2010年2月21日日曜日

苦しみは続く



蒔いた種は、自分で刈り取らなければいけないとわかっていても、今回の行政指導の状況が、これ以上悪くなって欲しくないと願いました。

きっと厳重注意で終わり、監査にはならないだろう、そこまで罪なことではないし、反省も十分しているという気持ちがありました。

どちらだろう?監査は避けたい、もしなったら終わりだ、未熟さゆえに先のことを考えては、大きな不安にかられていました。

そして私の運命を決める封書が届きました。

開封して目に飛び込んできたのは、「監査」の文字でした。


最も恐れていたことが、現実となりました。

希望をまったく見いだせない暗い日々が過ぎ、監査を受けました。

長い1日でした。

そして、指導が始まり約1年で、医療従事者としては致命的とも思える、保険医の取り消し処分という結末を迎えました。

私の地域でも、年に1人でるかでないかという、厳しい処分です。

苦しくて、言いようのない不安な1年が終わり、これからの日々は想像することもできません。

取り消し処分発令の翌日、地元の新聞の3面に、大きく記事として書かれていました。

このような形で、初めて自分の名前が新聞に載るとは思いませんでした。

自分の不正な行いが、世間に知れ渡り、今まで築いてきた信頼を大きく失った瞬間です。

患者さん、近所の人、知り合いに合わす顔がありません。

そして家族に、私のせいでつらい思いをさせるのも耐えがたいことでした。

厳しい現実が突きつけられましたが、私の犯した過ちに対するこれが結果であり、償わなければいけません。

以前でしたら不運を嘆いたり、処分を下したものを恨んだり、人生の負け組になった気持ちとなり、自分を見失っていたかもしれません。

しかし、この最悪とも言える出来事が、霊的真理を受け入れるために必要であったとの自覚が、この時にはありましたので、前を向いて乗り越えて行こうと思うことができました。





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