的な欲求が備わっています。



一方、地上では生きて行くために、食べて行かねばなりません。

そのために働かなければいけません。

働くとは、人や社会や家族のために、何らかの奉仕をすることです。

元々、魂に備わっている、誰かのために何かをしたいという欲求を素直に表現すれば、働くことにつながります。

その対価として、地上では金をもらうことができます。

それによって、物的に必要なものが手に入ります。




世の中には、対価が得られないで、働いている人もいます。

そんな人には、霊界の働きも手伝って、地上の人の善意という形で、生活に必要なものが手に入ります。

シルバーバーチはそのことを「神の補給路」と言っています。




誰かのために、何かをするのは、摂理に適った生き方です。

魂、精神、肉体の調和は保たれて、病気にもならず、生きて行くのに必要なものが手に入るようになっています。

ところが、人は少しでも豊かな暮らしをしようとします。

そうすると、たちまち自我の働きが強くなり、3者の調和が乱れ始めます。

金銭にこだわり、利己的な生き方をするようになると、因果律の働きによって、生活が破綻して行く方向に向います。




無欲で、誰かのために何かをすることが、霊的に最善の生き方です。

健やかで、悦びを感じながら生きることができます。

しかし、肉体を持つと、どうしても自分や物質に意識が向ってしまいます。

たくさんのお金を持ったり、消費することに幸せを感じるようになってしまいます。

その欲求に打ち克つことが、この世に生まれて来た目的の1つと考えられます。




対価を求めないで、誰かのために何かをすることは難しいものです。

つい見返りを求めてしまいます。

落ちているゴミを拾う、お年寄りに席を譲る、困っている人がいれば声をかける、どんな小さなことでも良いのです。

積もり積もれば、大きなものになって行きます。

地上の誰にも評価されなくても、自然法則の働きにより、霊的な対価が支払われています。

お金を蓄えてもいずれ手放すことになります。

けれども、奉仕に支払われる対価は魂に蓄えられて、失われることは絶対にありません。

魂を豊かにして、真の幸せを感じることができます。




15 件のコメント:

  1. ラッパ吹き2022年6月19日 19:58

    イクミさん、

    このごろ思うことがあります。
    私が暮らしている生活圏(都会と言ってよいでしょう)では、図々しく他者を顧みないで無神経でいないと、他者を平気で踏みつけられないと、生きて行けない。

    電車の中でも、駅でも、スーパーでも、道を歩いていても、人の前を平気で横切り、進路に正面から割り込み、ゴミを置きっぱなしにし、大声で話しバカ笑いし、暴力的に無神経に自分の我を平然と何も感じずにそれが当たり前と押し通す輩ばかりです。

    戦わないと、生きられない。

    都会は、人間がまともに生きることは極めて難しいところです。

    鈍感でなければ生きられないのは、狂っています。

    鈍感では、音楽も絵画も詩も、本物の永遠の真実は現れないと思います。

    そうか、いま気づきました。
    マイルス・デイヴィスは暴君と言われました。マイルスは疑いなく極めて繊細な人でした。だから、生々しい真実の音が現れた。
    マイルスは戦わねばならなかったんですね。こんな極東のちっぽけな島国より遥かに厳しい世界で生きて、その上に自分の中を掘り下げて掘り下げて、それは極限のなかで真逆の極限を追求すること。

    マイルスは助けを求め、そして傷つけて、ギリギリで生きていた。
    マイルスには、助けてくれる人たちがいた。父祖や、ジュリエット・グレコや、その時々の恋人たちやが。

    鈍感で生きて、無神経で生きて、何がまなべるのか。

    人身事故(自殺)で電車が遅れて。
    ああ、またひとり、と、ため息をついて。

    生きねばならない。
    でも、無神経で鈍感に生きて、それでいいのか?

    ここは、本当に地獄だと思うんです。

    何を言っているのかわからないですね。
    混沌としたカオスの中で、混乱したまま。
    この世界そのまま。

    戦争の最前線で白兵線の毎日。
    塹壕の中で、また明日の朝の突撃命令に気が重く、明日は生き延びられるか、生き残れるか。

    地獄です。
    だからこそ、真実の美しさが際立ってわかる、のかもしれません。
    大戦の若き兵士たちの最後の手紙にあるように。神谷美恵子さんの著書にある死刑囚の手紙のように。

    真の幸せ

    極限でわかるのかもしれませんね。

    浮かんだそのまま
    支離滅裂そのまま
    お許しください

    ラッパ吹き

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  2. ラッパ吹き様

    こんばんは、
    早速、ブログを読んでいただき、ありがとうございます。

    鈍感な人間に敏感な人間が傷つけられる、良くあることだと思います。
    いじめやハラスメントの本質も、そこにあるのかもしれません。
    都会の方が、自衛意識が高くなるため、自我を高く張り巡らしているような気がします。
    そうなると、心と心が通じ合わず、上辺だけの付き合いになります。
    それでも、通じ合う人と巡り合う機会に恵まれているのも都会です。
    人間的に良くない人も多くいれば、立派な人も多くいます。

    芸術家は、高い感性と引き換えに、傷つきやすい心を持っています。
    魂が無防備な状態であるからこそ、インスピレーションにも恵まれると思います。

    以前ですが、人身事故が起きた時に、死んだ人のことを哀れむのではなく、(電車が遅れて)迷惑な人だと言う言葉を聞いた時に、悲しくなりました。
    人が死んでも、何とも思わないのは、鈍感になっている証拠です。
    同胞意識が欠如しています。
    そんな世界が普通だと勘違いしている人が多くいるほど、生きにくくなります。
    生きにくさから、電車に飛び込む一歩手前の人がどれほどいるのか、想像もできません。

    戦場の中にいるような、苦しさ痛みを感じさせるものは、同時により深い悦びや幸福を感じさせるものです。
    前にも書きましたが、諸刃の剣です。
    鋭敏な感性を持ってしまったのも、何か意味があります。
    マイルスは音楽を通してですが、人のために活かせるはずです。

    ベートーヴェンではありませんが、苦しみや痛みを突き抜けて、喜びが感じられる時が来ると思っています。
    地獄の苦しみを知った者しか、学べないこと、表現できないないものがあるはずです、
    そうでなければ、神の公正は保たれません。

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  3. イクミ様

    いつもお世話になっております。
    ヒーリングをお願いしたくて連絡させていただきました。
    私の旦那ちゃんなのですが、5月から肩が痛いと言ってなぜか内科で見てもらっていたのですが、昨日整形外科に行ったところMRIをした結果、首のヘルニアとのことでした。毎日痛がっていて…整形外科からはお薬をいただいたり、治療に通う感じにはなるのですが、頭に浮かんだのはイクミ様で。私には見守ることしかできないもので、藁をもつかむ思いです。
    お忙しいことと思いますが、よろしくお願いしたいです(;´・ω・)すみません。

    えり

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  4. えり様

    こんばんは。
    ご主人が首のヘルニアになったのですね。
    動かさなければならないところなので、おつらいと思います。
    お役に立てるのか判りませんが、今晩10時に行ってみます。
    栗男様とMiki様も参加して下さると思います。
    それでは、リラックスしてお待ちいただくようにお伝え下さい。


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  5. さくら様

    こんばんは。
    もしコメントを読んでいただいているのなら、えり様のご主人へのヒーリングに参加して下さい。
    今晩10時からです。

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  6. イクミさま
    みなさま

    お忙しいところ、ありがとうございます。また、皆さまにもご協力頂き、感謝いたします。
    よろしくお願い申し上げます。

    えり

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  7. イクミ様 えり様

    お声をかけていただきありがとうございます。
    えり様の旦那様へのヒーリングを、今晩10時にさせていただきます。
    宜しくお願いいたします。

    さくら

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  8. さくら様

    見ていただけて、良かったです。
    よろしくお願いします。

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  9. イクミ様 栗男様 Miki様 さくら様

    おはようございます。
    昨日は、お忙しい中、急なお願いでありながらも旦那ちゃんにヒーリングをしていただき、ありがとうございました。
    なかなか眠れなかったようです。(気持ちが高ぶっているんでしょうか???)
    44歳という年齢もあるので気を付けて生活していかねばならないお年頃ということだとおもうのですが。取り急ぎ、みなまさ、誠にありがとうございました。

    私も仕事に行ってきます。
    みなさまもファイトです!
    感謝、感謝。

    えり



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  10. えり様

    おはようございます。
    昨晩は予定通りヒーリングを行いました。
    ヒーリングをすると一緒にいる人も眠ってしまうことが多いのですが、眠れなかった人は珍しいです。
    気分が少々高ぶっていたのかもしれません。
    症状が続いている様でしたら、もう少し続けて行ってみます。
    また様子を知らせていただければと思います。

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  11. イクミ様

    こんばんは。今日もまことにお疲れさまでした。
    朝方は、なかなか起きてこなかったんです…。
    仕事から帰ってきましたが、口数が少なく…。
    続けてくださるというお言葉、ありがとうございます。
    お忙しいことと思いますが、お言葉に甘えましてよろしくお願いいたします。
    私自身、よい方向へ向かってくれることを祈ってるのですが。
    ありがとうございます。

    えり

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  12. えり様

    こんばんは。
    少しでも良くなることを祈念して、ヒーリングを続けて行います。
    今晩ですが10時30分から始めたいと思います。
    そのようにお伝え下さい。

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  13. さくら様

    こんばんは。
    上記のコメントを見ていただいていると思いますが、えり様のご主人へのヒーリングを今晩は10時30分から行います。
    昨晩に引き続き、参加の方、よろしくお願いします。

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  14. イクミ様 えり様

    えり様の旦那様へのヒーリングを承りました。
    今晩もさせていただきます。
    宜しくお願いいたします。

    さくら

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  15. イクミ様 栗男様 Miki様 さくら様

    おはようございます。
    昨日もお忙しい中、みなさまありがとうございました。
    昨日は、ぐっすり眠れたようで、今朝早く温泉へ首を癒しに行きました。
    いつも、本当にありがとうございます。
    様子を見ていきたいと思います。

    えり

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